「Music to stay home for」(2018冬)④

2018/01/28 / Category:Music to stay home for

期間限定コーナー「Music to stay home for」
今回『Barakan Beat』では
「冬」に家で快適にすごすために聴きたくなる、
Peter Barakanおすすめの音楽をご紹介します。

「Music to stay home for」本日で最終回になります。

今回取り上げるのは、アルバニアのミュージシャンが集まった<Saz’iso>というユニットの「At Least Wave Your Handkerchief At Me」というアルバムです。

Folk Rockの世界では輝かしい功績を持っている<Joe Boyd>という在英アメリカ人のプロデューサーがちょっと久しぶりにプロデュースした作品で、アルバニア南部のミュージシャンたちによる昔からあるFolk Musicのスタイルです。

アルバニアというところは、ソビエトが崩壊した後にずっと隔離されていて、やがて開かれて逆に無理やり支えられていた経済が下落し、人々は生活できなくなってあちこちに散って行ったんです。ある人はロシアに行ったり、ある人はギリシャに行ったり、ある人はフランスだったり、イギリスだったり…そんなあちこちからかき集めた来たミュージシャン(みんな名人らしいんですけど)<Saz’iso>というユニットを組んでアルバムを作ったんです。

僕はアルバニアの音楽は初めて聞きましたけど、とても面白かったです。

その中から「Goca e berberit」という原題の「The Barber’s Daughter」つまり「床屋さんの娘」というタイトルの曲を聞いてもらいます。

M:Goca e berberit (The Barber’s Daughter) / Saz’iso

「床屋さんの娘」というのは、絶世の美女だったそうです。
フィエルという街の子で、その子を褒め称えたこの曲は、アルバニアで有名な曲だそうです。

ただメロディーの音域が非常に広いので、この曲をちゃんと歌える人がそうそういなかったそうですが、この歌を有名にした伝説の女性歌手<Hafize Leskoviku>という人が居たんだそうです。

ここでのヴォーカリストは、<Donika Pecallari>と< Adrianna Thanou>、男性では<Robert Tralo>と<Aurel Qirjo>の4人。<Aurel Qirjo>はヴァイオリンとヴォーカルです。

プロデューサーは、<Joe Boyd>と彼の奥さんでもあるドイツ人の<Andrea Goertler>。彼女がもともと彼にこの音楽を聞かせたそうです。
それからアルバニア人の<Edit Pula>というプロデューサーが関わっています。

もう1曲このアルバムから聞いて頂きます。

クラリネットが素晴らしいです。
<Telando Feto>という人がフィーチャーされる「Kaba me klarinete」という曲を聞いてください。

 

M:Kaba me klarinete / Saz’iso

 

Saz’iso「Kaba me klarinete」
At Least Wave Your Handkerchief At Me
「せめても私にハンカチ振って頂戴よ」というタイトルのアルバムです。

入っている曲の歌詞の中に出てくる言葉ですね。

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「Music to stay home for」(2018冬)③

2018/01/21 / Category:Music to stay home for

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「Music to stay home for」
全く別の文化のミュージシャンが一緒になって、極めて自然体のアルバムを作ったのが、
<Trio Da Kali>と<Kronos Quartet>の「Ladilikan」というアルバムです。

僕の2017年の1番好きなアルバムです。

<Trio Da Kali>というのは、マリのグループで、歌とBalafon、bass ngoni、この3人編成です。大昔からマリではこの編成があったようですが、最近は少なくなってきたようです。
それと<Kronos Quartet>という
アメリカの現代的な演奏をする弦楽四重奏団が一緒に作ったアルバムです。

<Kronos Quartet>リーダーの<David Harrington>は、
歌い手の<Hawa Kassé Mady Diabaté>の声を最初に聞いた時に、
<Mahalia Jackson>のことを思い出したそうです。

彼女のことを考えて、“God Shall Wipe All Tears Away” という曲を持ってきました。

もちろん歌詞は英語なんですけど、それをマリの言葉に変えて歌っています。

M:God Shall Wipe All Tears Away / Trio Da Kali, Kronos Quartet

日本語では「主は涙を拭い去る」というタイトルが付けられています。
<Trio Da Kali, Kronos Quartet>の「Ladilikan」から聞いて頂きました。

