第5回JaJアワード特集

2018年1月14日 / Category:Entry
(写真は第4回JaJ Awardsのベスト・ソング賞を受賞したロバート・グラスパー&ケイシー・ベンジャミン)
今夕のInterFM、JAZZ ain’t Jazzは、現在ノミネート曲&ノミネート・アーティストが発表中で、皆さんからの投票を募集している”第5回JaJアワード”の特集です。
毎年、前の年のOn Air曲の中からJAZZ ain’t Jazzが選ぶアワードということで既に5回目になるんですが、最初の3年は、僕がノミネートを選び、受賞者も僕が選び、それを皆さんに予想してもらうというスタイルだったんです。
去年から、各部門4組のノミネートを僕が選び、その4組の中からウィナーを僕が選ぶという方式に変更しました。あまりにも予想が難しい!というお声が多々ありましたので(笑)。
ところが、まだ受賞者を予想して、一番多く当てた人が番組Tシャツを貰える!という名残があるみたいで、今年からTシャツは応募して頂いた皆さんの中から抽選でお一方に差し上げたいと思います。
なので、お好きな曲、或はお好きなアーティストに1票を投じて下さい。私はこれが好きだけど、きっと皆さんあっちが好きだからそれにしよう!なんてことのないように。それだと、人気投票にならないんで。予想はもうやってませんので(汗)。
また今年から、僕のクリティカル・ポイントってのを導入させて頂きました。
え、沖野修也が操作できるなら投票する意味ない?
いえいえ、あくまで皆さんの投票を尊重します。その上で・・・
①僅差の場合、毎年トロフィー貰ってる人にあげなくていいかなと。
②僅差の場合、他のアワードで貰える人にあげなくていいかなと。グラミーとW受賞とか面白いんですけど、グラミー貰う人ってJaJアワード何のこっちゃ?って可能性も高いので。
③僅差の場合、何部門もあげなくていいかなと。去年のルイ・ベガさんの場合は圧倒的でしたし、本人も喜ばれてたのであれはあれで良かったかなと。
④僅差の場合、来日が決まって人に手渡ししたいなと。トロフィー送っても、写真を送り返してくれない人がいますので。
④明らかに組織票が多い場合(苦笑)
を考慮し、まだ貰ってない人に1本でも多くトロフィーを渡したいなと。なんせ自腹で作ってますので。
ま、半分冗談みたいな賞ですからね。
あまり皆さんムキにならないで下さい。
何で俺の推したアーティストが受賞しないんだ!
と怒ったりしないように。
去年を振り返り、皆でもう一回いい曲を堪能しません?
みたいな企画なんです。
皆さんもこれを機にご自分のアワード、プレイリスト化されてみてはいかがですか?
以下、今年のノミネート曲一覧と応募方法です。
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今年も恒例の“世界で一番小さい音楽賞” JAJアワードのノミネートの発表です。
全10部門に分け、沖野修也が番組でON AIRしたアーティストの中から独断と偏見で4組づつを厳選。
この後、皆さんの投票によってウィナーを決定し、僕が自腹で作ったトロフィーを送りつけ、
写真を送り返してもらう(最近では来日時に手渡しというスタイルが定着しています)という企画です。
過去にはディアンジェロのように、グラミー賞とのダブル受賞?なんてことも実現しており、世界的な権威と被る珍事も(笑)。
また受賞後に来日が実現するなど、登竜門的な側面もあるとかないとか・・・。
とにかく、
1年を振り返り、その才能をリスナーと一緒に勝手に賞賛したいと思っています。
以下、全40組解説付きでリスト・アップしています。
ベスト・アルバム
①Anti Lily『It’s Nice Outside』
Rapが苦手な僕を魅了したジャジーでソウルフルな一枚。90年代を意識した音作りと内省的な詩の世界も素晴らしい。僕の回りで全く騒がれていない所も、天の邪鬼な僕の心を掴みました。
②Moonchild『Voyager』
毎度高いクオリティーを維持し、音楽的なアイデンティティーも全くブレない所に好感が持てます。もはや大御所感すらあります。来日して、インタビューも出来たのに京都にいて叶わなかった事が悔やまれます・・・。
③Web Web『Oracle』
アメリカでもなくイギリスでもなく、ドイツから突如として現れた大穴。DJのライナー・トゥルビーが「絶対シューヤの好み!」と送って来ただけにドンズバでした。これがまさかのCompost Recordsからのリリース!
