選曲の真髄

2019年1月5日 / Category:Entry

InterFM897、JAZZ ain’t Jazz、今週のOn Airは毎年恒例新春Non Stop Mixです。

1時間全編に渡って、選曲家であり、選曲評論家でもある僕が、クラブDJ”風”のプレイをお聴かせするレアな機会です。

基本、僕はクラブ・プレイというのは”現場に来てなんぼ”と考えているので、あまりWebにアップロードしないんです。

勿論、過去には、 フェスのプロモーションの為につくったMixや、Webラジオの中継がアーカイブ化されたこともあります。

それでも、僕があまり肯定的ではないのは、

①現場の録音ならまだしも、無人のMixは聴衆とのコミュニケーションがない

②Web上のMixやストリーミング中継がクラブの衰退に関係している可能性が高い

からなんです。この2つについてはまた別の機会に詳しく書こうと思いますが、要するに現場で作られていないNon Stop MixにはDJの本質から逸れたものが多く(オーディエンスの反応を想像した擬似DJ Mixは不可能ではないです。ま、それを僕はやる訳なんですが)、クラブ・カルチャーと相容れないものだったりすると考えています。

それでも僕が敢えて、年一回、この企画を敢行しているのは、選曲とは何か?選曲とはどうあるべきか?を僕なりのスタイルで世間に発信したいと思っているからなんです。Non Stopで音のグラデーションを楽しんで頂くのも大事なんですが、むしろ、僕が何を選び、何故次の曲が選ばれたのか?ということの方がもっと重要なんです。ま、Non Stop Mixのクラブ・プレイ至上派としては大いなる自己矛盾でもあったりするんですが、そこはご勘弁を(謝)。

現場が”試合”であるとするなら、この新春Non Stop Mixはシャドー・ボクシングのようなものですかね。聴衆のリアクションに反応することはないので、どちらかというとプレイリストに近いかもしれません。それでも、ダンス・フロアーを想定して、丁寧に楽曲を組み立ててゆきます。言うならば、選曲道の家元?が、新年1回目の放送で、選曲とはかくあるべきものですよと、技の型=手本を示すことだと言えるかもしれません。

この絶対的な自信は、選曲に関する書籍を発表しているという事実だけから来るものではありません、30年に渡る音楽生活の中で、しかも、国の内外を往来することで、異なる言語を持つ人とも音楽で交流して来た僕の、経験によって培われた確信でもあるのです。

耳の穴をかっぽじって(笑)お聴き頂きたい。そこには、起承転結があり、ストーリーがあり、いくつものプロットが仕掛けられ、ジャンルを横断し、タイムリーなトピックも取り入れつつ、幾重にも重ねられたフィルターの中から厳選された1曲を、繋ぎ、重ね合わせて行くのです。

たった1時間ではありますが、僕が考える”理想の選曲とはどうあるべきか”を披露します。そこには選曲の真髄とでも言うべき、”美意識と技”を盛り込む予定です。

2019年もInterFM897で、毎週日曜夕方4時からはJAZZ ain’t Jazzを宜しくお願い致します。

勿論、5時からは、松浦俊夫さんのTokyo Moonもね。