セルビアの思い出

2018年2月25日 / Category:Entry
もう3年前のことになるんですが、
セルビアのベオグラードに初めて行ったんです。
クロアチアのDJでEddy Romichってのがいるんですよ。
彼がギグをブッキングしてくれましてね。
一緒に回すことになったEddy曰く、
戦争が終わって20年。街が活気づいて来て、
今では東欧のベルリンと呼ばれていて、
イケてるバーやカフェ、クラブなんかが続々とオープンしていて
とても面白いんだよと。
空港からホテルに向かう途中注目のエリアを通り過ぎたんですが、
外観からはちょっと判らなかったかもしれません。
街並が結構地味なんです。
それでも、アートなペインティングがほどこされているビルがあったり、
若者が店の前にたむろしていたりする光景からその片鱗は伺えたかな。
街を散策する時間があればその全貌が掴めるんですが、
DJのツアーって空港ーホテルー会場ーホテルー空港ってケースも多く・・・。
楽しみにしていた初ベオグラードもそのパターンで、
ゆっくりできる感じではなかったんです。
先に初めておくとEddyに言われていたので、
後からホテルに迎えに来てくれることになっていた会場のオーナーを待つ事に。
シャワーを浴び、カバンのレコードやCDを詰め替え、準備を整えました。
スーツにタートルネック、白髪まじりでお洒落な眼鏡をかけた
僕と同世代くらいの男性がホテルにやって来て
僕を会場に連れて行ってくれました。
クラブというよりギャラリーのオーナーのような感じがしたんですが、
まさに会場の2階がギャラリーだったことが後で判明します。
そんな彼が道すがらいきなり僕に謝るんです。
「シューヤ、ごめん。誰も君のことを知らないんだ。
15年前君はこの街でも有名で、
俺たち世代なら皆君のことを知ってるんだけれど、
今の若者は・・・」
あまりにいきなりだったんで、びっくりしましたよ。
え、昔有名やったん?もっと早く呼んでよ。
じゃ、何故今頃俺を呼ぶんだ?と思いましたし。
おそらく、東欧で人気のEddyが同行することで、
彼を説得してくれたんでしょうね。
有り難いやら、現実を知らされ悲しいやら(苦笑)。
会場に着くとEddyが既にいい感じでフロアーを温めてました。
500人位はいたかな。
普段ギャラリーとして使われているスペースが楽屋になっていて、
まずはそこで待機してたんですが、
配置されていた作品、それからオフィス・スペースの家具を見て、
そこがセンスの良い空間であることをすぐに察知しました。
実際に注目のスポットに位置してましたしね。
バーの中を抜け、ブースに辿り着く僕。
Eddyと話し合って3曲ごとのバック・トゥ・バックにすることにしました。
僕に替わっちゃうと一気にお客さんが引く可能性もありましたから。
Eddyの努力を水の泡にしてはいけません。
二人が交互に回している間もどんどん人がやって来ましたね。
キャパシティーは西麻布にあったイエローと同じくらいかなー。
700人以上はいたでしょう。
とにかくかっこいい若者が集まってました。勿論大人も雰囲気のある人が来てました。
音楽も、アートも、ファッションも好きなんだろうなってのが手に取るように判ります。
着てるものだけでなく、飲み方や踊り方もクール。それでいてガンガン盛り上がってるんです。
さすが東欧のベルリンです。
ピークは2時頃かな?僕がかけた3曲。
フェラ・クティから、トニー・アレンのフィル・アッシャーのリミックスを経て、
自分の曲へと移行していった時の事です。
なんと店内で大合唱が始まるではないですか!
「スティーーーーーーリン・ラ〜〜〜〜ヴ、スティーーーーーーリン・ラ〜〜〜〜ヴ」
え、何故?
全員で歌ってる?
マジか?
これドッキリか何か??
自分の目も耳も疑いましたね。
バーテンまでが歌っている。
僕がかけたStill In LoveのKyodai Remixで、
目の前にいる聴衆がほぼ全員歌っている。
そして、あちこちで天を仰ぐように上げられた両腕が揺れている・・・。
おそらく、ですけど、僕のことは知らなくても、
僕の曲は知ってたんでしょうね。
当時リリースされた直後で、既にヨーロッパで色んなDJがプレイしてたので。
それにしてもびっくりしましたよ。
だって、オーナーに君のこと誰も知らないって告げられてましたもん。
もの凄い低いテンションでDJに臨んでましたから(笑)。
朝方、Eddyとのバック・トゥ・バックを僕が締めました。
鳴り止まぬアンコールに応えて、
僕が選んだのはジョージ・デュークのI Want You Myself(KON Remix)。
残ってくれた全員が踊りまくりの、またもや大合唱!
「アイ・ウォンチュ・フォーマイセールフ!!!!アイ・ドン・ノウ・ノー・ワン・エルス!!!
アイ・ドゥ〜〜〜〜ラブ・ユ〜〜〜〜〜!!!」
いやぁ、最高の夜でした・・・。
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今日の放送、Non Stop Mixでは、
このジョージ・デュークのKON remixを
久々にかけたいなと(それこそ3年振りかと)。
長らく手に入れられなかったアナログ盤を
金曜日に大阪で弟が誕生日プレゼントにくれたんです。
そしてジョージ・デュークの曲を3連発したいなと。
先日亡くなったレオン・チャンクラーへのトリビュートも兼ねて。
という訳で毎週日曜日、
夕方4時からはInterFM、JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。

第五回JaJ Awards結果発表!

2018年2月25日 / Category:Entry

(写真は3年連続の受賞となったルイ・ベガ!)

先週受賞者が決定した第五回JaJ Awards、結果を発表しておきます。

なお、まとめは名誉リスナー?のecolinさんに担当して頂きました。

★Best Album Winner
Moonchild『Voyager』
Cure/Moonchild
https://www.youtube.com/watch?v=Ic1rvQ44gFc

★Best Song Winner
The World Is A Family/Josh Milan+Louie Vega
https://www.youtube.com/watch?v=aFF-POAxH3s

★Best Remix/Re-edit
Joey Negro
Message In Our Muisc(Joey Negro Remix)/O’Jays
https://www.youtube.com/watch?v=1SonFECxItM

★Best Producer
Kaidi Tatham
Shims/Kaidi Tatham
https://www.youtube.com/watch?v=n-ZP3g7acKk

★Best Compilation(Album)
Brownswood Bubblers Twelve
https://brownswoodbubblers.bandcamp.com/album/brownswood-bubblers-twelve-pt-1

★Best Male Vocal
Dwight Trible
Feeling Good/Dwight Trible
https://www.youtube.com/watch?v=SGP4chg36sA

★Best Female Vocal
Navasha Daya
Celebrate Life feat.Navasha Daya/Yusuke Hirado Prospect
https://www.amazon.co.jp/Celebrate-Life-feat-Navasha-Daya/dp/B074PTKTRR

★Best New Artist
Wayne Snow
Nothing Wrong/Wayne Snow
https://www.youtube.com/watch?v=7aMdg4kdT7A

★Best Cover
My Favorite Things/Hajime Yoshizawa
https://itunes.apple.com/jp/album/double-moon/1287852435

★Best Collaboration
The World Is A Family/Josh Milan+Louie Vega
https://www.youtube.com/watch?v=aFF-POAxH3s

 

<総評>

ルイ・ベガさん、3年連続の受賞!

