4月18日のJazz Conversationは

あん?

「キャベツ ひと玉420円」

新キャベの時期なのに??

こんな価格に驚くのは主婦の皆さんばかりではありません。
値段聞いて顎が外れそうになりました。
大好きなんです。「キャベツ」。
生でヨシ、煮て良し(みそ汁Love!!)、もちろん焼いて良し。
そう。焼いて良し。バーベキューグリルの上のしなーっとしてて、はじっこがちょいコゲになったアレもいいし、回鍋肉もいいし。焼きそばにゃあキャベツ。お好み焼きにもキャベツ。あーキャベツキャベツ。ってぐらいなんですが、値段はそら恐ろしいプライス。
ちょっとセレブな食材になってしまいました。
俺、つやっつやのキャベツを一箱持ってんぜ!なんて言うと山の手の御夫人あたりにモテモテになりそうな気がします。

何の話だ?

あ、いやいや。
「寒いですね」って言いたかったんです。

寒いから野菜が採れませんね。っていう筋書きだったんです。当初は。
早く暖かくなってくれないと、ラジオ番組の演出家として「窓を開けて爽快に走る車の中で聴くと気持ちの良い選曲がされている番組」という至福の時間を皆様にお届け出来ず、とてもフラストレーションが溜まるばかりなのです。
かねてから口を酸っぱくして言ってますが、「I really really hate things “cold”」。

天気のドアホ!

今日のお品書きです。
まずは最初の特集は「美空ひばり sings Jazz」。
ここ最近は少し国内にも目を向けつつあるJazz Conversationですが、「和ジャズ」の最高峰に君臨するのは誰だ?と思えばやはりこの方「美空ひばり」さんではないでしょうか。数あるレコーディング作品の中でもひばりさんが歌うJazz、スタンダードは、なんと言ったらいいんでしょう、この人の事を良く知らなかったとしても、音で気持ちを一発で奪われる「引き」があります。「類い稀なる才能」と書けば簡単ですが、こうして特集を組んでみると改めて「天才」たる所以を実感します。と、同時に日本のジャズの歴史、スタンダードの歴史にもふれあう事が出来ます。「日本語訳の歌詞」の楽しさもひばりJazzの一つのスタイルだったのではないでしょうか。でも、なぜ今ひばり特集??その謎は是非On Airでご確認下さい。

日本コロムビア CA-4545

日本コロムビア CA-4545

続いては連載企画「マイルス・デイヴィスの真実」
今週はマイルスが結成した「九重奏団(ノネット)」の立ち上がりとそれに加わった人物、見守った人物にスポットを当てます。人種の垣根を越えてチョイスしたメンバーにはマイルスの徹底したアンチ・レーシズムが色濃く反映されていました。いいハーモニーこそが俺の求めていた音楽だ。言わずもがな聴いて取れるのネットの演奏。モダンジャズの歴史の中でも重要な作品である「コンプリート版クールの誕生」が生まれた背景をCapitolに残された数少ない音源、奇跡的に残されていたラジオ番組の音源などから紹介します。

午後5時台はゲストを迎える「meet the star」のコーナー。
ボサノヴァプレイヤーの中村善郎さんを迎えます。詳しくはこの号の前の番組blogをご覧下さい。

5時台後半は「レーベル特集」
今週は東西アメリカに拠点があった「ベツレヘム」を特集します。
あえて番組では「通好みなレーベル」と紹介していますが、曲は耳なじみのあるものばかりを厳選しています。定番中の定番Mal Waldron「Left Alone」を筆頭にZoot Simsの陽気なDoggin’ Around、歌モノはChris Connorの「バードランドの子守唄」、デトロイト出身のミュージシャンを集めてきたから名付けたユニット名が「Motor City Scene」。そこから「Bitty Ditty」をお楽しみ頂きます。

放送後はスーパーに値段調査に行くのは言うまでもありません。
スタッフ拝。

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#015 次回のゲストは中村善郎さん

#015 2010-04-15 次回のゲストは中村善郎さん1

 今週は素敵なゲストがスタジオに来てくれました。ボサノヴァの中村善郎さん。ぼくは以前から中村さんの歌とギターが大好きで、この番組が始まったときに、絶対スタジオでそのパフォーマンスを聴かせていただきたいと願っていました。