④Thundercat『Drunk』
おそらく、JaJでなくても何らかの賞を獲るであろう一枚。だけれどこれは外せないでしょう。まさかのブレインフィーダーからのAOR!という意外性で世界を驚かせた新時代のクロスオーバー・ミュージック。
ベスト・ソング
①South Of River/Tom Misch
まるでAcid Jazzを彷彿とさせるボーカル・トラック。ブギーでもなく、AORでもなく、この手があったか!と思わせる懐かしくで新しい感じがユニーク。現代版のフリー・ソウルといった趣きも。
②Minna No Jazz/Hajime Yoshizawa
僕が世界で最も尊敬する天才ピアニスト兼作曲家のニュー・アルバムから。僕も使ったトモキ・サンダースをフィーチャーしてこんな曲作られたらはっきり言って困ります。でも納得の傑作。
③Montreux/Jaxx Madicine
音楽的に進化したDeep Houseの中でもある意味その頂点を極めたのがこの曲。エレクトリックなテイストを持ちながら決して無機的にならず、ジャズやフュージョンの香りを漂わせる唯一無二の存在。
④The World Is  A Family/Josh Milan+Louie Vega
レイモント・ドジャーにインスパイヤーされがらも、異なるメロディーで高揚感溢れる世界を構築。ルイとジョシュならではのコンビネーションとポジティヴなメッセージは既にクラシック化の予感が。
ベスト・リミックス/リエディット
①Moment Magico(Hugo LX Remix)/Satoshi Tomiie
ジャズの影響を存分に充満させながら、Deep HouseやTechno的な疾走感も兼ね備えたフレッシュなトラックが魅力。Hugoが創るダークでカッティング・エッジなスタイルには今後も期待大。
②Hot Taste Jam(Mighty Zaf & Phil Asher Edit)/Masanori Sasaji
日本のレジェンダリー楽曲を、UKの職人達が見事に蘇らせた!ジャパニーズ・ブギーが世界中で注目される中、まさかの笹路正徳の楽曲が・・・といういい意味の驚きでも話題に。
③Message In Our Muisc(Joey Negro Remix)/O’Jays
名曲のリミックスをさせたらこの人の右に出るものはいない!とも言われるJoey Negroさんが2017年もやっちゃってくれました。原曲こんなに良かったっけ?と思わせる所が本当に凄いです。
④Talkin Bout(Brisa Remix)/Aroop Roy
所謂リエディット的リミックスの隆盛が注目される現代で、数少ない再構築系リミックスの良作。一貫して独自の個性を貫くBrisaには敬意を表したい。サンプリング・ハウスとブロークン・ビーツの融合。
ベスト・プロデューサー
①Kaidi Tatham
オリジナル、リミックス、そしてDegoとのユニットと今年も八面六臂の活躍だったKaidi Tatham。ブロークン・ビーツの復興に貢献するだけでなく、R&B系のサウンドにも起用された功績は大きい。
②Dego
Dego& KaidiのSound Signatureからのアルバム・リリース。そして、年末にNoroliからビッグ・チューンのリリースと貫祿を見せつけたDego。まさかこのカテゴリーをKaidiと争うことになるとは・・・。
③Dr.Packer
流星の如く現れ、世界のディスコ・ハウスを牽引する存在となったDr.Packer。フィルター・ハウスの流れを汲みながらもブギー世代の感覚を見事に取り入れた。僕のStill In LoveをRemixしたらしいんですが・・・。
④Fouk
現行ブギーのプロデューサーと位置付けられながらも、エレクトリックな作風で懐古系とは一線を画す二人組。墨力性や反知性を排除した新時代のダンス・ミュージックを切り開く可能性を秘めている。
ベスト・コンピ
①Brownswood Bubblers Twelve
この部門唯一の新譜集。時間の経過による評価を受けずに、これだけのクオリティーを維持できるのは世界中から情報が集まるジャイルス・ピーターソンだからなせる技。この中から数々の才能が紹介された。
②IF Music presents You Need This! An Introduction to Black Saint & Soul Note (1975 to 1985)
音楽博士、ジャン・クロードの名シリーズで、今回はイタリアの姉妹レーベルにフォーカスしたコンピレーション。
DJも見過ごしがちだったいい曲をこれでもかと紹介してくれた。偏見を取り去る快挙!