しかもルイ・ベガ+ジョシュ・ミランで2部門獲得でしたね。

吉澤はじめさん、日本人唯一の受賞者となりました。

ベスト・アルバム、ベスト・メイル・ボーカル、そして、ベスト・コラボと3部門にノミネートされながら、どれも僅差で破れたサンダーキャット・・・。来日するのに・・・。

Navasha  DayaはKyoto Jazz Sextetにも参加し、平戸祐介君のソロにも抜擢されてましたしね。反則ですねw。来日もしたか。

ジャイルス(3度目)、ジョイ・ネグロ(2度目)はJaJのファンなら順当な所でしょう。

ムーンチャイルドは、クラブ系の人からもラジオ好きからも幅広い支持を得たのではないでしょうか?

個人的にはドゥワイト・トリブルみたいなレジェンドが受賞するのは嬉しいし、推していたウェイン・スノウも評価されて良かったなと。

朋友ディーゴを制してのベスト・プロデューサーに選ばれた、カイディ・テータム。祝いたい気持ちでいっぱいなんですが、ディーゴに何それって絶対訊かれると思う・・・。

ノミネートされた曲、されなかった曲も含めて、2017年も豊作でしたね。

音楽不況(CD不況?)が囁かれる中、クラブ・ジャズ〜クロスオーバー・ミュージックが活況だったのはとても良かったと思います。

また来年!

いよいよ発表第5回JaJ Awards!

2018年2月16日 / Category:Entry

 

写真は第4回JaJ AwardsでBest Female Vocalに選ばれたNai Parlm(Hiatus Kaiyote)

さ、

2/18(日)

いよいよ第五回JaJ Awardsの受賞者の発表です。

2017年にOn Airした曲やアーティストの中から

僕が10部門4組づつをノミネートし、

その中からお好きな曲やアーティストをリスナーの皆さんに投票してもらい

ウイナーを決める世界で一番小さい音楽賞。

改めて、僕のコメントと共に

10部門の候補者を紹介しておきましょう!