 そしてついに夢が実現。中村さんのパフォーマンスとトーク(カンヴァセーションですね)は本当に楽しいものでした。

 実はこれが初対面。どんな方かと思っていましたが、気さくでフランク。こちらのリクエストにも気楽に応えていただき、それこそぼくは役得とばかり、目の前で繰り広げられる弾き語りに酔っていました。

#015 2010-04-15 次回のゲストは中村善郎さん2

 定番中の定番をお願いしますというリクエストに応えて歌ってくれたのは「イパネマの娘」。ぼくが弾いているコードとはまったく違うのにまず驚きました。そして指の動きの綺麗なこと。どんな世界でもそうですが、達人の動きは実に美しい。それは無理なく理想的な動きをするからでしょう。中村さんのプレイを観ながらそんなことも実感していました。

 ちなみに、直近のライヴにはこれがあります。

●4/27(火)入替制18:30~、21:00~@「赤坂 ノヴェンバー・イレヴンス」
共演/TOKU flh, vo
(入替制¥4,200)赤坂一ッ木通り沿い、港区赤坂3-17-8都ビル2F TEL03-03-3588-8104

http://www.risingdragon.jp/nov11th/blue/top-blue.htm

 ぼくも翌日、さっそくお店に予約を入れました。

 それで面白いことがひとつ。中村さんとこのライヴの話をしているとき、TOKUさんの話題になりました。TOKUさんにもそのうち番組に出てもらいたいなんて話をしていたら、翌々日、偶然TOKUさんと会ったんです。それも妙な場所で。怪しげなところじゃないですよ。でも、ぼくにはあまり似合わないようなところです(って、勝手に決めているけれど)。偶然って面白いですね。

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Jazz Conversation on 11th April

春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明りて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。

ご存知「枕草子」の冒頭です。

これからの時期は東の空から少しずつ明るくなる頃、雲の具合によっては朝焼けがとても美しい。桜が終わればこれが楽しみです。

「随分早起きなんですねぇ。」

いえいえ。だいたい朝まで何かしているからです。
番組の準備をしたり、原稿書いたり、音源のデータを調べたり。
作業小屋には東に窓があり、朝一番、その日のお天道様の具合を知る事が出来ます。
夕焼けは多くの人に見守られますが、朝焼けは限られた人だけのもの。
そんな優越感に浸りつつ徹夜作業の言い訳としています。

それでは今日のJazz Conversationのお品書きです。

「Swing Jazz」こそがJazzだ!と密かに思う方も少なくありません。
「洋楽」というモノが日本に入ってくるようになった時期を体験している方なら「Swing Jazz」が「Jazzの原点」であり、「洋楽の原点」だったのではないでしょうか。

お前ら「モダンジャズ」ばっかりやってやがるな!
と言われた事はないんですが、今日の巻頭特集は「Swing Jazz」をもう一度学習してみたいと思います。旧きを訊ね新しきを知る。Benny Goodman、Glenn Miller、Tommy Dorsey、Artie Shawらの偉業を今一度紐解いてみます。
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続いては連載「マイルス・デイヴィスの真実」
かねてから「Bebop」の限界を感じていたMilesはついに彼のその先の音楽人生を大きく左右する人物「Gil Evans」にCharlie Parkerを通じて出会います。個々の技を競い合う演奏スタイルはもういい。これからはハーモニーに主眼を置いた「よく練られた音楽」ではないか。そんな彼のアイデアと同じ考えを持っていたGilと意気投合するのは時間の問題でした。Gil EvansがN.Yに借りていたアパートには、常に血気盛んなミュージシャンが常日頃から出入りしていた事もマイルスのアイデアを具現化するのに最適な環境だったと言えます。そんな背景からまず聴いてみるのは後にMilesとCool Jazz仕掛人の一員となるLee Konitzの演奏です。ちなみにLee先生、まだまだ現役でご活躍中です。
そしてそんな仲間たちと結成する「9重奏団」の動きを「Complete Birth of Cool」から 追いかけてみます。

