Archive for 9月, 2010

#039 ちょっと充実

木曜日, 9月 30th, 2010

#039 2010-09-30 ちょっと充実\

 怠け者のぼくですが、このところちょっと楽しさが倍増しています。というのも、ライヴにインタヴューにと、大好きなことが目白押しでしたから。

 自分のブログにも、ライヴやインタヴューのことは書いています。でも、あれがすべてではありません。全部は書ききれません。実際はその倍くらいのことはやってるのかな?

若いころはほとんど毎日どこかでライヴやコンサートを観ていたんですが、いつのころからか数が減りました。6年前に心臓病を患ったあとは、体力と気力が落ち、めったに夜遊びもしなくなりました。

 それが、どういうことか、ここしばらくはあちこちに出没しています。それでも、無理はしません。自分の体力に見合った夜遊びが精神衛生上もよろしい。そう思っています。

 ライヴやインタヴューはぼくの財産になります。思い出は多いほうがいい。でも、だんだんと忘れていくので、ブログやどこかの原稿で書いて、記録と、そして記憶として残しておきたい。ですが、それでも全部を何らかの形で書き記すことは無理です。

 ぼくの場合、iPhoneのカレンダーに予定を書き込んでいるので、それを見れば、いつどこで何をしたかはわかります。事細かに書くより、それくらいのほうがいいかもしれません。日記をつけるほどマメではないし、その中のいくつかをブログで書くくらいがちょうどいいのかも。

 そうそう、来週はニューヨークに行く予定でしたが、急遽中止にしました。東京でフラフラしています。それでも数日は本業をやりますから、完全なオフにはなりません。でも、こういうのもいいんじゃないかな?、ってところです。

 それで、マメなひとならこういうときにCDとかレコードを整理するんでしょうけど、ぼくはきっとダラダラしながら適当に夜遊び(といってもライヴを観たりインタヴューをすれば仕事につながるんですけどね)をしているかと思います。

 それから自分のブログでも宣伝していますが、10月30日に駒場東大前で「ONGAKUゼミナール」を開催します。今回は久々にジャズで、テーマは「ジャズ・ロック」。詳細はhttp://ogawatakao.exblog.jp/i18/で。

9月26日のJazz Conversation

日曜日, 9月 26th, 2010

1991年9月28日午前10時40分

「帝王」と称されるモダンジャズの巨人がこの世を去りました。

Miles Dewey Davis III

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Miles Davis

享年65才

死の直前まで親交の深かった数少ない日本人の友人、小川隆夫による「没後19年・トリビュート企画」をお送りします。

多くのスタジオセッションテープを残した「COLUMBIA」時代の録音を中心に最初の特集を構成。幻のテイクを世界初オンエアー。「Joshua」「Nefertity」「Miles Runs Voodoo Down」のレコーディングセッション模様を。

Miles_in_Studio

「マイルス・デイヴィスの真実」はいよいよ名作['Round About Midnight]へ。

後半はLPとSACDで聴くMiles名盤特集。

アナログ用にはいつものMobile機・Technics SL-1200 MK4に今回は偶然にも91年に購入したShureのM44Gがあったでそれをチョイス。手持ちの44Gの中でも一番太く繊細な音が出ます。たかが子どものオモチャと思う事なかれ。

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小川コレクションの程度の良さもさることながらやはりこのBN 5040 Volume 3のピーキーさには改めてびっくり。アメリカの50年代がいかにイケイケだったかが録音技師をもってしてもそのノリが体感出来るカッティング具合です。O.Aでは「Well You Needn’t」をプレイします。驚愕のアナログサウンドは「Someday My Price Will Come」からの「I Thought About You」。CDよりもメンバー同士の立ち位置感が際立っています。

そして、アナログワールドを満喫した後は最新ハイエンドの世界へ。

SACD再生にあたっては株式会社デノン・コンシューマー・マーケティングの協力により「帝王級」のSACD専用プレイヤー「DCD-SA1」を使用しました。

SACD-SHMで発売された「RELAXIN’」を筆頭にSACDの「Seven Steps To Heaven」「On the Corner」を聴きますが、やはりSA1、とんでもない音が飛び出します。前回の1650SE同様、伝家の宝刀「Advanced AL24 Processing」のつややかな音、そして大音量にしたときの疲労感のなさがまさに帝王級。環境を選ばず長く付き合って行ける一台です。

dcdimage

今日はこれ以上を語らず。

O.Aに集中されたし。

#038 September In The Rain ン?