JaJ Awards 2018ノミネート
ベスト・アルバム
①Anti Lily『It’s Nice Outside』
Rapが苦手な僕を魅了したジャジーでソウルフルな一枚。90年代を意識した音作りと内省的な詩の世界も素晴らしい。僕の回りで全く騒がれていない所も、天の邪鬼な僕の心を掴みました。
②Moonchild『Voyager』
毎度高いクオリティーを維持し、音楽的なアイデンティティーも全くブレない所に好感が持てます。もはや大御所感すらありますね。来日して、インタビューも出来た筈なのに京都にいて叶わなかった事が悔やまれます・・・。
③Web Web『Oracle』
アメリカでもなくイギリスでもなく、ドイツから突如として現れた大穴。DJのライナー・トゥルビーが「絶対シューヤの好み!」と送って来ただけにドンズバでした。これがまさかのCompost Recordsからのリリース!
④Thundercat『Drunk』
おそらく、JaJでなくても何らかの賞を獲るであろう一枚。だけれどこれは外せないでしょう。まさかのブレインフィーダーからのAOR!という意外性で世界を驚かせた新時代のクロスオーバー・ミュージック。
ベスト・ソング
①South Of River/Tom Misch
まるでAcid Jazzを彷彿とさせるボーカル・トラック。ブギーでもなく、AORでもなく、この手があったか!と思わせる懐かしくで新しい感じがユニーク。現代版のフリー・ソウルといった趣きも。
②Minna No Jazz/Hajime Yoshizawa
僕が世界で最も尊敬する天才ピアニスト兼作曲家のニュー・アルバムから。僕も使ったトモキ・サンダースをフィーチャーしてこんな曲作られたらはっきり言って困ります。でも納得の傑作。
③Montreux/Jaxx Madicine
音楽的に進化したDeep Houseの中でもある意味その頂点を極めたのがこの曲。エレクトリックなテイストを持ちながら決して無機的にならず、ジャズやフュージョンの香りを漂わせる唯一無二の存在。
④The World Is  A Family/Josh Milan+Louie Vega
レイモント・ドジャーにインスパイヤーされがらも、異なるメロディーで高揚感溢れる世界を構築。ルイとジョシュならではのコンビネーションとポジティヴなメッセージは既にクラシック化の予感が。
ベスト・リミックス/リエディット
①Moment Magico(Hugo LX Remix)/Satoshi Tomiie
ジャズの影響を存分に充満させながら、Deep HouseやTechno的な疾走感も兼ね備えたフレッシュなトラックが魅力。Hugoが創るダークでカッティング・エッジなスタイルには今後も期待大。
②Hot Taste Jam(Mighty Zaf & Phil Asher Edit)/Masanori Sasaji
日本のレジェンダリー楽曲を、UKの職人達が見事に蘇らせた!ジャパニーズ・ブギーが世界中で注目される中、まさかの笹路正徳の楽曲が・・・といういい意味の驚きでも話題に。
③Message In Our Muisc(Joey Negro Remix)/O’Jays
名曲のリミックスをさせたらこの人の右に出るものはいない!とも言われるJoey Negroさんが2017年もやっちゃってくれました。原曲こんなに良かったっけ?と思わせる所が本当に凄いです。
④Talkin Bout(Brisa Remix)/Aroop Roy
所謂リエディット的リミックスの隆盛が注目される現代で、数少ない再構築系リミックスの良作。一貫して独自の個性を貫くBrisaには敬意を表したい。サンプリング・ハウスとブロークン・ビーツの融合。
ベスト・プロデューサー
①Kaidi Tatham
オリジナル、リミックス、そしてDegoとのユニットと今年も八面六臂の活躍だったKaidi Tatham。ブロークン・ビーツの復興に貢献するだけでなく、R&B系のサウンドにも起用された功績は大きい。
②Dego
Dego& KaidiのSound Signatureからのアルバム・リリース。そして、年末にNoroliからビッグ・チューンのリリースと貫祿を見せつけたDego。まさかこのカテゴリーをKaidiと争うことになるとは・・・。
③Dr.Packer
流星の如く現れ、世界のディスコ・ハウスを牽引する存在となったDr.Packer。フィルター・ハウスの流れを汲みながらもブギー世代の感覚を見事に取り入れた。僕のStill In LoveをRemixしたらしいんですが・・・。
④Fouk
現行ブギーのプロデューサーと位置付けられながらも、エレクトリックな作風で懐古系とは一線を画す二人組。暴力性や反知性を排除した新時代のダンス・ミュージックを切り開く可能性を秘めている。
ベスト・コンピ
①Brownswood Bubblers Twelve
この部門唯一の新譜集。時間の経過による評価を受けずに、これだけのクオリティーを維持できるのは世界中から情報が集まるジャイルス・ピーターソンだからなせる技。この中から数々の才能が紹介された。
②IF Music presents You Need This! An Introduction to Black Saint & Soul Note (1975 to 1985)
音楽博士、ジャン・クロードの名シリーズで、今回はイタリアの姉妹レーベルにフォーカスしたコンピレーション。DJも見過ごしがちだったいい曲をこれでもかと紹介してくれた。偏見を取り去る快挙!
③Kickin presents Pride 70s Groove: DJ’s Choice 1972-1974
JaJ Awards初の同部門2ノミネート!伝説的レーベルを取り上げ名作を網羅する歴史遺産の検証作業でもある。Pride編ではレア・グルーヴ/ファンクのヒットが満載。素人から玄人までを唸らせる編集。
④Kickin presents De-Lite 45s: DJ’S CHOICE 1969ー1976
JaJ Awards初の同部門での2ニミネート、De-Lite編。こちらはファンク&ブギーな一枚で、HIP HOPやHOUSEから生音に興味を持ったリスナー&DJにお勧め。黒田さんの仕事に決して間違いはない!!
ベスト・メイル・ボーカル
①Thundercat
ベーシストなのにボーカリストとしてJaJ Awards2部門目のノミネート。爽快感溢れる歌声とマニアックなベースラインのコンビネーションが彼のウリですが、ここまでブレイクするとは思いませんでした。
②Wayne Snow
クロスオーバー系の新人でダントツに光っていたのがこのウエィン・スノウ。新譜ってインスト系ばかりが新しい音楽として脚光を浴びますが、この人は珍しく歌い手として先駆的。当然もう一部門でも。
③Josh Milan
DJから評価の高いフル・アルバムをリリースし、今も尚精力的な大御所。2部門目のノミネート。ハウス、ジャズ、フージョン、ブギー、ブラジルと様々なスタイルを消化したその実力はもはや別格か。
④Dwight Trible
スピリチュアル・ジャズの御大が、マシュー・ハルサルのサポートでアルバムを出したのは僕的にはちょっとしたニュースでした。変わらぬ味わいを聴かせながら、今のトレンドに上手くハマったのではないかなと。
ベスト・フィーメール・ボーカル
①Amber Navran(Moonchild)
文句なしの2部門目のノミネート。独自のスタイルを確立し、エリカ・バドウやユキミ・ナガノのように、新たな指標となりうる可能性も。透明感と包容力は共に突出してます。あぁ、インタビューが悔やまれる(再)。
②Zara McFarlane
従来までのジャズ・スタイルから、レゲエやアフリカ音楽を大胆に取り入れることで目覚ましい進化を遂げたザラ・マクファーレン。玄人好みの渋いアルバムのリリースでホンモノ度がアップしました。
③Navasha Daya
KYOTO JAZZ SEXTET、Yusuke Hirado Prospectと日本人アーティスト曲に続けてフィーチャーされたソウル・ディーヴァ。ジャズとR&Bを両立できる数少ない人材なだけにもっと評価されてもいいと思います。
④Jill Peacock
カナダのレーベル、Do Rightが送り込んで来たニュー・カマー。なんとMonologこと金坂君が7年前にプロデュースを終えていたというのは衝撃でした。時代がようやく彼女に追いついたんですね。
ベスト・ニュー・アーティスト
①Midnight Runners
インドネシア出身の現行ブギー・バンド。日本にはシティー・ポップ系のバンドや歌手はいるのに、この手の80年代っぽいサウンドを再現してる人何気に少ないんですよね。初(うぶ)な所を含めて好感が持てました。
②Wayne Snow
2部門目のノミネート。新しい時代のボーカリストを体現してると思っているのは僕だけなんでしょうか?ディープ・ハウスやビート・ダウンの匿名化が普及する中で、貴重なボーカリスト。声質も好きです。
③Braxton Cook
ハイエイタス・カイヨーテ以降のサウンドを踏襲し、斬新なアレンジでボーカルを聴かせるアーティストが徐々に増えていることは良い傾向。その中でも突出していたのがこの人。彼ももっと評価されてもいいと思います。
④Jazzmeia Horn
強烈なメッセージを付け加え、名曲「People Make The World Go Round」をカバーしたニュー・カマー。華麗な経歴がセールス・ポイントになってましたが、僕はその声と思考が好き。大物になる予感も!
ベスト・カバー
①Groovin’ You/The James L’Estraunge Orchestra
ハーヴィー・メイソンの名曲を、まさかの生音ジャズ・ハウスに!ケヴィン・ビードルのラジオ番組で知ってから待ちに待ったリリースでした。ブギーとジャズを繋ぐブリッジは珍しいので、希少価値の高いカバーです。
②People Make The World Go Round/Jazzmeia Horn
新人でありながら2部門目のノミネート。ポリティカルなステートメントをフィーチャーし、高速ジャズに展開するアレンジが秀逸。ボーカルの質の高さだけでなく、オリジナルから発展させようとする姿勢も良し。
③My Favorite Things/Hajime Yoshizawa
僕の中では日本最高峰のピアニスト、吉澤はじめ。コルトレーンの演奏で知られる名曲を、今ジャズ・モードのアレンジで変拍子ジャズに。KJSとメンバーが3人被っていることに誇りを持つと共にはじめさんの発想に脱帽。
④Space Is The Place/Ezra Collective
新時代のUKジャズの立役者として多くのDJもプッシュしたEzra Collective。サン・ラの曲をコンテンポラリーに料理すると共に、そのコンセプトや存在感を継承しようとしたのではないかとさえ思えた。素朴にして前衛的。
ベスト・コラボ
①Show You The Way/Thundercat ft.Michael McDnald&Kenny Loggins
堂々の3部門ノミネート。AOR路線だけでも驚いたのに、まさかのマイケル・マクドナルドとケニー・ロギンス!の起用で世界中のファンの度肝を抜いた。こういうのを革新って言うんですよね。ジャンルと世代を越えた共演!!
②White Fire/吉澤はじめ ft.植松孝雄
和ジャズのレジェンド曲を、そのオリジネーターと共演して再現!トモキ・サンダースも参加したアルバムに、敢えて植松さんを誘う辺りに天才的な策略を感じましたね。はじめさんもThundercat同様3部門目のノミネート!!
③What the World Needs Now Is Love (feat. Matthew Halsall)/Dwight Trible
ここまで馴染むと意外性ないですよね(笑)。それくらい自然で相性の良さを物語るコラボでした。こちらは世代と国境を越えた共演。バカラックのカバーこそが意外だったかも。ドワイトさんも2部門目のノミネート。
④The World Is  A Family/Josh Milan+Louie Vega
2017年下四半期にリリースされた超度級のコラボ。名曲「Elements Of Love」同様、二人のネタへの愛が溢れたDJ世代の作曲を象徴する共作。ジョシュもサンダーキャット、吉澤氏に続く3部門目のノミネートです!
果たして、ジョシュ・ミランがルイ・ベガに並ぶ3部門受賞なるのか?
それともサンダーキャットが3部門受賞するのか?
日本人受賞者は誕生するのか?
沖野修也のクリティカル・ポイントは発動するのか?
一体、各部門栄冠に輝くのは誰か!?
皆さん、お楽しみに!
という訳で、毎週日曜日4時からは、InterFM897、JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。
PS
On Air後の夕方17時からは、渋谷のThe Roomにて僕のBirthday Partyを行います!
Shuya Okino Birthday Party
-Shibuya Gathering Style-
(2018.02.18)sun.

