Archive for 6月, 2010
6月27日のJazz Conversationでは歴史的事件が起こります
日曜日, 6月 27th, 2010明け方4時のテレビ視聴率30%に貢献された方。
お疲れさまです。
あおりで週末の日中がさながら時差ボケ状態になっている方。
ご愁傷さまです。
でもその熱いサポートがあったからこそ代表はベスト16、さらなる躍進を遂げるでしょう。
でも27日の午後4時までには修正して下さい。
なぜなら今週のJazz Conversationは尋常ではないからです。

リスナー諸賢にはこの小箱が何を意味するかお分かりでしょう。追って説明します。そして今日27日(日曜日)の新聞のラジオ欄はご覧になりましたか?我がInterFM「Jazz Conversation」の記述をとくとご覧下さい。
その前に、まずは本日の午後4時台の特集から紹介しましょう。
月末恒例企画「今月の新譜から」
(1)Lay It Down featuring John Scofield / Lee Ritenour
アルバム「Six Strings Theory」より
リー・リトナーが主催する、ヤマハ、コンコード、バークリー音楽大学が協賛のもとおこなっている、ギター・コンテスト、「シックス・ストリング・セオリー」。そのコンセプトをそのままアルバムとして反映させた新作。参加ギタリストがまた凄い面々。Lee Ritenourはもちろん BB King、 George Benson、 John Scofield、 Steve Lukather、 Vince Gill、 Slash他総勢20名。日本からは布袋寅泰さんが参加しています。何をか言わんや。6弦の魔術師達の演奏を聴こうじゃありませんか。
(2)MOTIRATO (Mack The Knife) / Grant Stewart
アルバム「St.Thomas ~Plays Sonny Rollins」より
N.Yの今を象徴するJazz Club「smalls」での毎週火曜日のレギュラーショーで大人気のGrant Stewartの新作はSonny Rollins大特集。細身の長身、という出で立ちに相反する豪快な吹きっぷりがGrantの魅力ですが、「イマドキのテナー」はこうあるべき。という主張もビシビシと感じるGrantらしいアルバムです。7月から8月にかけて来日もします。
(3)Labyrinth featuring 上原ひろみ / Stanley Clarke
アルバム「the Stanley Clarke BAND」
1作目のトリオ以来のスタンリーmeets上原ひろみ。
今回はVery Special Guestとして上原さんが参加。現在は上原さんの全米ツアーにスタンリーが演ってるんでその流れでの録音。これは上原さんの書き下ろし曲ですがこれがまた素晴らしい曲です。
4時半過ぎはおなじみ「マイルス・デイヴィスの真実」
今回はBlue Noteでのレコーディングを詳しく掘り下げていきます。レーベルオーナー「アルフレッド・ライオン」との会話の中で、ことさらスタンダードについて明るかった事がわかったライオンはそのマイルスの意見、アイデアを実現させるべく始めた第1回目のレコーディングが「Dear Old Stockholm」でした。
その他1953年4月20日、1954年3月6日のレコーディングでの話についても当時参加していたミュージシャンやアルフレッド・ライオンの証言を元に当時のマイルスが求めていたサウンド、方向性を洗い出します。O.A曲は「I Waited For You」「C.T.A」「Tempus Fugit」です。
さてお待たせしました。
本日午後5時台は「小川blog」で言うところの「暴挙」である1時間のブチ抜き大特集「SP盤、10″LPで聴くブルーノートの名演」をお送りします。この特集が企画されたいきさつも含め16時00分から17時59分までは1ミリセカンドも聴き逃してはなりません。今までたびたびアナログターンテーブルをスタジオに持ち込み、LP盤を再生した事は過去にありましたが今回は端っから狙いが違います。
世はデジタルオーディオ全盛時代。復刻版もリマスターやらスーバーオーティオやらの高音質で楽しめる時代。名演も名曲も澱みなく鑑賞することができます。
でも。
せっかく我がホストDJは世界一のブルーノートレーベルのコレクター。
コレクションがコンプリートであるならば、マニア垂涎の逸品であるSP盤や、10″LPなど、その発売当時の原型で試聴できる。それを番組リスナーと一緒に共有出来るではないか。why not!。