木曜日, 9月 23rd, 2010

#038 2010-09-23 September In The Rain ン?\

 それにしてもヒドイ! この雨、どうなっているんでしょう? September In The RainならぬSeptember In The Showerですよね。

 今年は、ホントに異常気象だと思いません? ぼくの記憶では、こんなにおかしな気候は60年間で初めて(といっても最初の20年くらいの記憶はほとんどありませんけど、笑)。それから早くも忘れかけていますが、4月ごろだっておかしかったですよね、たしか。

 そして昨日までは亜熱帯地方もびっくりの酷暑と残暑。亜熱帯地方化したのなら、夕方に一度くらいは通り雨でも降ってみろっていいたいですが、雨の一滴も降らない日々が続きましたよね。

 それで今日を境に寒くなる、ですか? なんだか自然の神さまにおちょくられているような気がしてなりません。オゾン層の破壊に一心不乱だった人間たちに対するバチなんでしょうね、きっと。自業自得ってやつだと思います。

 ぼくはそんなに長く生きないからいいですけど、子供や孫がきっと大変なことになるでしょうね。可愛そうに。それもこれまでの人類がやってきたことのツケを回されるわけですから。

 先行き不安なことはいろいりあります。だけど、ぼくたちは地球丸という船に乗る運命共同体。だからこの先も仲良くやっていきましょう。

 今週は土曜日に銀座で「ONGAKUゼミナール」を開催します。「Jazz Conversation」のリスナーの方からも予約が入っているみたいなので、嬉しい限りです。そして翌日は9月最後の放送です。

 今回はマイルス・デイヴィスの19回目の命日(9月28日)にちなんで「2時間丸ごとマイルス特集」です。お気に召していただけたらいいのですが。感想メール待っています。jazz@interfm.comまでよろしく。

9月19日のJazz Conversationは

日曜日, 9月 19th, 2010

シルヴァーウィークカモン!

今週末はドライブ日和だそうで日頃交通情報に接している我々スタッフもこの3連休の交通量は「多め」と認識しています。くどいようですが「安全運転にまさる土産なし」です。無事に帰宅してこそ「遠足」と教わったクチです。全くその通りです。ゆとりを持ったドライブをお楽しみ下さい。

さて本題へ移りましょう。

今月のInterFMは「Fall in Jazz」がステーションテーマです。

「Jazzを聴いて秋を満喫しようじゃありませんか!」

まったく異論はありません。

いやいやそうじゃありませんね。我々がそのステーションテーマをリードするのです。タイムテーブルにも我が小川隆夫兄貴が寄稿していますので、タイムテーブルの入手方法をご存知の方は(首都圏CDショップ、ライブハウス、イベントホールなどで配布している)是非お手にとって御覧下さい。

ということで本日の最初の特集は「秋に聴くジャズ」。

ま、いわば「Autumn Leaves」とか「Autumn in N.Y」なんですけど、定番は定番でも「Jazz Conversation」推奨作品という感じでお楽しみ頂きたいと思います。

まずはLiving Legendの”Sir” George Shearing。今年で御年91才ご存命です。今日はQuintetの1958年8月3日大学で行われたライブ演奏「Shearing on Stage!」から「September in The Rain」をお送りします。

Shearing On Stage

続いてはOscar Peterson、と言えば「枯葉」を上げましょう。ですが、Shearing同様ライブ音源で良い物があるのでそれを。トリオがコペンハーゲンの「チボリ・ガーデン」で行ったライブを収録した「ELOQUENCE」からのセレクトです。

ELOQUENCE

次は本来カントリーシンガーのWillie Nelson。実はスタンダードの名手でもあります。小川氏がNY留学中にこのアルバムと出会ったエピソードも交えながら紹介します。そのスタンダード集の傑作「Stardust」から「September Song」を。

Stardust

最後はLou Donaldsonで締めましょう。名盤「Blues Walk」から「Autumn Nocturne」をBlue Noteから次へのステップを見据えて歩み始めたLouを象徴するタイトルが付けられた作品。

Blues Walk

どっぷりと秋を満喫した後は「マイルス・デイヴィスの真実」です。

テレビ放映音源など、未発表音源を紹介した先週からはガラっと変わってクインテットの「Prestige契約消化」を目的とした驚異的な量産レコーディング、通称「マラソン・セッション」。マイルスのアイデアによるこのクインテットの録音は25曲。年1枚のペースでリリースされていきます。これが「workin’」「steamin’」「relaxin’」「cookin’」いわゆる「ing4部作」となってリリースされるに至ります。これについてのレッド・ガーランドの証言やフィリー・ジョーの回想なども飛びだします。

Workin'

コルトレーンの力強いテナーの迫力満点の「In Your Own Sweet Way」などを紹介しつつ、未熟なメンバーを集めたマイルスへの批判めいた意見があった事も語ります。最後は「S’posin」と「AIREGIN」の聴き比べで、トレーンの成長ぶりを実際の耳で確かめてみようと思います。

