9/25(Thu.)那須慶子

2014年9月26日 / Category:Entry

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那須慶子 Keiko Nasu

イラストレーター
美大在学中よりDJ、絵画、イベントの仕事に関わり、広告、出版社のイラストレーション担当。様々な媒体で独自の絵を発信中。洋画、洋楽好きが高じてradio,eventの選曲も行う。パリ、NYC、チューリッヒ、ロンドンなど国内外で展示活動多数。
HP URL: http://www.nicekco.jp

 

■ 選曲テーマ/洋画の中のロック

 

■ 選曲リスト(曲名/アーティスト名)

M1:Space Oddity / David Bowie

映画「The Secret Life of Walter Mitty / LIFE」2013米 ベン・スティラー監督

世界初写真ジャーナル誌「LIFE」で写真現像担当していた家族愛に満ちあふれるインドア男へ、
愛と勇気を与える鍵としてメインを司る曲。管制塔からトム少佐へ、発射せよ!
David Bowieが世界に認識され始めた曲でもある。

 

M2:Love Will Tear Us Apart / Joy Division

映画「Control」2007英 アントン・コービン監督

23歳で崩御したイアン・カーティスの死因が解る切ない伝記映画。
パンク以降UK発の新星、Joy Divisionはいまや伝説。

 

M3:Tiny Dancer / Elton John Almost Famous

映画「AlmostFamous あの頃ペニーレインと」2000米 キャメロン・クロウ監督

ツアー中のバンドメンバー、雑誌社の戦略と、未成年のグルーピー、ジャーナリストを目指す少年少女の純粋さが対象的でもあり、大人と子どもの間に友情が芽生え、刹那的で優しい映画。感電後ライブをキャンセルしたロックバンドがツアーバスの中でradioから流れたこの曲を歌い、緊張が解け、許し合い、大合唱となる感動の名場面は涙を誘う。

 

M4:Aphrodisiac / Bow Wow Wow 

映画「Marie Antoinette マリーアントワネット」ソフィア・コッポラ監督 2006米

ベルサイユ宮殿の金糸と原色とシルクの世界ではなく、パステル調の幼稚なキャンディカラーで物欲の強い浅はかな女子世界を可愛く表現したソフィア・コッポラ感溢れる映画。デコレートされた美しいお菓子と、個性溢れる靴と洋服とカツラ等、モノが氾濫する場面。

 

M5:Somebody To Love / Jefferson Airplane

映画「Apollo 13」1995米 ロン・ハワード監督

始終緊張感溢れる高貴なチャレンジの中、 60年代を表す「あなただけを」が流れるラヴェル船長(トム・ハンクス)の自宅。ベトナム戦争戦渦Love&Peaceを訴えるヒッピー達と、米ソの宇宙開発競争という時代背景を思い起こさせる。

 

M6:Same Old Scene / Roxy Music

映画「Times Square」1980米 アラン・モイル監督

育った環境の違うティーンエイジャー2人が、学校や病院等大人の作った組織から脱走しようと試み友情を確認し合う青春映画。ジョニー・ラガーディア(ティム・カリー)のradioDJでかかる大人をにおわせる曲。タイムズスクエアの喧噪と華美の裏に異国人や子どもたちの疎外感、孤独感が垣間みれる。

 

M7:Deadweight / Beck

映画「A Life Less Ordinary:普通じゃない」1997米 ダニー・ボイル監督

ダニー・ボイル、アメリカ進出の映画。清掃員役のユアン・マクレガーと社長令嬢のキャメロン・ディアスの誘拐珍道中のテーマ曲にふさわしいBeckの名作「Mutations」から名曲!

 

M8:Louie Louie / The Kingsmen

映画「Quadrophenia:さらば青春の光」1979英 フランク・ロダム監督

The Whoが1973年に発表したアルバム「四重人格」がベースとなった映画。モッズ族のカシラ、エース(スティング)がクラブで踊るシーンで流れるこの曲は当時の不良音楽の代名詞。無骨でカリスマ的存在のエースも生きる為にベルボーイに転身しモッズ族の解散を感じる主人公ジミーは海に。Mods vs Rockersの暴動やジミーの最期のシーンのロケ地であるブライトンは今もMods好きが集まる。

 

M9:Superstar / Andrew Lloyd Webber

映画 「Jesus Christ Superstar 」1973米 ノーマン・ジュイソン監督

聖書”ヨハネによる福音書”に描かれたイエスと使徒の最も有名な最後の7日間。コンセプトアルバムが先行発売後、ミュージカル映画化。 イエスをスーパースターと称して良いものか、ロックで表現していいものか、マリアがアジア系で良いのか等、白人キリスト教団体、敬虔な信者が抗議した作品としても話題に。後々細心の配慮がなされた映画としても感心も高い。

 

M10:Man On The Moon / R.E.M.