③Kickin presents Pride 70s Groove: DJ’s Choice 1972-1974
JaJ Awards初の同部門2ノミネート!伝説的レーベルを取り上げ名作を網羅する歴史遺産の検証作業でもある。Pride編ではレア・グルーヴ/ファンクのヒットが満載。素人から玄人までを唸らせる編集。
④Kickin presents De-Lite 45s: DJ’S CHOICE 1969ー1976
JaJ Awards初の同部門での2ニミネート、De-Lite編。こちらはファンク&ブギーな一枚で、HIP HOPやHOUSEから生音に興味を持ったリスナー&DJにお勧め。黒田さんの仕事に決して間違いはない!!
ベスト・メイル・ボーカル
①Thundercat
ベーシストなのにボーカリストとしてJaJ Awards2部門目のノミネート。爽快感溢れる歌声とマニアックなベースラインのコンビネーションが彼のウリですが、ここまでブレイクするとは思いませんでした。
②Wayne Snow
クロスオーバー系の新人でダントツに光っていたのがこのウエィン・スノウ。新譜ってインスト系ばかりが新しい音楽として脚光を浴びますが、この人は珍しく歌い手として先駆的。当然もう一部門でも。
③Josh Milan
DJから評価の高いフル・アルバムをリリースし、今も尚精力的な大御所。2部門目のノミネート。ハウス、ジャズ、フージョン、ブギー、ブラジルと様々なスタイルを消化したその実力はもはや別格か。
④Dwight Trible
スピリチュアル・ジャズの御大が、マシュー・ハルサルのサポートでアルバムを出したのは僕的にはちょっとしたニュースでした。変わらぬ味わいを聴かせながら、今のトレンドに上手くハマったのではないかなと。
ベスト・フィーメール・ボーカル
①Amber Navran(Moonchild)
文句なしの2部門目のノミネート。独自のスタイルを確立し、エリカ・バドウやユキミ・ナガノのように、新たな指標となりうる可能性も。透明感と包容力は共に突出してます。あぁ、インタビューが悔やまれる(再)。
②Zara McFarlane
従来までのジャズ・スタイルから、レゲエやアフリカ音楽を大胆に取り入れることで目覚ましい進化を遂げたザラ・マクファーレン。玄人好みの渋いアルバムのリリースでホンモノ度がアップしました。
③Navasha Daya
KYOTO JAZZ SEXTET、Yusuke Hirado Prospectと日本人アーティスト曲に続けてフィーチャーされたソウル・ディーヴァ。ジャズとR&Bを両立できる数少ない人材なだけにもっと評価されてもいいと思います。
④Jill Peacock
カナダのレーベル、Do Rightが送り込んで来たニュー・カマー。なんとMonologこと金坂君が7年前にプロデュースを終えていたというのは衝撃でした。時代がようやく彼女に追いついたんですね。
ベスト・ニュー・アーティスト
①Midnight Runners
インドネシア出身の現行ブギー・バンド。日本にはシティー・ポップ系のバンドや歌手はいるのに、この手の80年代っぽいサウンドを再現してる人何気に少ないんですよね。初(うぶ)な所を含めて好感が持てました。
②Wayne Snow
2部門目のノミネート。新しい時代のボーカリストを体現してると思っているのは僕だけなんでしょうか?ディープ・ハウスやビート・ダウンの匿名化が普及する中で、貴重なボーカリスト。声質も好きです。
③Braxton Cook
ハイエイタス・カイヨーテ以降のサウンドを踏襲し、斬新なアレンジでボーカルを聴かせるアーティストが徐々に増えていることは良い傾向。その中でも突出していたのがこの人。彼ももっと評価されてもいいと思います。
④Jazzmeia Horn
強烈なメッセージを付け加え、名曲「People Make The World Go Round」をカバーしたニュー・カマー。華麗な経歴がセールス・ポイントになってましたが、僕はその声と思考が好き。大物になる予感も!
