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19 FOREVER 第91回 ゲスト:吉井和哉

2015/02/21 / Category:19 FOREVER

「19 FOREVER」今夜のセレクターは、吉井和哉さんでした。

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〜19才の頃の吉井和哉について〜

19才の頃なんですけど、僕は当時ジャパメタバンドをやってまして・・
「ジャパメタってなんだ!?」って人もいっぱいいると思うんですけど。

ジャパンヘビーメタルですね!(笑)
僕が19才くらいの時はちょっとしたブームでね。
僕は先輩がやっていたジャパメタバンドにベーシストとして
加入させてもらい、そのバンドで全国ツアーをやらせていただいてました!

全国ツアーと行っても、低予算で買ったような
ワンボックスのハイエースみたいなのを「マジェンダ」って
紫とピンクの間みたいな色で塗りまして。
各地方のバンドのステッカーを貼り、メンバー全員が詰め込まれ、
機材も一緒に後ろに詰め込まれ、日本列島を旅していたんですけど。

当時、まだ車で聴く音楽はカセットテープで聴いてまして、
カセットにはテープの分数があるんですよ。46分とか60分とか、120分とかね!

それでお金に余裕のある方は、1枚のレコードを
A面B面に振り分けてカセットに入れるんですけど
僕らは節約する為に、120分の片面に1枚のアルバムを入れ・・
裏面には別のアーティストのアルバムを入れたりして。

「オートリバース」って片面が終わると、
また片面にひっくり返って永遠に聴けるという
たまにテープも伸びてヒヨヒヨになってしまう
音楽の聴き方をしていた時代をね、ワンボックスの車と一緒に過ごして来たんですが!

どうしても19才だったということで、現実問題として
「バンドで食べて行けるのか?」とか。
「ベースプレーヤーとして、実際に食べて行けるのか?」っていうことも
頭の片隅では気にはなりつつも・・

「23才くらいまではやってみても良いんじゃないかな?」と
思いつつも、実は19才の時バンド内部はちょっと揉めてまして(笑)
もしかしたらこれは解散してしまうかもなという兆しもあって。

でも、バンドをやっているのも楽しかったし、バンド仲間も非常に増えていて
そのバンドがあったから、後のイエローモンキーのメンバーとも知り合えたので、
もうちょっと「ロックンロールライフ!」「ロックンロールジプシー!」の生活を
キープしたいなと思いながらも頑張っていましたね。

よく聴いていたのが、ブライアンアダムスという
アメリカで当時ヒットしていたアーティストで。

「RECKLESS」というアルバムがすごい売れまして、
有名プロデューサーが手がけていて、
後のアブリルラヴィーンとか、テイラースウィフトとか。

今いるようなアーティストの流れを組むサウンドが当時確立されていて、
僕は当時静岡を拠点にしていたんですけど、
その静岡の街にL.A.で作られた音楽がとても合うというか、
夕暮れ時にこの曲を聴くと「オレ今旅してるぜ。いつか成功してやるぜ」っていうような。
そういう気持ちに良くなるためによく聴いてました!

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HEAVEN / BRYAN ADAMS

僕は元々東京で生まれて、父親が早いときに亡くなって
母親の実家がある静岡に小学校一年生の時に転校していって、
それまでは東京の北区というところに住んでいたんですね。
まぁいわゆるノースサイドですよ!

そこから全然真反対の太平洋に面した静岡に転校したので、
最初はちょっと戸惑ったんですよね。

でもその生活して行くうちにそういうカラッとした
LAの音楽みたいな物も。静岡って、LAの姉妹都市・・
富士宮とかがね?だったりするので、
似てるみたいなことも言われたりしますけど。

そういうこともあって、アメリカの音楽がずっと好きなまま
僕はイエローモンキーを結成して、グラムロックという
今度イギリスから生まれたブリティッシュロックにも目覚めて行くんですけど。

両方聴きながらやっていったんですが、
後々イエローモンキーも解散していって、段々イエローモンキーでずっとやっていた
ヨーロッパ時代も一回おやすみして、
ソロになってからまたカリフォルニアモードになったんですね。

相変わらず未だにそのカリフォルニアモードは続いていて、
それをずっと聴いているうちにルーツミュージックを聴くようになって来て、
特に最近はアナログ盤で、いわゆる50年代・60年代のR&Bとか、そういうものを聴くようになって
今回のシングルのクリアなんかは反映されていたりするんだろうなっていうのもあり。

最近、黒人のドゥーワップグループとかコーラスグループもよく聴くんですが、
「昔から知っているつもりで、実はそんなに知らないな」ってアーティストが結構いるんですよね。

プラッターズ、マンハッタンズ、テンプテーションズとか「ズ」がつくやつ。
・・シャネルズ。シャネルズは違うか!

そういう黒人グループをもう一回ちゃんと聴いてみたいなと思って、
CDをネットで探している時に伝記映画を買ってみて見てみたんです!
「テンプテーションズ物語!」これがものすごく最近感動しまして!

バンドの結成から挫折までのストーリー。
バンドが壊れて行って、そして今は相変わらず親友同士になって
終わって行くような映画なんですけど。

ストーリーは本当にシンプルなんだけど。改めて彼らの楽曲も、
バックのスポットライトを浴びないメンバーにもクローズアップされていて。
バンドも素晴らしいし、音楽も素晴らしいなっていう映画で。

この曲は本当に有名なんですけど。
日曜日にサザエさんやってるじゃないですか?
サザエさんの音楽って、ものすごいテンプテーションズの音楽に似てるなって思ってて!

作曲者の筒美京平さんもやっぱりこのへんの音楽に憧れて作っていたのもわかるし、
ちょっとサザエさんなんかもイメージして聴いてもらえたらなと思います。

The Temptations [Disc 1]

MY GIRL/THE TEMPTATIONS

〜吉井和哉にとって音楽とは?〜

この曲は、まさに楽器の音とかすごいシンプルだし、
本当にメロディと歌詞だけで人を何分か気持ちよくさせるっていうのは・・

ある意味、僕なんか最近思うのは、
今回僕のニューアルバムが「STARLIGHT」って名前なんですけど。

悲しい時とか、夜、空を見ると星が輝いていて、
それを見ている時は、悲しいこととか忘れられはしないけど。
自分だけのために輝いてくれているような気持ちになるというか。

音楽もまさにそうで。
聴いてる時だけ自分の為だけに奏でてくれているような。

本当に音楽って星のような存在だと思います!

僕ももうそろそろ人生の折り返し地点にさしかかろうとしていて、
ようやく身体で言ったら、表面が磨かれたような気がしていて。

次は裏面の・・後半なのかな?裏の攻撃なのかなと思っていて、
その裏が終わった時にようやく内面が磨かれるかなって感じで
音楽をやっていきたいと思います!