映画「Man On The Moon」1999米 ミロス・フォアマン監督

”華麗なるギャツビー”の朗読、プレスリーのモノマネ、女性にレスリング仕掛け、破滅的TV番組を作る、問題スレスレの演技者アンディ・カウフマンの哀悼映画。本人はコメディアンとは認めず、舞台で人を楽しませる際どい演技を繰り返し、評価されず、死に至っても悪趣味な演技と嘲笑され忘れ去られた。孤高のパフォーマー、アンディ(ジム・キャリー)の生涯をR.E.Mが歌う。

 

M11:Roll ‘Em Pete / Big Joe Turner&Pete Johnson.

映画「Malcolm X」 1992米 スパイク・リー監督

差別と貧困生活から数々の犯罪に手を染め、獄中で改心、人権運動のリーダーとなる美意識高いマルコムXの実話に基づく映画。マルコムの変革を訴えるスピーチから冒頭に流れる賑やかな黒人街の象徴でもあるスウィングはロックンロールの礎。

 

M12:You Never Can Tell / Chuck Berry

映画「PulpFiction」1994米  クエンティン・タランティーノ監督

B級イタリアンギャング映画や、アジア任侠映画から泥臭さを抜いて、ギャングを面白くクールに描いたタランティーノ代表作。ジョン・トラボルタ復帰作でもあり、世界で飽きる程かかり続けた古い音楽を大量に折り込み、改めて新鮮に感じさせる。

 

M13:Perfect Day / Lou Reed

映画「TrainSpoting」1994英 ダニー・ボイル監督

一部”反ドラッグ”映画としても評価があった田舎に住むドラッグ中毒の生々しさをハイセンスなカットで描いた作品。90年代英国で活躍中の若いアーティストが音楽やグラフィックを担当し、世界中で話題に。ポスター、サウンドトラックCDは当時売り上げナンバーワン。孤独感を表す挿入歌として流れる事が多いLouReeeのこの曲は、映画内主人公(ユアン・マクレガー)が裁判所を出ても尚、直ぐにドラッグに走る場面での懐メロBGM。

M14:Pinball Wizard / The Who 

映画「Tommy」1975英  ケン・ラッセル監督

The Whoのギタリスト、ピート・タウンゼントとロック評論家のアイディアが元になったロックオペラ。ジーザス・クライスト・スーパースターとヘレン・ケラーを彷彿させる内容だが、出演ミュージシャンと演出に圧倒される。ピンボールの魔術師は1969年のThe Whoの曲。全盲聾唖の主人公トミー(ロジャー・ダルトリー)が対戦相手(エルトン・ジョン)に勝利し、ヒーロとなる場面。アルバムは不朽の名作。

 

M15:WonderfulWorld- Louis Armstrong

映画「Good Morning, Vietnam」1987米 バリー・レヴィンソン監督

ロビン・ウィリアムスが演じた上等兵兼DJがベトナム戦争士気向上のためのラジオ番組オープニングで唱える”Good Morning, Vietnam”が映画タイトル。人間の尊厳、差別問題、圧力に屈するか否か、観る側に問題提起する異色戦争映画の感動曲。愛溢れる俳優ロビン・ウィリアムス、ありがとう&どうぞ安らかに。

 

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『The Selector』は、本日の放送をもって終了となります。

これまで番組に参加していただいたセレクターのみなさま、リスナーのみなさま、ありがとうございました。

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Selector(9/25)

2014年9月24日 / Category:Entry

The Real Music StationInterFM が、
できるだけ幅広い音楽をお届けするための番組 「The Selector」。

The Selectorさまざまな職業の音楽好きの方が日替わりで登場し、
それぞれ独自の選曲で1時間を演出していきます。

どんな音楽が流れるのかは、
深夜1時からのオンエアをチェックしてください!

 ● 9/25(木) 那須慶子

9/18(Thu.)土屋光弘

2014年9月19日 / Category:Entry

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土屋光弘 Mitsuhiro Tsuchiya

ラジオ番組ディレクター、プロデューサー、選曲家、
現在「World Echoes」(Every Sunday 9:00-11:00 )制作。

 

■ 選曲テーマ/ THE SONGS OF NICK DRAKE
今回は、今年11月25日に没後40年を迎えるイギリスのシンガーソングライター、ニック・ドレイクの作品を取り上げたアーティストたちを特集します。ニック・ドレイクは1948年6月19日、ビルマ(現在のミャンマー)生まれ。ケンブリッジ大学在学中にアイランド・レコードと契約、1969年から72年の間に、「FIVE LEAVES LEFT」「BRYTER LAYTER」「PINK MOON」の3枚のアルバムをリリースしますが商業的に成功を収めるが出来ず、1974年11月25日、26歳の若さで人生を終えました。しかし1979年ボックス・セット「FRUIT TREE」がリリースされる頃から徐々に再評価が高まり、現在はジャンルを超えて多くのアーティストたちが「ニック・ドレイクから影響を受けた」と公言しています。昨年はアルバムをプロデュースしたジョー・ボイドによるトリビュート・コンサートのライヴ・アルバムがリリースされたり、今年10月には未発表アルバムが重量盤LPとしてリリース予定など、近年ニック・ドレイクに関する話題は絶えません。彼の作る楽曲は、どれも素晴らしいのはもちろんですが、なんといっても最大の魅力は、深みのある歌声と独自にチューニングされたギター・プレイです。多くのアーティストたちが、その媚薬に魅せられて彼の楽曲を取り上げています。ここであえてコメントしておきますが、今回取り上げたアーティストたちの作品は、どれもオリジナルを超えるものはありません。ただこの特集を聴いて、改めてニック・ドレイクというアーティストの魅力を感じていただければと思います。