ベスト・カバー
①Groovin’ You/The James L’Estraunge Orchestra
ハーヴィー・メイソンの名曲を、まさかの生音ジャズ・ハウスに!ケヴィン・ビードルのラジオ番組で知ってから待ちに待ったリリースでした。ブギーとジャズを繋ぐブリッジは珍しいので、希少価値の高いカバーです。
②People Make The World Go Round/Jazzmeia Horn
新人でありながら2部門目のノミネート。ポリティカルなステートメントをフィーチャーし、高速ジャズに展開するアレンジが秀逸。ボーカルの質の高さだけでなく、オリジナルから発展させようとする姿勢も良し。
③My Favorite Things/Hajime Yoshizawa
僕の中では日本最高峰のピアニスト、吉澤はじめ。コルトレーンの演奏で知られる名曲を、今ジャズ・モードのアレンジで変拍子ジャズに。KJSとメンバーが3人被っていることに誇りを持つと共にはじめさんの発想に脱帽。
④Space Is The Place/Ezra Collective
新時代のUKジャズの立役者として多くのDJもプッシュしたEzra Collective。サン・ラの曲をコンテンポラリーに料理すると共に、そのコンセプトや存在感を継承しようとしたのではないかとさえ思えた。素朴にして前衛的。
ベスト・コラボ
①Show You The Way/Thundercat ft.Michael McDnald&Kenny Loggins
堂々の3部門ノミネート。AOR路線だけでも驚いたのに、まさかのマイケル・マクドナルドとケニー・ロギンス!の起用で世界中のファンの度肝を抜いた。こういうのを革新って言うんですよね。ジャンルと世代を越えた共演!!
②White Fire/吉澤はじめ ft.植松孝雄
和ジャズのレジェンド曲を、そのオリジネーターと共演して再現!トモキ・サンダースも参加したアルバムに、敢えて植松さんを誘う辺りに天才的な策略を感じましたね。はじめさんもThundercat同様3部門目のノミネート!!
③What the World Needs Now Is Love (feat. Matthew Halsall)/Dwight Trible
ここまで馴染むと意外性ないですよね(笑)。それくらい自然で相性の良さを物語るコラボでした。こちらは世代と国境を越えた共演。バカラックのカバーこそが意外だったかも。ドワイトさんも2部門目のノミネート。
④The World Is  A Family/Josh Milan+Louie Vega
2017年下四半期にリリースされた超度級のコラボ。名曲「Elements Of Love」同様、二人のネタへの愛が溢れたDJ世代の作曲を象徴する共作。ジョシュもサンダーキャット、吉澤氏に続く3部門目のノミネートです!
以上、
全ての部門を紹介した訳ですが、このカテゴリー順に、投票をお願いします。
ベスト・アルバムからコラボまでを
例えば、
422311241のように10桁の数字にして書いて頂き、
番組にメールで(jaj897@interfm.jp)送って下さい(Twitterのハッシュタグによる投票はブラウザーやアプリによって表示されない可能性があり中止しました)。
投票の結果、最も支持があった人(あるいは曲やアルバム)を受賞者として決定する訳ですが、今年はそこに僕のクリティカル・ポイントを加算します。え、結局沖野修也が選ぶんか?と思わないで下さいね。あくまで皆さんの投票がベースで、同数だったりした時や、同じ人にトロフィーが集中しないようにする為の苦肉の策だとお考え下さい。
そして、受賞者と最も多く一致したがどうかは関係なく(笑)、投票者の中から抽選で1名の方に番組オリジナルTシャツを差し上げます(各部門一番人気があるだろうなーというアーティストを当てるのではなく、お好きなアーティストに1票を投じて頂きたく、プレゼントを差し上げる方法を変えました)。
投票の締め切りは1/31。発表は2/18のON AIRを予定しています。
果たして、
ルイ・ベガに続く3部門受賞者はいるのか?
日本人受賞者は出るのか?
またもや
グラミーと被ることがあるのか?
個人的な興味は尽きませんが(1人で盛り上がって済みません)、
皆さんにもこの妄想アワード、楽しんで頂けると幸いです。
清き1票を宜しくお願いします。