もう1曲聴いて頂きます。
今の曲は、基本的にクロノスだけの演奏になっていたんですが、
他の曲は全部、アフリカの楽器と弦楽四重奏がいい感じに溶け合っているものです。

“Kene Bo”という曲を聴いてください。

M:Kene Bo/ Trio Da Kali, Kronos Quartet

<Trio Da Kali, Kronos Quartet>「Ladilikan」から“Kene Bo”を聴いて頂きました。

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「Music to stay home for」(2018冬)②

2018/01/14 / Category:Music to stay home for

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今回『Barakan Beat』では
「冬」に家で快適にすごすために聴きたくなる、
Peter Barakanおすすめの音楽をご紹介します。

「Music to stay home for」
今回は特にテーマがなくて、
“僕がこの時期に聞きたい曲”ということで選曲しています。

2週目の今日は、
<Lizz Wright>の「Grace」というアルバムを選びました。

(これまでに)5枚のアルバムを出していて、
今回が6枚目の作品になります。

すごく落ち着きのある、昔ながらのSoul、Gospelのフィーリングがあるから、
歳が上かなと思っていたんですが、調べてみるとそうでもなかったです。
1月22日が誕生日なので、あと8日で38歳になります。

(出身は)ジョージア州の最南端、あと一歩でフロリダになるハヒラってところです。

お父さんは牧師なんですね。なので、彼女は子どもの時から教会でGospelを歌ったり、
Pianoの弾いたりしていました。
そうこうしているうちに、JazzとかBluesに興味を持ったということです。

「Grace」というアルバムは<Joe Henry>がプロデュースしています。
彼は、誰のレコードを手掛けても、その人が持っている潜在的な良さを
「どうしてここまで引き出すことができるのか… 」と、時々思います。

そして、選曲も素晴らしいんですね。
今回の<Lizz Wright>のアルバムには割と昔の曲もあります。
<Thomas A. Dorsey>というGospel Musicの生みの親(父)の曲もあれば、
<Allen Toussaint>の曲もあったり、<Ray Charles>の曲もあったり、
<Bob Dylan>の曲もあります。

今日はその中から、<Bob Dylan>が作った曲を聴いてもらいます。

M:Every Grain Of Sand / Lizz Wright

<Lizz Wright>の「Grace」というとっても良いアルバムの中から、“Every Grain Of Sand” <Bob Dylan>のGospelの時期の曲ですね。 聴いて頂きました。

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「Music to stay home for」(2018冬)①

2018/01/07 / Category:Music to stay home for

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今回『Barakan Beat』では
「冬」に家で快適にすごすために聴きたくなる、
Peter Barakanおすすめの音楽をご紹介します。

「Music to stay home for」
今月は、特にテーマがあるわけではなく、
僕がこの時期に聞きたい音楽というのがテーマです。

特に理由はないのですが、全部女性が歌うものを選びました。
聞きたいレコードが全部女性だったという結果論です。

1回目は<Norah Jones>です。
2016年の終わりに出た「Day Breaks」というアルバムの
Deluxe Edition がついこの間出たんですね。

Disc1は、出た当時そのまま。(オリジナル)
Disc2は、ライヴになっています。

2016年の10月10日と11日、ニューヨークでのライヴなんですけど、
ちょうどアルバムが出るか、出ないかぐらいのタイミングだったので、
お客さんは、新しいアルバムの曲に関しては初めて聞いたはずです。

その冒頭に入っているのが<Horace Silver>作曲の「Peace」で、
<Norah Jones>がデビューする前から好きでよく歌っていた曲です。
つい先日出た「First Sessions」というCDにも別Versionが入っていますが、
今夜は、この2016年のLive Version で聞いてもらいます。

M:Peace / Norah Jones

演奏は、本人がVocalとPiano、<Chris Thomas>がBass、<Brian Blad>がDrums、<Peter Remm>がHammond B-3 Organでした。

せっかくですから、もう1曲紹介します。
「The Fall」という2009年のアルバムに入っている、
Norah流の犬へのLove Song、「Man of the Hour」です。

M:Man of the Hour / Norah Jones

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