 

■ 選曲リスト(曲名/アーティスト名)
M1:CELLO SONG/BILL HORIST & AIKO SHIMADA
シアトルで活動するミュージシャンたちの作品を中心に集めた2004年のアルバム「Poor Boy Songs of Nick Drake」(SONGLINES)から。演奏しているのはJOHN ZORN、BILL FRISELLから、日本のACID MOTHER TEMPLEやBOREDOMSのメンバーと共演するアヴァンギャルド・ギタリストBILL HORISTと、同じくシアトルで活動、JOHN ZORNのレーベルTzadikからアルバムをリリースしている日本人ヴォーカルAIKO SHIMADA。プログラミングはFLORATONEのメンバーとして知られるプロデューサー、エンジニアのTUCKER MARTINE。オリジナルはファーストアルバム「FIVE LEAVES LEFT」に収録されていた1曲。ギターはオリジナルのフレイズをそのまま演奏。チェロのパートをAIKO SHIMADAのヴォーカルで表現している。エレクトロなリズムとアレンジが加わることで21世紀の楽曲に生まれ変わっている。ジャケットにはニックが生まれた年(48年)のHALF PENNYが映っている。

M2:JOEY/DREJHOLT ORCHESTRA
スウェーデンの都市マルモを拠点に活動するシンガーJONAS DREJHOLT率いるDREJHOLT ORCHESTRAの2010年のデビューアルバム「DO YOU EVER REMEMBER? -A Tribute to Nick Drake」(AJABU)から。メンバーはALBIN JOHANSSON(P, ORGAN)、DAVID ANDERSSON(B)、OLLE DERNEVIK(Drs)。オリジナルはファースト・アルバムのセッションで録音されたがアルバム未収録になった1曲。86年ハンニバルからリリースされたBOX SET「FAMILY TREE」のボーナス・ディスクの中に収録された。オリジナルはギターの弾き語りだが、JONASはバンド編成で歌っている。ただしメロディと歌い方を崩していないため、オリジナルとほとんど同じ雰囲気になっている。アルバム・タイトルはニックの母親MOLLY DRAKEの楽曲。シークレット・トラックとして同じくMOLLYの楽曲「POOR MUM」が収録されている。

M3:TIME HAS TOLD ME/JASON PARKER QUARTET
シアトル出身のトランぺッターJASON PARKERのグループによる2011年のアルバム「FIVE LEAVES LEFT/A TRIBUTE TO NICK DRAKE」(BROKEN TIME)から。メンバーはJASON PARKER(TP, FLUGEL HORN)、JOSH RAWLINGS(P)、EVAN FLORY(B)、D’VONNE LEWIS(Drs)、MICHELE KHAZAK(VO)、CYNTHIA MULLS(SAX, FLUTE)。ニックのファースト・アルバム「FIVE LEAVES LEFT」をアルバムごとカバーした意欲作。曲はアルバムのオープニングを飾る1曲。もともと「FIVE LEAVES LEFT」にはジャズ的な要素が多く含まれているので、このトラックも素晴らしいジャズ・バラードとして演奏されている。JASON曰く、ニックの音楽が持っているイギリスの田園風景の雰囲気はシアトルのそれに近いそうだ。ニックの音楽に対する深い愛情を感じる一枚。

M4:FLY/CHRISTOPHER O’RILEY
レディオヘッドの作品集を発表したことでも知られるアメリカのクラシック・ピアニストCHRISTOPHER O’RILEYの2007年のアルバム「SECOND GRACE : the nusic of nick drake」(world village)から。オリジナルはニックのセカンド・アルバム「BRYTER LAYTER」に収録されていた1曲で、JOHN CALEがヴィオラとハープシコードで参加していた。CHRISTOPPHER O’RILEYは、オリジナルが持つ主旋律の基本にしながらも次々にメロディを発展させ、タイトルの「FLY」に相応しいスケールの大きい雄大な楽曲に仕上げている。このアルバムはWorld Musicのレーベル「world village」からリリース。

M5:TIME OF NO REPLY/NORMA WINSTONE
先日、初来日公演をおこなったロンドン出身のジャズ・シンガーNORMA WINSTONEの2013年のアルバム「DANCE WITHOUT ANSWER」(ECM)から。メンバーは近年NORMA WINSTONEのグループとして活動するKLAUS GESING (SS)、GLAUCO VENIER(P)。オリジナルは、M2の「JOEY」と同じファースト・アルバムのセッションで録音されて未発表だった1曲。クラシックの分野でも作品をリリースする2人のメンバーをバックにNORMA WINSTONEの透き通るようなヴォーカルが映える。「TIME OF NO REPLY」は、隠れた名曲として知られ、アルゼンチンのPEDRO AZNARなど、多くのアーティたちが取り上げている。