午後5時からはゲストとのConversationを楽しむ「Meet The Star」。
今週は3月末に5 days liveをBluenote Tokyoで行っていたMichel Camilo & Chucho Valdesが登場。ドミニカ共和国出身のCamiloにキューバ出身のChucho。超絶テクのピアニスト二人がブルーノートで演る、となればお客さんも早い時間からロビーにたくさん。改めて二人の人気に驚きました。実は小川氏はそのインタビュー現場では特に気にも留めていなかったんですが、後々二人とはいろんな場所でインタビューしていた事を思い出し、軽く自己嫌悪に陥っていた事もエピソードとして残しておきましょう。
インタビューではドミニカとキューバの音楽事情などが二人から克明に明かされます。「そんなに変わらないんじゃないかな?」とは言うものの、やはりキューバという国の音楽人口、層の厚さなどがCamiloの口から語られます。
O.A曲では、Camiloの洗練された音楽はもちろんの事ですが、なにしろぶったまげるのがChuchoのピアノ。背丈も手もでかく、比較的おっとり。知らない人が見れば「ぬぅっ」としたおじさんですが、「ええええっ!!!!これがあの人!?」という落雷に近い衝撃を受ける事間違いなし。

小川、Chucho、Camilo

小川、Chucho、Camilo


そして巻末特集は小川氏の音楽人生の中でも多くの時間を割いていたと思われる「ジャズギターの名手」をフィーチャーした特集「楽器別特集:ジャズギター編」をお送りします。トーンの魔術師「Kenny Burrell」、コードの天才「Barney Kessel」、オクターブカッティングの家元「Wes Montgomery」、そして日本では比較的馴染み薄ですが、小川氏の隠し球である「Tal Farlow」を取り上げます。

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#014 インタヴュー雑感

#012 2010-04-08 インタヴュー雑感

 音楽の仕事を始めたころのぼくはさまざまなジャズ・レジェンドから直接話が聞けることに興奮し、この仕事の醍醐味をさんざん味わわせてもらいました。「彼らが元気なうちになるべくたくさんの話を聞いておこう」。そんな思いも原動力になっていました。

 それから30年近くがすぎた現在、先日あるひとをインタヴューしていてフトこんなことを思いました。「ぼくが元気なうちになるべくたくさんの話を聞いておきたい」。いつの間にか立場が逆転していたんですね、嗚呼。

 この仕事を始めたころのぼくは30台前半。なるべく若いミュージシャンのインタヴューをするようにしていましたが、それでも彼ら以上にぼくより年上のひとのインタヴューをする機会がが多かった。いまではこの世を去っているひとも少なくありません。

 ときが移り変われば、気持ちや思いにも変化が出てきます。それを、自分でも驚くほど楽しんでいるのがいまのぼくです。ライフスタイルは変えたくないですが、歳を重ねることで感性が変わってきたみたいです。若いころは毛嫌いしていたものがいまでは大好きになったり、昔は寝ても覚めてもそのことばかり考えていた対象が、もうどうでもよくなったり。

 でもそのときの情熱はぼくの財産です。無駄なことをしたとはまったく思っていません。たとえばレコード。暇な時間とお金と知識と労力のすべて注ぎ込んで集めたレコード。まさに寝食を忘れてコレクションに精を出していました。

 でも、もうどうでもいいです(ちょっと嘘も入っているか)。本音をいえばどうでもよくはないけれど、おおむねどうでもいい、といったところです。そういう気持ちの変化を寂しいとは思いません。

 そんなことより最近寂しいと強く感じたのは、以前ほどお肉がたくさん食べられなくなったことです。ニューヨークでステーキが食べきれずに残したことはショックでした。このショックはいまも尾を引いています。

 それにしても、なんという低次元のことでショックを受けるんでしょう。お肉が昔のように食べられない。そこに老いを感じてショックを受けたんですが、こんなことでショックを受けるというレヴェルの低さに自分で苦笑いしてしまいます。

 ショックは受けましたが、悪あがきはしません。諦めが早いですから。いままでたくさんの楽しいことや素敵なことがありました。それだけで十分幸せじゃないですか。だから、ぼくはあるときから高望みをしなくなりました。

 面白いんですよ。高望みをしなくなったら、さらに嬉しいことや楽しいことがいろいろ起るようになりました。男女間にある磁力のようなものでしょうか。追いかければ逃げられるし、逃げれば追いかけられる。そんな状況と似ています。違うか!

 ぼくの場合、なにもしないのが一番。考えに考えて行動に移すと、たいていロクな結果になりません。果報は寝て待て。これが人生の極意です。というわけで、今日もぼくは自分から率先して何かをやるってことはしていません。話が脱線しちゃいましたね。

 そうそう、もうひとつ。この番組ブログをご覧の方はご存知でしょうが、ようやく「Jazz Conversation」のPodcastが正式にスタートしました。詳しくは、一つ前のブログをご覧ください。今後はPodcastでしか聞けない内容もたまには配信したいと考えていますので、チェックを怠らないように。

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