1939年に初めてブルーノートが録音した曲が、1939年に製造されたレコード盤(SP盤)として今手元にある。ならば「それを再生する」という事はその瞬間だけ我々は1939年にこの音楽を聴いていた人たちになる事が出来、彼らと同じ感動が味わえ、その時代にタイムスライドする事が出来るワケです。ずっしり重いシェラックを大切にスピンドルに挿し、ニードルをトレースする。一部のマニアにしかできないと思われている「ジャズのSP盤再生」を本日スタジオで行い、皆様のお耳に届けたいと思います。
また、今回のこの特集には株式会社オーディオテクニカから大いなる賛同を頂き、SP盤の再生については専用MCカートリッジAT-MONO 3/SPを使用させて頂く事となりました。この場を借りて御礼申し上げます。
また技術的な話になりますが、今回はアナログ盤の音質を本気で皆様に伝えたいが為に、アナログターンテーブルから送出されるオーディオ信号には一切のコンプレッサーもリミッターもかけずにInterFMのマスタールームに送り込みます。(マスタールームから送出される音は多少の圧縮が加えられてしまいますが)どんなリマスターCDよりも抜群に迫力のあるダイナミックでウォームなサウンドを是非お楽しみ下さい。radiko.jpでのIPストリーミングはさらに独自のデジタル圧縮がかけられるので、可能ならばアナログ地上波(いわゆる76.1メガヘルツのラジオ放送)で聴取される事をおススメします。エアチェック万歳!
本日スタジオでPlayするSP盤は次の通り
◯The Blues (Pt.3) / Meade “Lux” Lewis BN-9
◯Mighty Blues / Port of Harlem Jazzmen BN-3
◯Summer Time / Sidney Bechet BN-6
◯Idaho / John Hardee BN-514
尚、SP盤1曲目のThe Blues (Pt.3)はミントコンディションではあるものの、スクラッチノイズがかなり強く入り込みます。そんな状態でもフルコーラスOn Airするんですから暴挙も暴挙です。それでもヨレる事も、針飛びもせずMeade Lewisのブルージーなソロピアノが大ノイズの向こうにはっきりと居て、そのメロを聴くにつれ、もの凄い幸せな気分になれるのは僕だけでしょうか。ここの部分だけふいに番組を聴いた方には「このヒドい放送は何だ?」となる事でしょう。仕方ありません。1939年に皆様をお連れするんですから。
そんなSP盤でも後半はとんでもない高音質になっていくので、その辺も是非注意してお聴き下さい。
続いては小川隆夫Blue Noteレアアナログコレクションの中から10″LPを。
ここからはカートリッジをMMのAT-10Gにチェンジ(私物)
◯Blues For Benny / Frank Foster BLP-5043
◯Crazy / Elmo Hope Quintet BLP-5044
◯The Song Is You / Lou Mecca Quartet BLP-5067
これらは後に12″LP化されていないもので、アナログは10″LPでしか聴く事が出来ない作品ばかりを特集しました。
Elmo HopeとLou Meccaの出音、ウマく電波にのると良いんですが立体感がハンパじゃありません。普段からアナログを聞き慣れている人でもこの2曲が出色の録音であることを理解して頂けると思います。
そして最後はトドメ。
ブルーノートレーベル未発表、未発売の幻の1枚。BLP-4210。現存するのはおそらく世界でこの1枚だけ。Ornette ColemanのTown Hallでのライブを収録した「At the Town Hallvol.1」から1曲「Story Teller」をフルコーラスでプレイします。この盤が未発表、未発売となったいきさつ、そしてどうして小川ライブラリーにあるのかを詳しく紹介します。
いやあ、熱くなり過ぎました。
それでは午後4時からの本編をお楽しみ下さい。
#025 音楽が好き、ということ
木曜日, 6月 24th, 2010なぜ音楽が好きか、なんて日ごろは深く考えたことがありません。それで考えてみたんですが、理由はわかりません。物心がついたときには音楽が家に溢れていたので、自然に親しんでいたんでしょうね。
でものめり込むかどうかは、ひとそれぞれ。小さなときから楽器を習っていましたが、そんなひとは掃いて捨てるほどいます。
ここで気がつきました。音楽が嫌い、なんていうひとを探すほうが難しいでしょう。程度の差はあれ、音楽は世界中のひとが好きなもののひとつ。きっとご飯を食べることやひとを好きになることと、本質的には同じか酷似しているんじゃないでしょうか。