M6:WITCH WILL/GIOVANNA PESSI & SUSANNA WALLUMROD
ECMからリリースされたアルバムからもう1曲紹介。スイス、バーゼル出身のバロック・ハープ奏者GIOVANNA PESSIとノルウェー出身のシンガーSUSANNA WALLUMRODの2011年のコラボレーション・アルバム「IF GRIEF COULD WAIT」(ECM)から。メンバーはGIOVANNA PESSI(baroque harp)、SUSANNA WALLUMROD(Vo)、JANE ACHTMAN(viola da gamba)、MARCO AMBROSINI(nykelharpa)。Viola da gambaは、「脚のヴィオラ」という意味の16世紀から18世紀にかけて欧州で演奏された古楽器。nykelharpaは鍵盤が付いたハープでスウェーデンの伝統楽器。SUSANNA WALLUMRODはソロの他、キーボード奏者のMORTEN QVENILDのユニットSUSANNA & THE MAGICAL ORCHESTRAのメンバーとしても活動。兄はECMから作品をリリースしているピアニストのCHRISTIAN WALLUMROD。GIOVANNA PESSIの弾く美しいバロック・ハープをバックに完璧に古楽の歌曲として生まれ変わっている。オリジナルはニックの3枚目のアルバム「PINK MOON」に収録されていた弾き語りの1曲。

M7:THINGS BEHIND THE SUN/GRAZYNA AUGUSCIK
今年6月コットン・クラブで来日公演を行ったポーランド出身のジャズ・シンガーGRAZYNA AUGUACIKの2012年のアルバム「MAN BEHIND THE SUN / SONGS OF NICK DRAKE」(GMA)から。メンバーはGRAZYNA AUGUSCIK(Vo)、ROB CLEARFIELD(P, KEY)、JON DEITEMYER(Drs)、JON McLEAN(G)、MATT ULERY(B)、JAMES DAVIS(TP)。オリジナルは「PINK MOON」に収録されていた弾き語り。GRAZYNA AUGUSCIKのバージョンは艶のあるヴォーカルの静かな滑り出しから、徐々に熱を帯びたスリリングな展開になっていくジャズ・バンドならではの演奏が楽しめる。彼女にとってはニック・ドレイクの歌と詞の世界を表現するのは一つの大きなチャレンンジだったようだ。アルバムには「THIS RECORD IS DEDICATED TO ALL NICK DRAKE FANS」という文章が添えられている。

M8:FREE RIDE/GILBERT ISBIN
ベルギー出身のギタリスト、リュート・プレイヤーGILBERT ISBINの2000年のアルバム「GILBERT ISBIN PLAYS NICK DRAKE」(TRAURIGE TROPEN)から。オリジナルはアルバム「PINK MOON」に収録。クラシック、ジャズ、現代音楽と多くのジャンルを演奏するGILBERT ISBINだが、ニック・ドレイクの楽曲とギター・プレイには大変な才能を感じたようだ。 ただしGILBET ISBINはニックのフィンガースタイルを模倣するのではなく、ギターの現代曲としてオリジナルとは全く違う作品に編曲して演奏している。アルバムは「PINK MOON」からの作品を中心に、ギタリスト、作曲家としてのニック・ドレイクをトリビュートした1枚。ラストにはGILBERT ISBINのオリジナル曲「BOYMANBLUES」が収録されている。

M9:PLACE TO BE/NICKED DRAKE
スコットランド、グラスゴー出身のシンガーソングライターGARETH DICKSONによるNICK DRAKEを研究するソロ・プロジェクト「NICKED DRAKE」の2013年のアルバム「Wraiths」(Inpartment Inc.)から。オリジナルは「PINK MOON」に収録。GARETH DICKSONは、もともと「現代のニック・ドレイク」と呼ばれるくらい自他共に認めるニック・ドレイクから強い影響を受けたアーティスト。これまでNICKED DRAKE名義でニックの曲の演奏、その模様をYouTubeに公開していたが、今回新たにレコーディングして「Waiths」としてアルバムにまとめた。主に「PINK MOON」からの楽曲を中心に、歌い方、演奏スタイル、音色、録音の質感まで全てを再現。録音もミックスもGARETH DICKSON自身。楽曲の尺もオリジナルとほとんど同じに演奏している。ニック・ドレイクへの執念が生んだ驚きの1枚。