[DJ]
Shuya Okino(Kyoto Jazz Massive/Kyoto Jazz Sextet)
[GUEST DJ]
SHACHO(SOIL&”PIMP”SESSIONS) and more
[OPEN] 17:00
[CLOSE] 23:00
[CHARGE] 1,000yen

2/21に51歳を迎える沖野修也のバースデー・パーティーを本拠地、渋谷The Roomで行います。
今回は持ち寄りスタイルのGathering!
誕生日プレゼントではなく、手鍋なり、総菜なり、お土産なり、お取り寄せ等を持ち込んで頂き皆さんでシェア!!
意外性があって、洒落てて、安全な食材なら何でもOK(但し、ドリンクはご注文下さい)。
沖野修也からの皆さんへのささやかな”逆”プレゼントもあります。

昨年派手にやったので、今年はアットホームな感じで。
皆さんのお越しをお待ちしています。

PPS
来週、2/19〜21はブルーノート東京で、番組でもお馴染みGo Go Genguinの来日公演が行われます。ニュー・アルバムを引っ提げどんなステージを繰り広げてくれるのか僕もとても楽しみです。
まだアルバム紹介できてないので、ジングル貰って来ないと!

両手に花!

2018年2月11日 / Category:Entry

 

両手に花!状態なのは、

昨夜の渋谷The Roomでの社長 from Soil&”Pimp”Sessions。

右隣のMaylee Toddのアルバム、『Acts Of Love』を

本日のInterFM897、JAZZ ain’t Jazz内で取り上げます。

 

Maylee Toddと言えば、

「Baby’s got it」のヒットでお馴染み、カナダはトロントの歌姫。

第二回JaJ Awardsのベスト・フィーメール・ボーカル部門の受賞者でもあります。

 

ノラ・ジョーンズmeetsレディー・ガガ!

なんて触れ込みでも知られる彼女ですが、

僕にとっては

来日すると必ずThe Roomにやって来てくれて

一緒に呑んだり喋ったり歌ったり?するファンキー・フレンド。

 

可愛くて

ユニークで

エキセントリックで

お洒落で

タレンテッドで

オープンマインドな

Mayleeの

去年発売された新作、

敢えてこのタイミングでご紹介。

 

Why?

 

火曜にビルボード・ライブ東京で

来日公演があるからです!

 

という訳で毎週日曜4時からは

InterFM897、JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。

 

PS

 

2/18は第五回JaJ Awardsの発表ですが、

17:00から23:00まで

渋谷のThe Roomで僕のバースデー・パーティーをやります。

プレゼントは不要!

フードを持ち寄るギャザリング・スタイルなので、

手作りなり、総菜なり、お土産なりをお持ち頂いて

皆でシェアしたいなと。

洒落てて、意外性があって、安全な食材でお願いします。

ゲストDJは、

社長”両手に花”from Soil&”Pimp”Sessionsです!

皆さんのお越しをお待ちしています。

 

 

 

ACID JAZZとは何か?

2018年2月3日 / Category:Entry

 

今年、一説によると国産ACID JAZZが誕生して25年だとか?

イギリス本国はACID JAZZ30周年だとか?

その起源のみならず、呼び名にも諸説いろいろあるACID JAZZ。

Twitterでも予告しましたが、大きく分けると3つに分類できると思うんです

(拙書『クラブ・ジャズ入門』を読まれた方はご存知かと)。

1つ目は新譜のAcid Jazz。ブラン・ニュー・ヘビーズやガリアーノやジャミロクアイ。5月にリロイ・ハトソンと共に来日するエディー・ピラーがジャイルス・ピーターソン(後にTalkin’ Loudを設立)と共に立ち上げたレーベルからリリースされた音源が代表的(BNHはDelicious Vinylへ、ガリアーノはTalkin’ Loudへ、ジャミロクアイはSonyへ移籍)。インコグニトやマザー・アースなんかもですね。ここに挙げた名前はバンドですが、何気に打ち込みも多かったです。UFOやMondo Grossoが日本代表。

2つ目は、新譜のACID JAZZの元ネタ的な70年代のJAZZ FUNKやSOUL JAZZ。バーナード・パーディーや、グラント・グリーン、ジミー・スミスetc。元々はモダン・ジャズの愛好家達からはB級と烙印を押された楽曲が多く、ダンス・ミュージックとして見直されることで90年代に再評価されました。Original Acid Jazzとでも呼べばいいのでしょうか・・・。

で、3つ目が、僕の心の師匠でもあるDJのPatrick Forgeが主張する本当のAcid Jazz。Acid Jazzという呼び名は、当時一世を風靡していたAcid Houseに便乗したネーミング・・・という定説もあるのですが、Patrickさんはこれを真っ向から否定。真のAcid Jazzとは、そのサウンドが歌詞と相俟って特殊な状況下で聴き手をトリップさせた音楽だと彼は断定するのです。彼曰く、3大Acid Jazzとはロニー・リストン・スミスの「Expansions」、ウェブスター・ルイスの「Barabara Ann」、そして、日本が世界に誇る日野皓正の「Merry Go Round」。「Expansions」では意識の拡張がコズミックなシンセと共に歌われ、「Barbara Ann」では、歌詞に”Ecstacy!”の一節が・・・。Merry Go Roundはタイトルのヒプノティック感+ぶっ飛んだ演奏がウケたのでしょうか?

