カマシのこと、そしてマッコイのこと

2015年11月11日 / Category:Entry

 

忙しくて

時間が経ってしまいましたが

カマシ・ワシントンのライブ評を。

 

とにかく

曲が良かった!

 

最終日の一部と二部を観たんですが、

一曲たりとも聴き飽きることがなかったし、

CDでは印象の薄かった曲も

(っていうかCDだとメリハリがついていたように聴こえてたんですよね)

生演奏の迫力と臨場感によって

説得力が半端なかった。

 

演奏も

余裕があるというか

小さい音からデカい音まで

とにかくレンジが広い!

 

ファラオ・サンダースとレコーディングした時にも

痛感したんですが、

身体の大きさ、あるいは筋肉の質が

日本人とは違うんですよね。

 

排気量に圧倒的に差があるというか

スピードメーターの最大値の設定が

全然違うというか・・・。

 

しかも、音をメンバーがお互いによく聴いている。

なんでも

子供の頃から

カマシのお父さんに教わっていた音楽仲間らしく

チーム・ワークが抜群。

 

褒めてばかりですね。

悔しいけれど・・・。

 

ただ、

僕がかつてプロデュースしていた

SLEEP WALKERと音楽の方向性は一緒なんです。

基本的に。

現行のスピリチュアル・ジャズ。

 

18年前にアメリカで誰もやっていなかったことを

日本の僕達が先にやっていたのに、

SLEEP WALKERは解散しちゃって、

今、

カマシは世界的に大人気。

 

複雑な心境でした。

 

何故なら、

今も

僕の心の中では

メタモルフォーゼというテクノのフェスで行なわれた

SLEEP WALKERとファラオ・サンダースの

ライブの記憶は

現行スピリチュアル・ジャズの最高峰として

燦然たる輝きを失っていないから・・・。

 

ゲストが

ファラオとベンベ・セグエとユキミ・ナガノですよ!

 

ある意味反則ですが・・・。

 

だから

僕の

発想は悪くないと思うんです。

 

肉体的には敵わないけれど(笑)。

 

だって

ブルーザー・ブローディーに

藤波辰爾は勝てないでしょ?

 

タッグ・マッチでギリギリでリングに戻って

勝利!ってあったっけ?

 

昭和プロレスに興味ない人はこの喩え判らんね。

 

もとい、

音楽的にも

カマシの開放感というか壮大な感じは

凄かったな。

 

コーラス隊来てなかったけれど、

サックスと

トロンボーンと

ボーカルのアンサンブルが

ある意味

ストリングス的なアレンジになっていて

アルバムのスケール感を見事に再現していた。

 

ともすると

細かいメロディーの動きは

フュージョンにもなりかねないんだけれど、

そこが見事にぎりぎりの音数で

軽薄になっていない。

 

だからこそ

カマシってやっぱり

現行の裏クロスオーバー・ミュージックだと思ったんです。

決して

現行の裏LAフュージョンじゃない。

 

個人ブログにも書いたんですが、

70年代のスピリチュアル・ジャズって

実は

アフリカやインド、

ゴスペルやソウルを

モードやハード・バップに混ぜ合わせた

クロスオーバー・ミュージックだったと思うんです。

 

でも70年代のクロスオーバーっていうと

デオダートとかハービー・ハンコックみたいに

エレクトリックでポップなイメージがあるから

僕にとって

ファラオなんかは

裏クロスオーバー・ミュージックなんですよね。

 

カマシは

70年代のスピリチュアル・ジャズの影響を受けながらも

ドラムやキーボード、そしてベースに

ヒップ・ホップや

ビート・ミュージックのエッセンスを

ジャズの基礎とうまく共存させている

現代版の裏クロスオーバー・ミュージック。

 

よく考えてみれば

サンダー・キャットなんかが

表のクロスオーバー(21世紀のフュージョン)?

だったりして。

 

ライブを観た後は

カマシ・バンドが繰り広げた音の

多幸感に包まれながら

KYOTO JAZZ SEXTETをどうしたらいいんだろう

と絶望的な気持ちになってみたり・・・。

 

幸せなのに暗鬱な状態(苦笑)。

 

KJSって

SLEEP WALKERみたいに

日本人の演歌的情念(勿論いい意味で)は

ないんですよ。

そのダークネスが凄く彼等の個性になっていたし、

カマシ達との違いでもある・・・。

 

KJSは60年代のブルー・ノートのカバーを期に

結成されたから

よりモード的だし、

何気にスゥイングしている(それは戦略的になんですが)。

 

ただ、

アート・アンサンブル・オブ・シカゴや

ディー・ディー・ブリッジ・ウォーター、

ブラック・ルネッサンスといった

レジェンド達を人力で引用していたから

全くスピリチュアル・ジャズの影響を

吸収していない訳ではない。

 

で、

ブルー・ノートとスピリチュアル・ジャズを繋ぐ存在は誰だっけ?

と考えてみたら

それは

マッコイ・タイナー!!

だったんですね。

 

KJSでカバーした

ジョー・ヘンダーソンの

JINRIKISHAでピアノを弾いているし、

彼自身が何枚もブルー・ノートで

アルバムを出している。

 

モード且つスピリチュアルな路線を追求して行くなら

マッコイ大先生を改めて研究するのも良いかなと・・・。

 

 

と長い前フリになりましたが

今夜のJAZZ ain’t Jazzは

そんなマッコイ・タイナーの

裏クロスオーバー・ミュージックの傑作と呼ばれる

アルバムを取り上げてみたいと思います。

 

しかも!

今日はON AIRの前に、

丸の内の

COTTON CLUBで

KYOTO JAZZ SEXTETのライブがあるんですよね。

 

カマシ観た人が

比べる・・・なんて恐ろしい事態も(汗)。

 

空中殺法繰り出すか・・・。

 

とにかく今夜は

COTTON CLUBからの

InterFM897という流れでお願いします。

 

10th Anniversary Pre-Party
「COTTON CLUB × InterFM897 Special Night」
KYOTO JAZZ SEXTET LIVE
COTTON CLUB 10周年とInterFM897開局を記念したコラボレーションイベント開催!沖野修也率いるKYOTO JAZZ SEXTETが登場!

[OPENING DJ]
野崎良太(Jazztronik)
※開場6:00pmから7:00pmのライブ前まで

[LIVE]
KYOTO JAZZ SEXTET
MEMBER:平戸祐介(p) / 小泉”P”克人(b) / 栗原健(sax) / 藤井伸昭(ds) / 沖野修也(DJ&MC)

<スペシャル・ゲスト> タブゾンビ(tp)

OPEN : 18:00
START : 19:00

CHARGE : [自由席] テーブル席 ¥5,000
[指定席] BOX A (4名席) ¥7,000 / BOX B (4名席) ¥6,500

※1日1showとなります。
※アリーナ席はオールスタンディングとなります。
※BOX-S、シートCの指定席販売はございません。
※BOX-Bは4名席での販売になります。

※通常メニューのご提供はなく、特別メニューをご用意しております。
※フード、ドリンクは全てキャッシュオンになります。(500円~)

※ライブ終了後の第二部ではDJイベント開催!沖野修也もDJ出演します。