M10:PINK MOON/MISJA FITZGERALD MICHEL
フランスで活動するジャズ・ギタリストMISJA FITZGERALD MICHELの2012年のアルバム「TIME OF NO REPLY」(NO FORMAT)から。メンバーはMISJA FITZGERALD MICHEL(G)、NICOLAS REPAC(PROGRAMMING)、歌っているのはME’SHELL NDEGEOCELLO。オリジナルは「PINK MOON」に収録。MISJA FITZGERALD MICHELは2009年頃から「ア・ポートレイト・オブ・ニック・ドレイク」というタイトルの弾き語りコンサートを欧州各地で行い、その成果をまとめたのが今回の作品。アルバムはギターソロを中心に、全てニック・ドレイクの楽曲でまとめてあり、アルバム全体が一つのストーリーになっているような流れになっている。「PINK MOON」はアルバム4曲目に収録されている唯一のヴォーカル曲。

M11:THREE HOURS/NICK SMART’S BLACK EYED DOG
イギリスのジャズ・トランぺッターNICK SMARTのグループNICK SMART’S BLACK EYED DOGによる2005年のデビューアルバム「REMEMBERING NICK DRAKE」(33RECORDS)から。メンバーはNICK SMART(TP)、MARTIN HATHAWAY(SAX, CLA)、STAN SULTZMAN(TS, SS, FLUTE)、JOHN PARRICELLI(G)、DAVE WHITFORD(B)、PAUL CLARVIS(Drs)、DAVE HASSELL(PERC)。オリジナルは「FIVE LEAVES LEFT」に収録されていた楽曲。NICK SMARTは管楽器のアンサンブル・アレンジを中心に、ニックが活動していた60年代後半から70年代前半と同時期のブリティッシュ・ジャズ・シーンの主流の一つ、スピリチュアル・ジャズのスタイルで表現している。オリジナルで残っているのはテーマの部分とJOHN PARRICELLIの弾くギターのフレイズのみで、他は集団即興演奏として昇華されている。なおグループ名の「BLACK EYED DOG」はニック・ドレイクの4枚目のオリジナル・アルバム用に録音された未発表曲のタイトル。

M12:ONE OF THESE THINGS FIRST/KEITH JAMES
イギリスで活動するシンガーソングライター、ギタリスト、プロデューサーKEITH JAMESの2003年のアルバム「THE SONGS OF NICK DRAKE」(HURDY GURDY RECORD)から。メンバーはKEIH JAMES(G, P, ORGAN, Vo)、RICHARD CAUSON(P, ORGAN)、JERRY PLAYLE(EG)、MATT ROUND(B)、JAMES DAVIS(Drs)。オリジナルは「BRYTER LAYTER」に収録。KEITH JAMESはニック・ドレイクから強い影響を受け、1000回以上コンサートで彼の楽曲を演奏したそうだ。そのせいか今回特集した作品の中で最も肩の力の抜けた出来栄えになっている。ギターはかなりの腕前のようでフィンガースタイルは完璧。2008年にはベース・プレイヤーRICK FOOTとの共同名義のライブアルバム「THE SONGS OF NICK DRAKE LIVE AT THE HIGH BARN」をリリースしている。

M13:RIVER MAN/BRAD MEHLDAU
最後はニック・ドレイクの楽曲を一躍ジャズ・シーンに広めたピアニストBRAD MEHLDAU。98年のアルバム「SONGS/THE ART OF TRIO VOL.3」(WARNER BROS)から。メンバーはBRAD MEHLDAU(P)、LARRY GRENADIER(B)、JORGE ROSSY(Drs)。オリジナルは「FIVE LEAVES LEFT」に収録、おそらくニック・ドレイクの中で最も有名な5拍子の1曲。BRAD MEHLDAUはオリジナルの持つムードを保ちつつ淡々と演奏、リズム・セクションの2人も終始クールにサポートしている。「RIVER MAN」は近年TILL BRONNER、LEE RITENOUR他、アラビック・シンガーNATASHA ATLAS、アルバニア出身のジャズ・シンガーELINA DUNIなど、多くのアーティストたちにカバーされている名曲。BRAD MEHLDAUは、他にも「THE DAY IS DONE」「TIME HAS TOLD ME」「THINGS BEHIND THE SUN」など、多くのニック・ドレイクの曲を取り上げている。

Selector(9/18)

2014年9月17日 / Category:Entry

The Real Music StationInterFM が、
できるだけ幅広い音楽をお届けするための番組 「The Selector」。

The Selectorさまざまな職業の音楽好きの方が日替わりで登場し、
それぞれ独自の選曲で1時間を演出していきます。

どんな音楽が流れるのかは、
深夜1時からのオンエアをチェックしてください!