それでも、自分はどうして音楽が好きなんだろう? 相変わらず理由はわかりません。ここで再び気がつきました。好きなものに、理由をつける必要はないですよね。好きなものは好き、それでいいと思います。
しかしくどいぼくは、それでもなんで自分はやりたいことをたくさん我慢してまでも、ここまで音楽に入れ込んでいるのか。そんなことを考えてしまいます。好きなものをとことん追求する。そんな習性が人間にはあるんでしょう。それがぼくの場合はたまたま音楽だった、ということかしら。
好きなものが追求できることは幸せです。そういうことが許されない状況や環境にいるひとだっているんですから。そのことを思うと、少しは遠慮しなくちゃいけないかもしれません。
などと思いつつ、「Jazz Conversation」では徹底的に自分の好きなものを追求していこうと思います。それがひとりよがりにならなければいいんですけど、そこはディレクター氏がきっとコントロールしてくれているでしょう。
好きなことを好きなようにやっている。ぼくはそう思っているんですが、実はお釈迦様の手のひらの上にいる孫悟空かもしれません。それならそれで孫悟空のように大暴れしてやれ! です。ぼくはディレクター氏とのこの二人三脚、かなり気に入っています。心地いいですし、十分満足です。彼にとっては、ぼくとの出会いが不幸の始まりかもしれませんが(エッヘッヘ)。
それで、次回の「Jazz Conversation」は5時台の1時間がブルーノート特集。自画自賛ですが、これが凄い! テーマは「オリジナル・プレスで聴くブルーノート」。スタジオには78回転のSP盤がかけられるプレイヤーを特別に用意しました。あとは10インチLP、そして最後は世界でたぶん1枚しか存在しない未発表LPのテスト盤をかけます。
CD時代に逆行する究極のアナログ・レコーディング追求の1時間。
ぼくが持っているSP盤は音が非常に悪いです。ラジオが壊れたか、放送事故か? そんな風に思われること必至のジャリジャリ音が最初から最後までしつこく続きます。しかし、そこにレコードのよさもあります。
「なんだ、たた音が悪いだけじゃん」なんて思うあなた、修行が足りません。最初にプレスされたレコードの音を聴く。こんな体験、この番組でしかできません。
ブルーノートから売り出された初期のレコードは50枚しかプレスされませんでした。何枚が現存しているんでしょう? その1枚があるんです。それを聴くことに意味があります。音質? 関係ありません。「聴く」ということが貴重な行為であり、さらにいわせてもらうなら崇高な行為なのです。
こう書いてきて、ここに「音楽が好き」ということの回答もあるような気がしてきました。こういう番組を制作すること(thanks to director)、こういう番組が作れるレコードを持っていること(ぼくのこと)、そしてこういう番組を楽しんで聴くこと(みなさんのことですよ)。これは、音楽が好きだからこそ成立する番組じゃないでしょうか。そして、これこそディレクター氏(お釈迦様)とぼく(孫悟空)の関係が形になったものにほかありません。
Jazz Conversation ポッドキャスト 第10話 配信
火曜日, 6月 22nd, 20106月20日のJazz Conversationは
日曜日, 6月 20th, 2010沖縄が昨日「梅雨明け」。
昨年よりも17日早く、平年に比べ4日早いそうです。
いいですね。是非この勢いで一気に南から梅雨前線をえいやっと押し上げて頂きたいものです。青果の出来高に影響しますので。
昨年は長梅雨で野菜は暴騰するわ、(またこの話か!)惨憺たる日照時間でスイカ、メロンなどの夏の果物が絶望的に美味しくなかった。この件についてはかなり根に持っているので、今年はもうそんな事が起こらないよう、流れ星を見たらすぐに好天を祈れるようにトレーニング。「シャドウ・お祈り」に余念がありません。
一日でも早く梅雨が明けますように。(合掌)
それでは本日放送のお品書きです。
最初の特集は「日米ジャズミュージシャン夢の共演盤」を特集します。先週の特集「ジャズ・ジャイアンツ夢の共演盤」の反響の良さについ気を良くし、今回は日米のジャズスター同士のバトルをお楽しみ頂きます。
まずは渡辺貞夫さんが1976年5月22日にハンク・ジョーンズ(pf)、ロン・カーター(b)、トニー・ウィリアムズ(dr)の3人、つまり黄金期のThe Great Jazz Trioを従えてレコーディングを行ったアルバム「アイム・オールド・ファッション」から「CONFIRMATION」を。