午後5時からは「Meet the Star」

今回は「東京ジャズ2010」で来日し、N響や渡辺香津美さんとのTOCHIKA2010での感動のステージを披露し、翌日は彼のアイドルでもあるLarry Graham (!)と共に「ビルボードライブTOKYO」での3日間にわたる公演を行ったMarcus Millerが登場します。インタビューのエピソードは小川ブログを御覧下さい。実際にビルボードのステージを鑑賞しましたが、観たと聴いたじゃこうも違うのかと改めて痛感。下腹部が震えるマーカスのベースを堪能したかと思えば、途中からLarry Grahamが真っ白のスーツ、真っ白のジャズベを抱えて登場。ひとたび弦を弾けばパワーはマーカスの倍以上、まさに「地鳴りのチョッパー」。Graham Central Stationの大ヒット曲「Release Yourself」は会場一帯の大合唱+マーカスを引き連れての場内練り歩き。大所帯ファンクバンドを経験したベテランならではのショーアップにマーカスも飲み込まれるばかり。圧巻とはこのことでした。今回はマーカスにおねだりして「番組フライヤー」にサインを入れてもらいました。3名の方に抽選でプレゼントします。メールでご応募下さい。jazz@interfm.jp

RIMG1382 サイン見えますか?

最後の特集は今年没後30年を迎えるBill Evansを偲んで晩年の作品を中心にピックアップ。体を壊してでも最後まで現場にこだわり、自分を追い込むようにして亡くなった天才の、死の間際まで輝きを失わなかったすばらしい演奏の数々を紹介します。

Evans2

まずはFantasyからリリースされた1977年レギュラートリオによる「I will say goodbye」レーベルが解散するラスト作として発表。

I will say goodbye

続いてはワーナーへ移籍した1978年発表の「Affinity」からマイルス・デイヴィスがかつて「Blue in Green」として録音した「Blue and Green」を。なぜ\”in”が\”and”になったのかは今も答えが分かっていません。

Affinity

マイルス同様「リリカルなプレイ」=「詩的表現」が身上とされますが、来日公演他を観ている小川さんはもう少し違ったイメージを持っているようです。そのあたりの話も一興です。

次は1979年発表の「We Will Meet Again」からタイトルチューンを。この作品は影響を受けた兄に捧げた曲となりました。

長年の薬物、アルコール依存癖による肝臓病が悪化するのもこの時期。最後は忍び寄る死の影を感じながらも人前での演奏を止めなかった最後の瞬間を切り取った最後の作品でコーナーを締めたいと思います。以前にも紹介した「Consecration: The Final Recordings 」から驚異的な演奏力を魅せつける「My Foolish Heart」を。何度聴いてもエヴァンスの魂の叫びのような演奏で背筋が張りつめ、全神経が集中してしまいます。

#037 「いまはもう秋」

金曜日, 9月 17th, 2010

#037 2010-09-17 「いまはもう秋」\

 ときたら、「誰もいない海」と応えるのはぼくたちの世代でしょうね。わかりますよね? トワ・エ・モア。あるいは越路吹雪。

 なんだか湘南とか鎌倉あたりに行ってみたいですね。秋の海って「宴の終わり」みたいなところがあって、その切なさがなんともいえないです。

 学生のころは実家が第3京浜の入り口近くにあったので、しょっちゅう湘南に行っていたんですけど、いまではとんとご無沙汰。子供のころは毎年夏になると江ノ島ですごしていたのに、縁遠くなるとすっかり遠のいてしまいます。

 それにしても、異常な暑さから急に秋の気配が。この感じでいくとすぐ冬になってしまうかも。だんだんと四季の感覚が薄れていくのかしら。これもグローヴァル・ウォーミングのせいでしょうね。

 ジャズには季節感に溢れた名曲がたくさんあります。そこで今度の「Jazz Conversation」では「秋に聴くジャズ」を巻頭で特集します。

 ぼくは2週間ほどするとニューヨークに行きますが、あちらはもう涼しくなっているのかしら? 「ニューヨークの秋」が満喫できるといいんですけど、すっかり冬になっていたりして。

 この夏はのんびりしていたようで、予定表を眺めてみるとけっこういろいろなことをしていました。貧乏性なんですね。なにかしていないと落ち着かない。というか、落ち着けない。損な性分です。

 しかし、だからこそ自分なりに楽しい人生がすごせてきたんだと思います。先週末に高校の合同クラス会がありました。懐かしい友人たちと話していて、改めてそんなことを感じました。みんないい大人になっていましたし、ぼくの友人・知人はハッピーそうで、充実した日々をすごしているみたいです。

 周りのひとが幸せであることが自分の幸せ。そう思っているぼくは、その時間を心から気持ちよく楽しめました。「Jazz Conversation」をお聴きの皆さんも同じです。これも何かの縁です。みなさんが幸せじゃないとぼくは幸せでいられません。この番組を通して、みんなで幸せな気分になれたらいいなぁ。