 ● 9/18(木) 土屋光弘

9/11(Thu.)服部のり子

2014年9月12日 / Category:Entry

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服部のり子 Noriko Hattori

音楽ライター。
専門用語を知らなくても理解出来て、その音楽を聴いてみたいと思ってもらえる。そんなアルバム・レビューやインタビューを理想として、雑誌や新聞などで執筆。昨年創刊された旅の雑誌『SCAPES』(静山社)では世界の音楽をその背景にある文化と共に紹介する連載“音楽の扉”を担当している。また、JALの機内オーディオ番組でも選曲をしている。

 

■ 選曲テーマ:ヴォイス・アート

ア・カペラが好きで、声の競演であるポリフォニーを聴くと、いつも「人間ってすごいなぁ」と感嘆してしまいます。そんな芸術というべきすごい歌を集めました。世界各国の言語、独自のスタイルを楽しんでいただければ、と思います。

 

■ 選曲リスト(曲名/アーティスト名)

M1:別離 / ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ

ヨーロッパには公用語以外に地域語と呼ばれる古語があり、現在保護活動が盛んになっている。南仏オクシタニア地方にはオック語がある。フランス・マルセイユの男声ポリフォニー・グループ、ルー・クワール・デ・ラ・プラーノは、オック語の復興を目的に結成された5人組。伝承歌から宗教典礼歌、プロテスト・ソングなど幅広いレパートリーを誇り、同じメロディーを独特の抑揚をつけながら繰り返し歌うことで聴き手をトランス状態へと導く。ご紹介するこの曲は、悲恋物語から生まれたもの。

 

M2:Sendhe Mortu Chin Rigore / Cuncordu de Orosei

地中海イタリア領のサルディーニャ島は、古代の記憶が今も継承されている聖なる島。そのなかにユネスコの無形遺産になっているア・カペラ音楽がある。その特徴は、古代建築様式ヌラーゲを模して、男性が円陣を組んで歌うポリフォニーで、宗教典礼歌や舞曲などの伝承歌を歌う。このオロゼイ村出身の5人で結成されたグループは、サルディーニャ語やラテン語で歌うカトリックの聖歌をレパートリーとしていて、この曲は、聖週間の儀式で披露されるもののひとつ。

 

M3:Eatnemen Vuelie / Cantus

大ヒットした『アナと雪の女王』は、ミュージカル映画なので、歌がセリフとなり、登場キャラクターがそれぞれの場面で歌うわけだが、それ以外に劇中で流れた曲がある。それがノルウェーの女声合唱団、Cantusによる『Eatnemen Vuelie』。北欧とバルト三国は、合唱が盛んな地域だ。歌い始めはアフリカ風という印象を受けるが、実際はノルウェーの賛美歌をベースにしている。2011年発売のアルバム『Norwegian Voices』を映画のスタッフが聴き惚れて、使われることになったという。

 

M4:夜の集会 / ブルガリアン・ヴォイス

1980年代後半に日本でもCMに使われるなどして、ブルガリアン・ヴォイスが話題になった。作曲家のフィリップ・クテフが国内各地で採譜してきた民謡に現代的なアレンジを施して、自身が主宰する合唱団で歌うようになったのがブルガリアン・ヴォイス。独特の地声で、メリスマを駆使しながら、主旋律と副旋律、通奏音の3パートで合唱するポリフォニーが基本スタイルだ。大地に轟くような強靭な女声の合唱が神秘的に響く。

 

M5:ずいずいすっころばし / ペルニカ・トリオ

ペルニカ・トリオは、ロンドン在住のブルガリア人、エウゲニアを中心に同郷のデシスラヴァとセルビア人のヤスミナの3人で活動しているヴォーカル・グループ。合唱団のブリガリアン・ヴォイスとは異なり、女性2~3人で伝承歌をア・カペラで歌うという古来のスタイルを継承しつつ、音楽的には現代のアプローチを試みている。そのなかには異文化の要素を融合させる試みもあり、2012年に日本語のわらべ歌の挑戦。遊び歌としても知られるこの歌にブルガリア民謡の要素を加えて、痛快なテンポで歌っている。

 

M6:アバドゥー / ザップ・ママ

ザイール(現コンゴ)で生まれ、ベルギーで育ったマリー・ドルヌは、幼い頃にピグミー族の音楽を聴いて育った。楽器を用いず、体や呼吸、声帯を楽器と化してア・カペラで紡ぐアフリカ最古の音楽。そんなプリミティヴなスタイルをベースに、心臓の鼓動や呼吸音、会話など日常の要素と、アフリカやアラブなどのワールド・ミュージックを組み合わせて、ザップ・ママの音楽を作りあげた。鮮烈だったデビュー作からシリアの歌にインスパイアされて書かれた『アバデゥー』。

 

M7:イフ・ウィ・エヴァー / TAKE6

TAKE6は、同じアメリカの大学に通う敬虔なクリスチャンが集まって、1980年代に結成された6人組。ゴスペルにドゥワップやジャズを融合させた歌を6人の声のみで歌う。卓越したテクニックを発揮しつつ、ハートフルな楽しいヴォーカル・ワークが日本でも人気を得て、1988年にデビュー盤『TAKE 6』が話題になった。翌年の初来日公演で会場に響き渡った感嘆の声が今でも忘れられない。

 

