7月25日のJazz Conversationは

日曜日, 7月 25th, 2010

連日の猛暑。

数年ぶりに「暑い夏」を経験しているような気がします。

ここ数年は「昔ってもっと暑かったよな」と暑くない夏を「憂慮」していた自分。温暖化の一途を辿ってる(とされている)にも関わらず、夏は夏で「長雨」「冷夏」に加え、「低い晴天率」だった例年にかなりのフラストレーションを感じておりました。

そんな訳で「猛暑すぎ」ても問題あるんですが、梅雨もダラダラと続かずキレ良く退散し、青く、入道雲が広がる空をのけぞるように見上げながら「子供の頃に味わった夏」ってやっぱりこんな夏だったんだよな。と一人溜飲が下がる思いで日々過ごしています。この先にはまだ「酷暑」という表現も控えてますかね。

それでは今週のお品書き、参りましょう。

4時からの約30分は最初の特集コーナー。毎月最終日曜日は、その月に発売された新譜を紹介する新譜視聴企画「今月の新譜から」をお送りします。この7月は「買い」が多いですね。

Battle Jazz Big Band

Samba De Haps / Battle Jazz Big Band

リーダーでalto saxの吉田治を中心とした「高学歴、かつ腕に覚えのある」名人たちが織りなす「Fast Tune」で独自の道を歩むイマドキのBig Band。5作目のアルバム「5th」から。このSamba De Hapsはスタン・ケントン、その他のカヴァーは「Battle of The Bop Brothers」(マット・キャッティンガブ)、「Everything Coming Up Roses」(カウント・ベイシー)「Let’s Eat Cactus」(ゴードン・グッドウィン)を収録。

Junko Onishi

The Mothers (Where Johnny Is) / 大西順子

続いてはEMIを離れ、Universalへと移籍した大西順子の新作「Baroque」からThe Mothers (Where Johnny Is)を。メンバーが凄い。大西順子(p)ニコラス・ペイトン(tp)ジェームス・カーター(ts,bass clarinet,fl)ワイクリフ・ゴードン(tb)レジナルド・ヴィール(b)、ロドニー・ウィテカー(b)ハーリン・ライリー(ds)ローランド・ゲレロ(perc)。圧巻の3管&Wベースなどいつもながらアイデア満載の順子さんのオリジナルチューンが炸裂する一枚。

Herbie Hancock

Imagine / Herbie Hancock feat,P!nk, Seal, India.Arie, Jeff Beck, Konono #1 And Omou Sangare

今年で70才になられたハービー先生。その古希を祝ってか、今回は世界中のスタジオで世界中のミュージシャンを集め、Pops、Rockアプローチによる壮大なプロジェクトを完成させています。メーカー資料によれば「平和と地球規模の責任」というメッセージが込められているのだそうです。小川さんのツボはJeff Beckのさりげないギターソロ。自分はP!NKとSealの掛け合いから(同じKeyで歌えるって凄い!)India Arieにバトンが渡される流れ。YouTubeの動画も併せて観て下さい。

4時半過ぎは「マイルス・デイヴィスの真実」

Bag’s Grooveでほぼ「ハード・バップ」は完成の域に達していたマイルスの次なる動きを追う今回の「真実」。1954年12月24日にかの「Prestige」のオーナーボブ・ワインストックのアイデアで録音されたクリスマスセッションにスポットを当てます。年末には少し懐を温めておきたいミュージシャンの気持ちを巧みに利用し集められたメンバーが、その後Jazz史に語り継がれる作品を残す事になります。これがマイルスとセロニアス・モンクによるいわゆる「喧嘩セッション」。今日の真実はこの演奏と、この現場にいた関係者、ミュージシャン、当時を知る音楽評論家などの証言を取材した「小川ノート」から当事者のコメントを紹介します。曲はもちろん「The Man I Love (take2)」です。

午後5時からはゲストを迎える「Meet the Star」のコーナー。今日登場するのはオランダ人女性シンガー「トレインチャ」。オランダでは国民的スターである彼女が今回挑んだ新作「Never Can Say Goodbye」は彼女のライフタイムヒーローであったマイケル・ジャクソンへの感謝、と敬意を彼女なりのスタイルで表現したこのアルバムの話を中心に聞きますが、さすが思い入れの強さは相当で語るわ語るわ、しゃべりっぱなし。通訳を介さない我々のスタイルがいたく心地よかったのか、ひとたび喋り始めれば4〜5分は止まらないトレインチャ。わずか4問の質問で35分が過ぎたインタビュー後にマネージャーが、「今日のインタビューは凄かったわね。あんなトレインチャは見た事ないわ」ですと。さあ、そんなマシンガントークが番組ではどのようになったでしょうか。乞うご期待。

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最後の特集は白人テナー、西海岸を代表する「アート・ペッパー」。

ミュージシャン人生の大半を檻の中で過ごした希代のジャンキーの生き様を30分弱で紹介してしまう小川さんのトークは必聴。アートを知らなくてもこの特集を聴き終えれば、アナタもいっぱしのアートファンになれる事間違いなし。奇跡的に来日したステージを生で観ていた当主にも脱帽なんですが・・・。

お送りするのは「SURF RIDE」「BESAME MUCHO」「STRAIGHT LIFE」トドメは初来日のライブ音源の「イントロ〜CHEROKEE」です。

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