世間ではAcid JazzとOriginal Acid Jazzが、その全てと思われがちですが、やっぱり、現場にいた人の証言は説得力が違います。豆知識なんかじゃないです。これこそが真実かと。ま、今、Acid Jazzに興味のある人そんなにいないと思いますけど・・・。

ちなみに、このAcid Jazz、Original Acid Jazz、Real Acid Jazzの3種、僕はどれも好きですし、まさにこの番組のテーマでもあるJAZZ ain’t Jazzな世界ですからね。ジャズのような、ジャズじゃないような、でもやっぱりジャズのような・・・(笑)。来日があったり、再発があったり機会があれば紹介します。また、新譜にマッチすると思えば、”新旧真”問わず、差し込むかもしれません。いい曲はいつだっていいので!

で、今週のJAZZ ain’t Jazz、アルバム紹介コーナー、Massive Eyeではロニー・リストン・スミス&ザ・コズミック・エコーズのアルバム、『Expansions』を取り上げます。昨年下半期にひっそりと再発されてたんですよね。勿論、タイトル曲、「Expansions」もプレイし、熱く語ります。

2018年は国産Acid Jazzの誕生から25年、本国では30年だそうですしね・・・。

という訳で、毎週日曜日夕方4時からはInterFM897、JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。

締め切り延期します!

2018年1月31日 / Category:Entry

(写真は2/13にビルボードライブで来日公演を行うMaylee Tod彼女も過去のJaJ Award受賞者です)

 

グラミー賞の発表終了しましたね。

 

本日は、

世界で一番小さい音楽賞、

JAZZ ain’t Jazzのウイナーを決める為に、

ノミネートの中からお好きな曲やアーティストを

皆さんに投票して頂く締め切り日でした。

が、

ちょっと訳あって締め切り日を延期します。

 

そもそも発表が2/18で、ちょっと早過ぎたかなーというのもありましたし、

実は、4月に渋谷のとある”コバコ”で(The Roomではないですよ)

トロフィーの授与式を行わせて頂ける話が急浮上したんです。

 

もし決まったら、

2/18のON AIRにその告知入れたいなと。

 

問題は

受賞者が誰か判らない事!

そして、果たして受賞者が来日できるのか?という事!!

 

当たり前ですよね?

いくら僕のクリティカル・ポイントがあるとは言え

(同数の場合のジャッジや明らかに組織票が多いと思われる際の非常手段ですので

あくまで皆さんの投票を尊重します)、

現時点で結果は判らない訳です。

 

今日、締め切って、受賞者が判明すると

即座にこの企画が流れてしまうかもしれません・・・。

 

え、

誘導してる?

出演できそうな人に誘導してる(汗)??

 

そんなことはありません(苦笑)。

 

でも、その時期、たまたま来日してる人いるんですよねー。ノミネートされた人の中に・・・。

あ、言いたい!でも、まだ言えない!!

 

という訳で

ON AIRまで時間があるのと

ひょっとするとトロフィー授与式が開催できるかもしれない

(誘導疑惑がありつつw)ということで

締め切りを2週間程延期したいと思います(ざっくりしてるなー)。

2/15を目処に。

 

グラミー賞の発表が終わった今だからこそ、

世に中的に知られざる名曲や才能を讃えたい。

 

投票して頂いた方の中から

今年は抽選で1名の方に

番組オリジナルTシャツをプレゼントします。

 

JAJアワード、奮ってご応募(投票!)下さい。

 

 

朋友、松ちゃんのニュー・アルバム

2018年1月28日 / Category:Entry
本日のInterFM897、JAZZ ain’t Jazz、
アルバム特集コーナーMassive Eyeでは
Toshio Matsuura Groupのニューアルバム、
『LOVEPLAYDANCE』を取り上げます。
はい、皆さんご存知、Tokyo Moonでお馴染み、
松浦俊夫さんの新作です。
松浦君と言えば、ACID JAZZ時代からの朋友であり、
悪友?であり、好敵手w。
UFOやKJMがリリースをしなくなった今も、
僕達はHexやKJSを発表。
去年はKJSのセカンドが出ましたが、
今年はこのToshio Matsuura Groupです!
実は松浦君との最初の出会いは
今を遡ること30年前(多分)。
川崎のクラブ・チッタで行われたイベント、
”ストリート・カーニバル”に呼ばれて行った筈なのに、
「君何しに来たの?」と
松浦君の当時の同僚?上司?に
冷たくあしらわれて落ち込んでいたんですよね。
そんな僕に優しくw声をかけてくれたのが彼だったんです(苦笑)。
ある意味、恩人ですね。
あの時、
あのまま京都に帰っていたら今の僕はないかもしれません・・・。
同じ67年生まれで学年は彼が一つ下だけど、
DJとして、そしてクリエーターとしては彼が先輩。
これからも音楽家として、ラジオDJとして、
共に国内外で
刺激し合える仲間でいたいと思ってます。
という訳で毎週日曜日4時からはInterFM897、
JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。

新旧のソウル・ミュージックを

2018年1月21日 / Category:Entry

 

InterFM897、JAZZ ain’t Jazz。

様々なジャンルの音楽の中に、ジャズの影響を見出し、

新旧のジャズと共に皆さんにお送りしている訳ですが、

今回は、ジャジーなフレイバーを持つ

新旧のソウル・ミュージックをお聴き頂きたいと思います。

 

まずはNon Stop MIxのコーナーは、

注目のハウス・プロデューサー、Sir LSG関連楽曲を3曲。

南アフリカはヨハネスブルグ在住のSir LSG、去年Ralf GumのレーベルGO GO MUSICからデビュー・アルバム『Moving Circles』を発表。最近では、「Burning Star」のGlenn Undergroundが話題になるなど知る人ぞ知る存在なんです。

近未来な音色とパーカッシヴなアレンジを得意としながら、基本歌モノのハウスなんですが、ヴォーカリストのチョイスもメロディーも秀逸で、彼の手掛けるサウンドを現代のソウル・ミュージッックと呼んでも差し支えないと思います。

コード進行や生楽器の使用にジャズの影響が感じられますし、インストの楽曲が猛威を奮う(笑)ハウス・シーンで1人気を吐く注目株でもあるんですよね。本来は彼みたいな音楽性をディープ・ハウスと呼んだ記憶があるんですが・・・。

