シルヴァーウィークカモン!
今週末はドライブ日和だそうで日頃交通情報に接している我々スタッフもこの3連休の交通量は「多め」と認識しています。くどいようですが「安全運転にまさる土産なし」です。無事に帰宅してこそ「遠足」と教わったクチです。全くその通りです。ゆとりを持ったドライブをお楽しみ下さい。
さて本題へ移りましょう。
今月のInterFMは「Fall in Jazz」がステーションテーマです。
「Jazzを聴いて秋を満喫しようじゃありませんか!」
まったく異論はありません。
いやいやそうじゃありませんね。我々がそのステーションテーマをリードするのです。タイムテーブルにも我が小川隆夫兄貴が寄稿していますので、タイムテーブルの入手方法をご存知の方は(首都圏CDショップ、ライブハウス、イベントホールなどで配布している)是非お手にとって御覧下さい。
ということで本日の最初の特集は「秋に聴くジャズ」。
ま、いわば「Autumn Leaves」とか「Autumn in N.Y」なんですけど、定番は定番でも「Jazz Conversation」推奨作品という感じでお楽しみ頂きたいと思います。
まずはLiving Legendの”Sir” George Shearing。今年で御年91才ご存命です。今日はQuintetの1958年8月3日大学で行われたライブ演奏「Shearing on Stage!」から「September in The Rain」をお送りします。

続いてはOscar Peterson、と言えば「枯葉」を上げましょう。ですが、Shearing同様ライブ音源で良い物があるのでそれを。トリオがコペンハーゲンの「チボリ・ガーデン」で行ったライブを収録した「ELOQUENCE」からのセレクトです。

次は本来カントリーシンガーのWillie Nelson。実はスタンダードの名手でもあります。小川氏がNY留学中にこのアルバムと出会ったエピソードも交えながら紹介します。そのスタンダード集の傑作「Stardust」から「September Song」を。

最後はLou Donaldsonで締めましょう。名盤「Blues Walk」から「Autumn Nocturne」をBlue Noteから次へのステップを見据えて歩み始めたLouを象徴するタイトルが付けられた作品。

どっぷりと秋を満喫した後は「マイルス・デイヴィスの真実」です。
テレビ放映音源など、未発表音源を紹介した先週からはガラっと変わってクインテットの「Prestige契約消化」を目的とした驚異的な量産レコーディング、通称「マラソン・セッション」。マイルスのアイデアによるこのクインテットの録音は25曲。年1枚のペースでリリースされていきます。これが「workin’」「steamin’」「relaxin’」「cookin’」いわゆる「ing4部作」となってリリースされるに至ります。これについてのレッド・ガーランドの証言やフィリー・ジョーの回想なども飛びだします。

コルトレーンの力強いテナーの迫力満点の「In Your Own Sweet Way」などを紹介しつつ、未熟なメンバーを集めたマイルスへの批判めいた意見があった事も語ります。最後は「S’posin」と「AIREGIN」の聴き比べで、トレーンの成長ぶりを実際の耳で確かめてみようと思います。
午後5時からは「Meet the Star」
今回は「東京ジャズ2010」で来日し、N響や渡辺香津美さんとのTOCHIKA2010での感動のステージを披露し、翌日は彼のアイドルでもあるLarry Graham (!)と共に「ビルボードライブTOKYO」での3日間にわたる公演を行ったMarcus Millerが登場します。インタビューのエピソードは小川ブログを御覧下さい。実際にビルボードのステージを鑑賞しましたが、観たと聴いたじゃこうも違うのかと改めて痛感。下腹部が震えるマーカスのベースを堪能したかと思えば、途中からLarry Grahamが真っ白のスーツ、真っ白のジャズベを抱えて登場。ひとたび弦を弾けばパワーはマーカスの倍以上、まさに「地鳴りのチョッパー」。Graham Central Stationの大ヒット曲「Release Yourself」は会場一帯の大合唱+マーカスを引き連れての場内練り歩き。大所帯ファンクバンドを経験したベテランならではのショーアップにマーカスも飲み込まれるばかり。圧巻とはこのことでした。今回はマーカスにおねだりして「番組フライヤー」にサインを入れてもらいました。3名の方に抽選でプレゼントします。メールでご応募下さい。jazz@interfm.jp
サイン見えますか?
最後の特集は今年没後30年を迎えるBill Evansを偲んで晩年の作品を中心にピックアップ。体を壊してでも最後まで現場にこだわり、自分を追い込むようにして亡くなった天才の、死の間際まで輝きを失わなかったすばらしい演奏の数々を紹介します。

まずはFantasyからリリースされた1977年レギュラートリオによる「I will say goodbye」レーベルが解散するラスト作として発表。

続いてはワーナーへ移籍した1978年発表の「Affinity」からマイルス・デイヴィスがかつて「Blue in Green」として録音した「Blue and Green」を。なぜ\”in”が\”and”になったのかは今も答えが分かっていません。

マイルス同様「リリカルなプレイ」=「詩的表現」が身上とされますが、来日公演他を観ている小川さんはもう少し違ったイメージを持っているようです。そのあたりの話も一興です。
次は1979年発表の「We Will Meet Again」からタイトルチューンを。この作品は影響を受けた兄に捧げた曲となりました。
長年の薬物、アルコール依存癖による肝臓病が悪化するのもこの時期。最後は忍び寄る死の影を感じながらも人前での演奏を止めなかった最後の瞬間を切り取った最後の作品でコーナーを締めたいと思います。以前にも紹介した「Consecration: The Final Recordings 」から驚異的な演奏力を魅せつける「My Foolish Heart」を。何度聴いてもエヴァンスの魂の叫びのような演奏で背筋が張りつめ、全神経が集中してしまいます。