GRAMMY A to Z – “Z”

GRAMMY A to Z “Z” for WARREN ZEVON
Sun., Feb. 26, 2012

ノーベル賞は、他界した人には授与されない。そういう決まりがあることを昨年、ラルフ・スタインマン氏に関する報道ではじめて知った。結果的に特例扱いとなったようだが、それはともかく、グラミー賞は、このコラムの「L」の回でも紹介したとおり、亡くなったアーティストにもきちんと授与される。優れた音楽をつくり上げたその功績や才能を讃えるわけだから、当然といえば、当然のことだろう。 2004年の授賞式では、前年の9月に癌で亡くなったウォーレン・ズィヴォンが最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム賞を受賞している。対象となったのは『ザ・ウィンド』。収録曲の「ディスオーダー・イン・ザ・ハウス」で最優秀ロック・デュオ賞も獲得している。硬派のシンガー・ソングライターとしてとりわけミュージシャン仲間から高い評価を得ていた彼は、余命を知ったうえで、そのアルバムをつくり上げていた。ブルース・スプリングスティーン、ドン・ヘンリー、ジャクソン・ブラウンなど、多くの大物アーティストがスタジオを訪ね、心のこもった音を重ねていく様子がVH1制作のドキュメンタリーに残されている。彼が56歳でこの世を去ったのは、アルバム発表からわずか2週間後のことだった。 by 大友博

GRAMMY A to Z – “Y”

GRAMMY A to Z “Y” for YEAR (ELIGIBILITY PERIOD)
Sat., Feb. 25, 2012

アメリカ時間2月12日、ロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された第54回グラミー賞授賞式。その候補者や候補作品は、2010年10月1日から11年9月30日のあいだにアメリカ国内で公式リリースされた作品を対象に選ばれている。これがいわゆる対象期間で、発足当時はやや曖昧な部分があったものの、基本的にはこのスケジュールがずっと守られてきた。一般のメディアやウィキペディアなどでは、たとえば第54回グラミー賞を「2012年のグラミー」と紹介する記述が目立つが、正確には「2011年度のグラミー」となるわけだ。グラミー賞の公式ページではこの年号表記が守られている。あまり堅苦しく考える必要はないのかもしれないが、あなたが将来、メディアで音楽を紹介するような仕事を目指しているとしたら、このあたりはきちんと押さえておいたほうがいいだろう。 by 大友博

THE GREAT GRAMMY PERFORMANCES :2/24 fri. PLAYLIST

グラミー賞の感動を再び!
2/20(月)~2/24(金)18時00分~18時30分 は、
第54回グラミー賞授賞式のパフォーマンスの音源を
たっぷりとお届けするスペシャルプログラム
「THE GREAT GRAMMY PERFORMANCES」をオンエア!

本日(2/24)オンエアした楽曲は・・・
Playlist for Fri.,February 24
18:01 NICKI MINAJ / ROMAN’S REVENGE
18:10 FOO FIGHTERS / WALK
18:17 PAUL MCCARTNEY / GOLDEN SLUMBERS
18:19 PAUL MCCARTNEY / CARRY THAT WEIGHT
18:21 PAUL MCCARTNEY / THE END

5日間にわたって今年のグラミー賞を振り返ってきましたがいかがでしたでしょうか?
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GRAMMY A to Z – “X”

GRAMMY A to Z “X” for X-RATED
Fri., Feb. 24, 2012

グラミー賞をさまざまな角度から紹介しようというコンセプトで2月1日から連載してきたこのコラムも、いよいよ残すところあと3回となった。テーマや進行などけっこう周到に練り上げたつもりなのだが、Xには困った。この文字からはじまる名前のアーティストはほぼ皆無だし、そういった名前の賞もない。それならば、ということで、今回はちょっと肩の力を抜き、X-RATED、あえて訳すなら御法度的なエピソードを紹介することにした。まずは、80年代末に活躍したドイツ出身のグループ、ミリ・ヴァニリ。彼らは89年度のグラミーで最優秀新人に選ばれている。ネナ・チェリーやソウルIIソウル、インディゴ・ガールズなど実力派の強敵を押さえての受賞だった。ところが、彼らは、ライヴどころか、レコーディングそのものが口パクだったことがのちに判明し、結局、剥奪となった。本人たちの厚顔ぶりには呆れてしまうが、選んだほうにも問題はある。さすがにこの時はNARASの会員も自分たちの不明を恥じたはずだ。つづいては、ジェファー・ロペス。御法度というわけではないものの、すでに別の投稿でも紹介したとおり、2000年の授賞式での彼女のファッションはとにかく強烈だった。ヴェルサーチのドレスという話だったが、緑色の、ヒモのようなシルクをちょっと身体に巻きつけただけにしか見えないあの感じは、アメリカのネットワーク系テレビでは放送コードぎりぎりの、まさにX-RATEDものだった。 by 大友博