9月最初のJazz Conversationは
日曜日, 9月 5th, 2010日没も早まり、夜には鈴虫が鳴き始め、河川敷ではすすきの穂も揺れ始めてはいますが、依然この陽気。
コンクリートジャングル・東京は特に熱風の逃げ場がなく都下全域でとぐろを巻いています。
あな恐ろし、ヒートアイランド。
さて、日本最大級のジャズの祭典「東京JAZZ 2010」が3日金曜日からスタートしました。

有楽町の東京国際フォーラムを中心とした丸の内エリア一体がジャズの亜熱帯と化すイベント。ご存知NではじまりKで終わる他局が主催しているものの、Jazzの名を冠した最大級のお祭りをみすみす指をくわえて眺めている訳にもいきません。当Jazz Conversationも探査隊を密林へと潜入させ、公式に領土侵犯を敢行してしまおう!という勢い。本日5日は番組放送の時間以外には現地会場にて二人の歩兵がうろつく予定です。見かけたら是非声かけて下さい。InterFMの「特製印刷物」を差し上げます。今月のこの特製印刷物は「ドクター小川」と「Jazz Conversation」がフィーチャーされていますので是非お手元に置いておきたいアイテムです。
さて本日9月5日のお品書きです。
最初の特集(午後4時から)は「今月の新譜から-8月編-」をお送りします。本来は月末最終日曜日恒例の特集ですが、先週はこの「東京JAZZ 2010」の特集を行ったので1週分先送りになっています。ちなみに9月度は26日に「今月の新譜から」を予定しています。何度となくこの特集については言及していますが、今を生きるジャズを紹介する事は、明日のジャズを開拓する事を意味します。往々にして過去の歴史だけを絶対視する風潮を「Jazz Conversation」は真っ向から否定し、偉大なこの音楽文化をよりよい形で次の世代へと継承する事を誓います。
というわけで、まずはイケメンテクニック以上に容姿にもチカラがある若手ジャズピアニスト秋田慎治の新作「fiction」からAntonio Carlos Jobimの「How Insensitive」を。リリースは4年ぶり。安ヵ川大樹 (B)、加納樹麻 (Ds)とのトリオで聴かせる秋田のドラマティックかつ繊細な調理でいきなりハートをわしづかみされます。

次は東京JAZZにも出演する脅威の女性ベーシスト・Esperanzaのアルバム「Chamber Music Society」からなんとMilton Nascimentoと共に唄う「Apple Blossom」を。16才でバークリー音楽院に入学し苦学の時を経て、21才の時にはすでにバークリーの講師として「指導」する側に居た、という経歴を持つ現在25才のスーパーベーシスト。東京JAZZではTerri Lyne Carringtonのサイドとしてステージに登ります。

そしてコーナーの締めくくりはChick CoreaがStanley Clark、Lenny Whiteらと共に録音した新作「FOREVER」からDISC -2に収められている「Space Circus」を。「RTF」の名をちらつかせながらも「今の自分たち」を聴かせたい、というチックの想いが込められた意欲作。DISC-1は世界で行われたライブのベストテイクを厳選して収録。DISC-2はチックのマッド・ハッター・スタジオにて行われたセッションを収録。O.Aする「Space Circus」にはBill Connors(g)とJean-Luc Ponty(vl)も参加。え?ビル・コナーズ??はいその通り。

午後4時半頃からは往年のモダンジャズファンを次々と現場へと引き戻している、と評判の(笑)「マイルス・デイヴィスの真実」。ここ数週はCOLUMBIAとPrestigeとの二重契約の時期についてとりわけ厚めに紹介しています。それだけに証言者も多く、これからさらなる飛躍を遂げるマイルスのターニングポイントでもあるので教授も熱弁をふるいます。今回はNew Quintetによるレコーディングの順序、COLUMBIAで3回、Prestigeでは6回行われた流れをおさらい。これらは1955年10月26日から1956年10月26日のわずか1年の間に行われています。話が滞留しているように聴こえる理由はここにあるわけですが、予算も潤沢に時間をかけて念入りにレコーディングされるCOLUMBIAスタイルと、気心知れた古巣Prestigeで行われるアットホームなレコーディング。不思議な事に両レーベルからそれぞれ名盤が誕生している理由は何だろうか。そのあたりを深く探るべく今週はPrestigeでのアルバム「The New Miles Davis Quintet」を中心に話を進めていきます。

午後5時からは「Meet the Star」のコーナー。
今週は白髪のSmooth Jazz紳士・David Benoit(デヴィッド・ベノワ)が登場。今年の6月丸の内COTTON CLUBにて行われた来日公演の楽屋にお邪魔してインタビューを実施。Bill Evansから受けた影響、生ピアノとシンセを独自のセンスでミックスさせるベノワスタイルの奥義、彼のライフワークとも言われる「チャーリー・ブラウン」(かのスヌーピーのチャーリー・ブラウンの事)へのトリビュートについても話を伺いました。

最新アルバムはHEADS UPからリリースされた「Earth Grow」。
これぞSmooth Jazzというnice sounds。

午後5時半過ぎは特集の②。今週は世界のジャズフェスティバルで活躍した日本人アーティストを特集します。渡辺貞夫さん、山本剛さん、日野皓正さんらの名演を紹介します。
まずは1975年スイス・モントルージャズフェスティバルに出演した渡辺貞夫さんのライブ演奏を収録したアルバム「Swiss Air」から「WAY」

(P )本田竹曠
(B )河上修
(DS)守新治
(FL)渡辺貞夫
(AS)渡辺貞夫
続いては山本剛さんの79年のモントルーから「やまちゃん節」炸裂の「Almost Like Being In Love」

Tsuyoshi Yamamoto(p)
Kunimitsu Inaba(b)
Tetsujiro Obara(ds)
最後はヒノテルさん。「ベルリン・ジャズ・フェスティバルの日野皓正」から「Alone, Alone, and Alone」を

日野元彦 (ds)
日野皓正 (tp)
杉本喜代志(g)
植松孝夫(ts)
池田芳夫 (b)
という訳で本日午後4時からの2時間はInterFM「Jazz Conversation」をお楽しみ下さい。
それ以外の時間は東京国際フォーラムでお会いしましょう!