そして、

アルバム紹介”Massive Eye”のコーナーでは、ベスト盤『Anthology 1972~1984』がリリースされた、レジェンド、Leroy Hutsonを取り上げます。

Acid Jazz全盛期にサンプリングやカバーの元ネタとして再評価されたLeroy Hutson。何とこのコンピ、あのAcid Jazz Recordsからのリリースなんですね。Gilles Petersonが設立に関わり、レーベル・オーナー、Eddie PillerがGallianoやThe Brand New Heavies、Jamiroquaiを輩出した名門。今も健在だったんですね。

しかも!このLeroy Hutson、初来日が決定!!今もご活躍だったとは・・・。5月に ビルボード・ライブで日本公演が実現します(Eddie Pillerも帯同するとか)。

今回はソウル度高めのOn Airになる予定ですが、勿論新旧のジャズも差し込みますよ。

並べてかけることでジャズとソウルの親和性、或は互換性みたいなことが感じて頂けると幸いです。

という訳で、毎週日曜16時からはInterFM897、JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。

第5回JaJアワード特集

2018年1月14日 / Category:Entry
(写真は第4回JaJ Awardsのベスト・ソング賞を受賞したロバート・グラスパー&ケイシー・ベンジャミン)
今夕のInterFM、JAZZ ain’t Jazzは、現在ノミネート曲&ノミネート・アーティストが発表中で、皆さんからの投票を募集している”第5回JaJアワード”の特集です。
毎年、前の年のOn Air曲の中からJAZZ ain’t Jazzが選ぶアワードということで既に5回目になるんですが、最初の3年は、僕がノミネートを選び、受賞者も僕が選び、それを皆さんに予想してもらうというスタイルだったんです。
去年から、各部門4組のノミネートを僕が選び、その4組の中からウィナーを僕が選ぶという方式に変更しました。あまりにも予想が難しい!というお声が多々ありましたので(笑)。
ところが、まだ受賞者を予想して、一番多く当てた人が番組Tシャツを貰える!という名残があるみたいで、今年からTシャツは応募して頂いた皆さんの中から抽選でお一方に差し上げたいと思います。
なので、お好きな曲、或はお好きなアーティストに1票を投じて下さい。私はこれが好きだけど、きっと皆さんあっちが好きだからそれにしよう!なんてことのないように。それだと、人気投票にならないんで。予想はもうやってませんので(汗)。
また今年から、僕のクリティカル・ポイントってのを導入させて頂きました。
え、沖野修也が操作できるなら投票する意味ない?
いえいえ、あくまで皆さんの投票を尊重します。その上で・・・
①僅差の場合、毎年トロフィー貰ってる人にあげなくていいかなと。
②僅差の場合、他のアワードで貰える人にあげなくていいかなと。グラミーとW受賞とか面白いんですけど、グラミー貰う人ってJaJアワード何のこっちゃ?って可能性も高いので。
③僅差の場合、何部門もあげなくていいかなと。去年のルイ・ベガさんの場合は圧倒的でしたし、本人も喜ばれてたのであれはあれで良かったかなと。
④僅差の場合、来日が決まって人に手渡ししたいなと。トロフィー送っても、写真を送り返してくれない人がいますので。
④明らかに組織票が多い場合(苦笑)
を考慮し、まだ貰ってない人に1本でも多くトロフィーを渡したいなと。なんせ自腹で作ってますので。
ま、半分冗談みたいな賞ですからね。
あまり皆さんムキにならないで下さい。
何で俺の推したアーティストが受賞しないんだ!
と怒ったりしないように。
去年を振り返り、皆でもう一回いい曲を堪能しません?
みたいな企画なんです。
皆さんもこれを機にご自分のアワード、プレイリスト化されてみてはいかがですか?
以下、今年のノミネート曲一覧と応募方法です。
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今年も恒例の“世界で一番小さい音楽賞” JAJアワードのノミネートの発表です。
全10部門に分け、沖野修也が番組でON AIRしたアーティストの中から独断と偏見で4組づつを厳選。
この後、皆さんの投票によってウィナーを決定し、僕が自腹で作ったトロフィーを送りつけ、
写真を送り返してもらう(最近では来日時に手渡しというスタイルが定着しています)という企画です。
過去にはディアンジェロのように、グラミー賞とのダブル受賞?なんてことも実現しており、世界的な権威と被る珍事も(笑)。
また受賞後に来日が実現するなど、登竜門的な側面もあるとかないとか・・・。
とにかく、
1年を振り返り、その才能をリスナーと一緒に勝手に賞賛したいと思っています。
以下、全40組解説付きでリスト・アップしています。
ベスト・アルバム
①Anti Lily『It’s Nice Outside』
Rapが苦手な僕を魅了したジャジーでソウルフルな一枚。90年代を意識した音作りと内省的な詩の世界も素晴らしい。僕の回りで全く騒がれていない所も、天の邪鬼な僕の心を掴みました。
②Moonchild『Voyager』
毎度高いクオリティーを維持し、音楽的なアイデンティティーも全くブレない所に好感が持てます。もはや大御所感すらあります。来日して、インタビューも出来たのに京都にいて叶わなかった事が悔やまれます・・・。
③Web Web『Oracle』
アメリカでもなくイギリスでもなく、ドイツから突如として現れた大穴。DJのライナー・トゥルビーが「絶対シューヤの好み!」と送って来ただけにドンズバでした。これがまさかのCompost Recordsからのリリース!
④Thundercat『Drunk』
おそらく、JaJでなくても何らかの賞を獲るであろう一枚。だけれどこれは外せないでしょう。まさかのブレインフィーダーからのAOR!という意外性で世界を驚かせた新時代のクロスオーバー・ミュージック。
ベスト・ソング
①South Of River/Tom Misch
まるでAcid Jazzを彷彿とさせるボーカル・トラック。ブギーでもなく、AORでもなく、この手があったか!と思わせる懐かしくで新しい感じがユニーク。現代版のフリー・ソウルといった趣きも。
②Minna No Jazz/Hajime Yoshizawa
僕が世界で最も尊敬する天才ピアニスト兼作曲家のニュー・アルバムから。僕も使ったトモキ・サンダースをフィーチャーしてこんな曲作られたらはっきり言って困ります。でも納得の傑作。
③Montreux/Jaxx Madicine
音楽的に進化したDeep Houseの中でもある意味その頂点を極めたのがこの曲。エレクトリックなテイストを持ちながら決して無機的にならず、ジャズやフュージョンの香りを漂わせる唯一無二の存在。
④The World Is  A Family/Josh Milan+Louie Vega
レイモント・ドジャーにインスパイヤーされがらも、異なるメロディーで高揚感溢れる世界を構築。ルイとジョシュならではのコンビネーションとポジティヴなメッセージは既にクラシック化の予感が。
ベスト・リミックス/リエディット
①Moment Magico(Hugo LX Remix)/Satoshi Tomiie
ジャズの影響を存分に充満させながら、Deep HouseやTechno的な疾走感も兼ね備えたフレッシュなトラックが魅力。Hugoが創るダークでカッティング・エッジなスタイルには今後も期待大。
②Hot Taste Jam(Mighty Zaf & Phil Asher Edit)/Masanori Sasaji
日本のレジェンダリー楽曲を、UKの職人達が見事に蘇らせた!ジャパニーズ・ブギーが世界中で注目される中、まさかの笹路正徳の楽曲が・・・といういい意味の驚きでも話題に。
③Message In Our Muisc(Joey Negro Remix)/O’Jays
名曲のリミックスをさせたらこの人の右に出るものはいない!とも言われるJoey Negroさんが2017年もやっちゃってくれました。原曲こんなに良かったっけ?と思わせる所が本当に凄いです。
④Talkin Bout(Brisa Remix)/Aroop Roy
所謂リエディット的リミックスの隆盛が注目される現代で、数少ない再構築系リミックスの良作。一貫して独自の個性を貫くBrisaには敬意を表したい。サンプリング・ハウスとブロークン・ビーツの融合。
ベスト・プロデューサー
①Kaidi Tatham
オリジナル、リミックス、そしてDegoとのユニットと今年も八面六臂の活躍だったKaidi Tatham。ブロークン・ビーツの復興に貢献するだけでなく、R&B系のサウンドにも起用された功績は大きい。
②Dego
Dego& KaidiのSound Signatureからのアルバム・リリース。そして、年末にNoroliからビッグ・チューンのリリースと貫祿を見せつけたDego。まさかこのカテゴリーをKaidiと争うことになるとは・・・。
③Dr.Packer
流星の如く現れ、世界のディスコ・ハウスを牽引する存在となったDr.Packer。フィルター・ハウスの流れを汲みながらもブギー世代の感覚を見事に取り入れた。僕のStill In LoveをRemixしたらしいんですが・・・。