続いては1981年ニューヨークにて録音されたジョージ川口さんのアルバム「ジョージ川口 アート・ブレイキー」よりドラム合戦が聴きモノのの「チュニジアの夜」を。レコーディングデータが不明なため二人のドラムスのポジションがわからないんですがLchがブレイキー、Rchがジョージさんじゃないか?と。ご存知の方がいらしたら是非教えて下さい。

このブロックの締めくくりは90年代に録音されたコラボ作品、Jackie McLeanと大西順子の名盤「hat trick」から「Left Alone」を。

午後4時半すぎからは「マイルス・デイヴィスの真実」。
今日はこのコーナー冒頭に使われているコーナーテーマ曲についてのお問い合わせメールに答える事から始まります。使用している曲はマイルスの['Round About Midnight]、同名のアルバムに収録されているヴァージョンを使っています。
さて本題。1951年の録音「DIG」にから約半年後マイルスはかのアルフレッド・ライオンに救いの手を差し伸べられ、ついにBlue Noteとの年1枚の契約を結ぶ事となりますが、今回はそのいきさつと実際のレコーディング現場でのマイルスの仕事ぶりを当時のメンバーから聞いた話を中心に検証していきます。この作品以降1954年までの間にマイルスは「ハードバップ」というスタイルを完成させていきます。
午後5時からはゲストとのconversationを楽しむ「Meet the Star」のコーナー。今週は長年の友、Manhattan Jazz Quintetのリーダー「デヴィッド・マシューズ」が登場。明日21日から4日間に渡って行われるブルーノート東京でのライブの為にメンバーよりも一足先に東京に到着していた”超親日家”のマシューズにいろいろ話を伺いました。今回は小川氏からマシューズに「得意な日本語で会話しましょう」という提案が発せられる上に、小川氏はマシューズの偉業を讃えるべくかつてマシューズが手がけた数々の名作を持ち込み、マシューズに当時の様子をあれこれ質問します。James Brownの専属アレンジャーだった時代、Nina Simoneとのエピソード、サイモンとガーファンクルもマシューズ無しでは語れません。さあ、マシューズは果たしてどれだけの日本語トークをしてくれるでしょうか。
午後5時台はレーベル特集。今回はコルトレーンの名作を多数有する「Impulse」。でも今日は「至上の愛」はプレイしません。と一言。いずれやるであろうコルトレーン特集用にキープしているんだと思います。まあ、壮大なスケールなので時間の問題が一番なんですが。そのかわりと言ってはなんですが同じカルテットのもう一つの名盤「Ballad」から「Say It」を。

続いてはコールマン・ホーキンスのDESAFINADOからタイトルトラックを。
Getz/Gilbertoの衝撃作に触発されリリースしたと言われるボサノヴァへのアプローチ。当時はとやかく言われたんでしょうが、良く出来た作品であることは間違いありません。

次はカウント・ベイシーのKansas City SevenよりOh,Lady, Be Goodを。そもそもカウント・ベイシーがオーケストラを結成するにあたったエピソードも紹介します。

最後は渋いヴォーカルものを。
ジョニー・ハートマンの「I Just Dropped By To Say Hello」から映画の主題歌でもある「CHARADE」を。「うーん、昭和ぁ〜」という危険な香りがプンプン。