M8:キャン・ヤ・フィール・イット? / ナチュラー7

あまりに巧妙な歌に「これ本当に全てが人間の声なの?」と疑いたくなることがある。まさにナチュラリー7がそうだった。NYで結成された7人組は、ヒップホップの要素を組み込んだア・カペラで、歌のみならず、ビートボックスからドラム、トランペットなどの楽器、レコードのスクラッチ音まで人間の声で奏でてしまう。パフォーマンスを見るまで信じられない気持ちがあったが、実際にライヴで聴くと、興奮で昂った。2006年の2ndアルバム『レディ・II・フライ』からの曲。

 

M9:シオンの娘よ、大いに喜べ / ファースト・コール

アメリカ・ナッシュビルは、カントリー・ミュージックの聖地であると同時にクリスチャン・ミュージックの本拠地でもあり、街にはたくさんの教会があり、シンガーが大勢暮らす。男性1人、女性2人によるア・カペラ・グループ、ファースト・コールもそのなかの一組であり、クリスマス・ソングや教会の教えをもとに書いたオリジナル楽曲が主なるレパートリーだ。彼らがここで歌うのはバロック時代の作曲家ヘンデルのオラトリオ『メサイア』のアリア。

 

M10:クレセ・デス・デ・エル・ピエ / オルフェオン・ウニベルシタリオ

南米ベネズエラも合唱が盛んな国で、大学や企業が活動母体のアマチュア・グループが多い。オルフェオン・ウニベルシタリオは、国立ベネズエラ中央大学にある混声合唱団で、ポリリズムとポリフォニーで織りなす、驚くほど洗練された豊かな歌を聴かせてくれる。紹介する曲は、ウルグアイを代表するシンガー・ソングライター、アルフレード・シタローサの楽曲で、音楽がある歓びを歌っている。

 

M11:Dins Paris / La Mal Coiffee

ここでもう一度オック語のポリフォニーを紹介したい。南仏オクシタニア地方ではオープニングで紹介したルー・クワール・デ・ラ・プラーノの影響で、ここ十数年間にオック語で歌うポリフォニーのグループが増えた。最初は、ほとんどが男声グループだったが、そこに登場した女性グループがLa Mal Coiffee。5人組で、何度も繰り返す同じ歌詞と手拍子がトランス状態へと導く一方で、終盤でセリフや笑い声、鶏の泣き声が挟みこまれるなど、複雑な展開の楽しい歌を聴かせてくれる。

 

M12:ビーン・ファーディーン(いかれたひと突き) / アヌーナ

アヌーナは、中世のアイリッシュ・ミュージックを再現するために1987年に創設された混声合唱団。主宰者であるマイケル・マクグリンの方針で、ナチュラル・ヴォイスを大切にしており、未経験者を育てることで優れたシンガーを輩出してきた。聖歌、伝承歌、オリジナル楽曲をレパートリーとしており、伝統のユニゾンに加えて、ハーモニーも多用し、その両方を自在に使い分けることでアヌーナ・サウンドを構築させている。

 

M13:馴染深い豊かな緑(夏の讃美歌) / ザ・リアル・グループ

スウェーデンの王立音楽アカデミーで学んだ男性3人、女性2人で1984年に結成されたア・カペラ・グループ。ジャズを主なレパートリーとする実力は、アメリカでも高く評価されている。その彼らが長年の念願だったスウェーデン音楽界の大物指揮者、エリック・エリクソンを指導者に迎えて、ジャズではなく、スウェーデンで愛され続けている民謡や聖歌を歌うアルバム『スタムニング』を制作した。その作品の冒頭を飾る曲になる。

 

M14:ブラジル風バッハ 第5番 / リ・スカポリ

リ・スカポリは、聖歌隊で歌ったり、クラシックの教育を受けてきた男性20名によるグループ。ジャンルの垣根を越えて、声によるオーケストラをコンセプトに1992年に結成された。デビュー盤『エヴリシング・マスト・チェンジ』ではコンセプトどおりにポップやクラシック、ロック、伝承歌などを取り上げた。そのなかでブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの名曲『ブラジル風バッハ 第5番』は、清楚な歌声で知られる同国の女性シンガー、シセル・シルシェブーをゲストに迎えて、美しいヴォーカリーズを聴かせる。

 

M15:わたしを見逃してください、主よ / ヒリヤード・アンサンブル&ヤン・ガルバレク

大切な宝物としているアルバムのひとつに、英国の男声四重唱団とノルウェーのサックス奏者が共演した『オフィチウム』がある。ECMレコードの創設者であるマンフレート・アイヒャーがアイスランドの原風景にインスパイアされて、この作品を企画したという。ヒリヤード・アンサンブルが天上の声で歌う聖歌の周辺で、羽衣のように淡く演奏されるヤン・ガルバレクのソプラノ・サックス。このフィロソフィカルな音楽に心癒され、静かに考える時間をいつももらっている。

Selector(9/11)

2014年9月10日 / Category:Entry

The Real Music StationInterFM が、
できるだけ幅広い音楽をお届けするための番組 「The Selector」。

The Selectorさまざまな職業の音楽好きの方が日替わりで登場し、
それぞれ独自の選曲で1時間を演出していきます。

どんな音楽が流れるのかは、
深夜1時からのオンエアをチェックしてください!

