ACID JAZZとは何か?

2018年2月3日 / Category:Entry

 

今年、一説によると国産ACID JAZZが誕生して25年だとか?

イギリス本国はACID JAZZ30周年だとか?

その起源のみならず、呼び名にも諸説いろいろあるACID JAZZ。

Twitterでも予告しましたが、大きく分けると3つに分類できると思うんです

(拙書『クラブ・ジャズ入門』を読まれた方はご存知かと)。

1つ目は新譜のAcid Jazz。ブラン・ニュー・ヘビーズやガリアーノやジャミロクアイ。5月にリロイ・ハトソンと共に来日するエディー・ピラーがジャイルス・ピーターソン(後にTalkin’ Loudを設立)と共に立ち上げたレーベルからリリースされた音源が代表的(BNHはDelicious Vinylへ、ガリアーノはTalkin’ Loudへ、ジャミロクアイはSonyへ移籍)。インコグニトやマザー・アースなんかもですね。ここに挙げた名前はバンドですが、何気に打ち込みも多かったです。UFOやMondo Grossoが日本代表。

2つ目は、新譜のACID JAZZの元ネタ的な70年代のJAZZ FUNKやSOUL JAZZ。バーナード・パーディーや、グラント・グリーン、ジミー・スミスetc。元々はモダン・ジャズの愛好家達からはB級と烙印を押された楽曲が多く、ダンス・ミュージックとして見直されることで90年代に再評価されました。Original Acid Jazzとでも呼べばいいのでしょうか・・・。

で、3つ目が、僕の心の師匠でもあるDJのPatrick Forgeが主張する本当のAcid Jazz。Acid Jazzという呼び名は、当時一世を風靡していたAcid Houseに便乗したネーミング・・・という定説もあるのですが、Patrickさんはこれを真っ向から否定。真のAcid Jazzとは、そのサウンドが歌詞と相俟って特殊な状況下で聴き手をトリップさせた音楽だと彼は断定するのです。彼曰く、3大Acid Jazzとはロニー・リストン・スミスの「Expansions」、ウェブスター・ルイスの「Barabara Ann」、そして、日本が世界に誇る日野皓正の「Merry Go Round」。「Expansions」では意識の拡張がコズミックなシンセと共に歌われ、「Barbara Ann」では、歌詞に”Ecstacy!”の一節が・・・。Merry Go Roundはタイトルのヒプノティック感+ぶっ飛んだ演奏がウケたのでしょうか?

世間ではAcid JazzとOriginal Acid Jazzが、その全てと思われがちですが、やっぱり、現場にいた人の証言は説得力が違います。豆知識なんかじゃないです。これこそが真実かと。ま、今、Acid Jazzに興味のある人そんなにいないと思いますけど・・・。

ちなみに、このAcid Jazz、Original Acid Jazz、Real Acid Jazzの3種、僕はどれも好きですし、まさにこの番組のテーマでもあるJAZZ ain’t Jazzな世界ですからね。ジャズのような、ジャズじゃないような、でもやっぱりジャズのような・・・(笑)。来日があったり、再発があったり機会があれば紹介します。また、新譜にマッチすると思えば、”新旧真”問わず、差し込むかもしれません。いい曲はいつだっていいので!

で、今週のJAZZ ain’t Jazz、アルバム紹介コーナー、Massive Eyeではロニー・リストン・スミス&ザ・コズミック・エコーズのアルバム、『Expansions』を取り上げます。昨年下半期にひっそりと再発されてたんですよね。勿論、タイトル曲、「Expansions」もプレイし、熱く語ります。

2018年は国産Acid Jazzの誕生から25年、本国では30年だそうですしね・・・。

という訳で、毎週日曜日夕方4時からはInterFM897、JAZZ ain’t Jazzを宜しくお願いします。