④Fouk
現行ブギーのプロデューサーと位置付けられながらも、エレクトリックな作風で懐古系とは一線を画す二人組。墨力性や反知性を排除した新時代のダンス・ミュージックを切り開く可能性を秘めている。
ベスト・コンピ
①Brownswood Bubblers Twelve
この部門唯一の新譜集。時間の経過による評価を受けずに、これだけのクオリティーを維持できるのは世界中から情報が集まるジャイルス・ピーターソンだからなせる技。この中から数々の才能が紹介された。
②IF Music presents You Need This! An Introduction to Black Saint & Soul Note (1975 to 1985)
音楽博士、ジャン・クロードの名シリーズで、今回はイタリアの姉妹レーベルにフォーカスしたコンピレーション。
DJも見過ごしがちだったいい曲をこれでもかと紹介してくれた。偏見を取り去る快挙!
③Kickin presents Pride 70s Groove: DJ’s Choice 1972-1974
JaJ Awards初の同部門2ノミネート!伝説的レーベルを取り上げ名作を網羅する歴史遺産の検証作業でもある。Pride編ではレア・グルーヴ/ファンクのヒットが満載。素人から玄人までを唸らせる編集。
④Kickin presents De-Lite 45s: DJ’S CHOICE 1969ー1976
JaJ Awards初の同部門での2ニミネート、De-Lite編。こちらはファンク&ブギーな一枚で、HIP HOPやHOUSEから生音に興味を持ったリスナー&DJにお勧め。黒田さんの仕事に決して間違いはない!!
ベスト・メイル・ボーカル
①Thundercat
ベーシストなのにボーカリストとしてJaJ Awards2部門目のノミネート。爽快感溢れる歌声とマニアックなベースラインのコンビネーションが彼のウリですが、ここまでブレイクするとは思いませんでした。
②Wayne Snow
クロスオーバー系の新人でダントツに光っていたのがこのウエィン・スノウ。新譜ってインスト系ばかりが新しい音楽として脚光を浴びますが、この人は珍しく歌い手として先駆的。当然もう一部門でも。
③Josh Milan
DJから評価の高いフル・アルバムをリリースし、今も尚精力的な大御所。2部門目のノミネート。ハウス、ジャズ、フージョン、ブギー、ブラジルと様々なスタイルを消化したその実力はもはや別格か。
④Dwight Trible
スピリチュアル・ジャズの御大が、マシュー・ハルサルのサポートでアルバムを出したのは僕的にはちょっとしたニュースでした。変わらぬ味わいを聴かせながら、今のトレンドに上手くハマったのではないかなと。
ベスト・フィーメール・ボーカル
①Amber Navran(Moonchild)
文句なしの2部門目のノミネート。独自のスタイルを確立し、エリカ・バドウやユキミ・ナガノのように、新たな指標となりうる可能性も。透明感と包容力は共に突出してます。あぁ、インタビューが悔やまれる(再)。
②Zara McFarlane
従来までのジャズ・スタイルから、レゲエやアフリカ音楽を大胆に取り入れることで目覚ましい進化を遂げたザラ・マクファーレン。玄人好みの渋いアルバムのリリースでホンモノ度がアップしました。
③Navasha Daya
KYOTO JAZZ SEXTET、Yusuke Hirado Prospectと日本人アーティスト曲に続けてフィーチャーされたソウル・ディーヴァ。ジャズとR&Bを両立できる数少ない人材なだけにもっと評価されてもいいと思います。
④Jill Peacock
カナダのレーベル、Do Rightが送り込んで来たニュー・カマー。なんとMonologこと金坂君が7年前にプロデュースを終えていたというのは衝撃でした。時代がようやく彼女に追いついたんですね。
ベスト・ニュー・アーティスト
①Midnight Runners
インドネシア出身の現行ブギー・バンド。日本にはシティー・ポップ系のバンドや歌手はいるのに、この手の80年代っぽいサウンドを再現してる人何気に少ないんですよね。初(うぶ)な所を含めて好感が持てました。
②Wayne Snow
2部門目のノミネート。新しい時代のボーカリストを体現してると思っているのは僕だけなんでしょうか?ディープ・ハウスやビート・ダウンの匿名化が普及する中で、貴重なボーカリスト。声質も好きです。
③Braxton Cook
ハイエイタス・カイヨーテ以降のサウンドを踏襲し、斬新なアレンジでボーカルを聴かせるアーティストが徐々に増えていることは良い傾向。その中でも突出していたのがこの人。彼ももっと評価されてもいいと思います。
④Jazzmeia Horn
強烈なメッセージを付け加え、名曲「People Make The World Go Round」をカバーしたニュー・カマー。華麗な経歴がセールス・ポイントになってましたが、僕はその声と思考が好き。大物になる予感も!
ベスト・カバー
①Groovin’ You/The James L’Estraunge Orchestra
ハーヴィー・メイソンの名曲を、まさかの生音ジャズ・ハウスに!ケヴィン・ビードルのラジオ番組で知ってから待ちに待ったリリースでした。ブギーとジャズを繋ぐブリッジは珍しいので、希少価値の高いカバーです。
②People Make The World Go Round/Jazzmeia Horn
新人でありながら2部門目のノミネート。ポリティカルなステートメントをフィーチャーし、高速ジャズに展開するアレンジが秀逸。ボーカルの質の高さだけでなく、オリジナルから発展させようとする姿勢も良し。
③My Favorite Things/Hajime Yoshizawa
僕の中では日本最高峰のピアニスト、吉澤はじめ。コルトレーンの演奏で知られる名曲を、今ジャズ・モードのアレンジで変拍子ジャズに。KJSとメンバーが3人被っていることに誇りを持つと共にはじめさんの発想に脱帽。
④Space Is The Place/Ezra Collective
新時代のUKジャズの立役者として多くのDJもプッシュしたEzra Collective。サン・ラの曲をコンテンポラリーに料理すると共に、そのコンセプトや存在感を継承しようとしたのではないかとさえ思えた。素朴にして前衛的。
ベスト・コラボ
①Show You The Way/Thundercat ft.Michael McDnald&Kenny Loggins
堂々の3部門ノミネート。AOR路線だけでも驚いたのに、まさかのマイケル・マクドナルドとケニー・ロギンス!の起用で世界中のファンの度肝を抜いた。こういうのを革新って言うんですよね。ジャンルと世代を越えた共演!!
②White Fire/吉澤はじめ ft.植松孝雄
和ジャズのレジェンド曲を、そのオリジネーターと共演して再現!トモキ・サンダースも参加したアルバムに、敢えて植松さんを誘う辺りに天才的な策略を感じましたね。はじめさんもThundercat同様3部門目のノミネート!!
③What the World Needs Now Is Love (feat. Matthew Halsall)/Dwight Trible
ここまで馴染むと意外性ないですよね(笑)。それくらい自然で相性の良さを物語るコラボでした。こちらは世代と国境を越えた共演。バカラックのカバーこそが意外だったかも。ドワイトさんも2部門目のノミネート。
④The World Is  A Family/Josh Milan+Louie Vega
2017年下四半期にリリースされた超度級のコラボ。名曲「Elements Of Love」同様、二人のネタへの愛が溢れたDJ世代の作曲を象徴する共作。ジョシュもサンダーキャット、吉澤氏に続く3部門目のノミネートです!
以上、
全ての部門を紹介した訳ですが、このカテゴリー順に、投票をお願いします。
ベスト・アルバムからコラボまでを
例えば、
422311241のように10桁の数字にして書いて頂き、
番組にメールで(jaj897@interfm.jp)送って下さい(Twitterのハッシュタグによる投票はブラウザーやアプリによって表示されない可能性があり中止しました)。
投票の結果、最も支持があった人(あるいは曲やアルバム)を受賞者として決定する訳ですが、今年はそこに僕のクリティカル・ポイントを加算します。え、結局沖野修也が選ぶんか?と思わないで下さいね。あくまで皆さんの投票がベースで、同数だったりした時や、同じ人にトロフィーが集中しないようにする為の苦肉の策だとお考え下さい。
そして、受賞者と最も多く一致したがどうかは関係なく(笑)、投票者の中から抽選で1名の方に番組オリジナルTシャツを差し上げます(各部門一番人気があるだろうなーというアーティストを当てるのではなく、お好きなアーティストに1票を投じて頂きたく、プレゼントを差し上げる方法を変えました)。
投票の締め切りは1/31。発表は2/18のON AIRを予定しています。
果たして、
ルイ・ベガに続く3部門受賞者はいるのか?
日本人受賞者は出るのか?
またもや
グラミーと被ることがあるのか?
個人的な興味は尽きませんが(1人で盛り上がって済みません)、
皆さんにもこの妄想アワード、楽しんで頂けると幸いです。
清き1票を宜しくお願いします。

2年前のブログをコピペ

2018年1月7日 / Category:Entry

皆さん、

本日のInterFM897、JAZZ ain’t JazzのON AIRは

毎年恒例の

新春Non Stop Mixでございます。

たまたま、Facebookのタイムラインに2年前の新春Non Stop Mixを放送した際に書いたブログが

上がって来まして・・・。

読み返したら、今、言いたいことと全く変わってないんですね(去年は1回しか海外に行っていないので、そこは違いますが)。ま、進歩してないというか、ブレてないというか(笑)。

実は、僕、2018年から、DJとは名乗らなずに、プロデューサー兼作曲家兼選曲家兼執筆家兼ラジオ・パーソナリティー?になったんです。

そして、今夕は選曲道(仮)沖野流家元?として、本気のNon Stop Mixを披露します。普段のToo Muchな喋りは控えております(汗)。限りなく現場に近い雰囲気をお楽しみ頂けるのではないでしょうか?

ちなみに、DJを止めた訳じゃないですからね。プロデューサーがDJをする、作曲家だけどDJもする、DJをしない選曲家も居るけれど僕はDJをする、執筆家でDJする人は他にもいるけど僕は選曲家でもある、ラジオ番組の選曲もするパーソナリティーだけどDJもする・・・ということです。

ま、2017年色々思う所がありまして・・・。『DJを辞める?』で検索してみて下さい。

でも心の中で、僕は”生涯一DJ”なんです、本当は(野村克也風)。

という訳で2018年も毎週日曜夕方4時からはInterFM897、JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。

以下、2年前のブログをコピペ!

(手抜きではありません。本当に言いたいこと全く変わってないんです!!)

 

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起承転結をベースに、

プロットも配置し、

前後の関連性を考慮しながら

音のグラデーションを描きます。

同時に

意外性も盛り込んだ

自らの選曲論を実践するON AIRです。

 

実際には

オーディエンスとのコミュニケーションがないので

完全にクラブでのプレイとは一致しませんが、

様々な国を訪れた去年一年を振り返り、

架空のフロアーを想定したダンサブルのな内容になる予定。

 

真の選曲とは何か?

真のDJプレイとは何か?

今夜

世に問いたいと思います。

 

選曲にはドラマがあり、

メッセージがある。

しかも、

それは、

既存の価値観を逆転し、

人の精神を解放する芸術でもある。

 

そんな持論を立証できるよう心してMixします。

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