 ● 9/11(木) 服部のり子

9/4(Thu.)soulflower_no1

2014年9月5日 / Category:Entry

The Selector_blg

 


soulflower_no1
レコード店バイヤーを経て、現在は兼業DJ/ライター。

 

■ 選曲コメント
近所に住む友人と、音楽を肴にああでもないこうでもないと与太話をするのが好きです。
特にそれが寝付けない夜だったり、めぼしいイベントのない週末だったりするときには。
今回そんな普段の与太話のBGMを再現しようと試みた結果、涼しげなメロウ・ブレイクビーツから、
近年豊作なポスト-トラップ・サウンド、ちょっと早めのBPM帯のパーティー・チューンまで、
悪く言えば乱雑、良く言えばサラダボウルなプレイリストが出来上がりました。
このささやかな紹介が、深夜の音楽探究のきっかけになったりするのであればこれ幸いです。

 

■ 選曲リスト(曲名/アーティスト名)

M1: May I Walk With You / Star Slinger

M2: Young Folks (Diplo Youngest Folks Remix)    / Peter Bjorn & John feat. Victoria Bergsman

M3: twigs and wigs / Words.

M4: Every Square Inch / Ryan Hemsworth with Qrion

M5: Rice Rain / Cashmere Cat

M6: till it’s gone / DJ KM

M7: Royal Flash / VesperTown

M8: You’re Cute / Tennyson

M9: LET ME LOVE YOU DOWN / 8&M (8ronix & DJ MAYAKU)

M10: Emily / Spazzkid

M11: Happy (Robots With Rayguns Remix) / Pharrell

M12: Stand Still (Wave Racer Remix) / Flight Facilities feat. Micky Green

M13: Millionaire / Kelis feat. André 3000

M14: Lyk U Use 2 / Moodymann feat. Andres

M15: seven bridge (it is laurentech mix) / in the blue shirt

Selector(9/4)

2014年9月3日 / Category:Entry

The Real Music StationInterFM が、
できるだけ幅広い音楽をお届けするための番組 「The Selector」。

The Selectorさまざまな職業の音楽好きの方が日替わりで登場し、
それぞれ独自の選曲で1時間を演出していきます。

どんな音楽が流れるのかは、
深夜1時からのオンエアをチェックしてください!

 ● 9/4(木) soulflower_no1

8/28(Thu.)KTa☆brasil

2014年8月29日 / Category:Entry

KTa_ImperioSerrano
KTa☆brasil (ケイタ ブラジル)
http://www.keitabrasil.com/profile/

東京うまれの日本人打楽器奏者、DJ、選曲、MC。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100」選出。日本のライヴ、クラブ、フェスシーン、世界各地、そして「ブラジルで毎年ライヴ出演する」日本発のミュージシャン。ブラジル大使館・政府観光局登録アーティスト。世界最大の祭り「リオのカルナヴァル」には、1997年より参加し続ける唯一の先駆者ミュージシャン。過去18年間で最も日本とブラジルを往復し活動した上で発信する日本人音楽・サッカー関係者。ナヴィゲーター。スペイン、フランス、イギリスやアジア各地でも出演。ミュージシャン・DJとしての現場主義はサッカーの世界大会~様々なスポーツ大会、パリコレ、野外フェス、クラブイベント、J-POP、TV/FM番組まで。ジャンルを問わず、幅広いイベントにピンで出演活動するブラジル~大ラテン圏系の日本人アーティスト。最近では旅雑誌「TRANSIT」ブラジル特集号、音楽誌「Sound&Recordings」(リットーミュージック)7月号他、最新ブラジル音楽情報を大型寄稿など、リアルな情報をメディアでも発信。日本最大級のラテン・レストラン&バル「横浜THE RIGOLETTO OCEAN CLUB」では毎週土曜に大ラテン圏DJシリーズを主宰中。

 

■ 選曲テーマ: ブラジル現地で人気の音楽
W杯ブラジル大会があった今年に限らず、世界がブラジルに注目しています。この秋には新生ブラジル代表チームも来日。 2016年にはリオデジャネイロでオリンピックも開催。「知ってそうで知らない国ブラジル」をもっと身近に感じ、リアルに知る日本人が増え、実際に深い交流が生まれる事を願います。

 

■ 選曲リスト(曲名/アーティスト名)

M1: Funk da Virada / Antônio Pinto & Ed Côrtez

日本でも話題となったブラジル映画“CIDADE DE DEUS”(CITY OF GOD)のサントラより。W杯決勝が行われたFutebolの聖地“マラカナン”スタジアムは、リオ市北部=Zona Norteの入口にあります。Zona NorteこそSambaやBaile Funkの現場。その雰囲気を表す同曲からスタート!

 

M2: Chega Mais / Banda Black Rio

70年代の“Baile Funk”ムーヴメントをリードした名バンドの一つ、バンダ・ブラック・ヒオのディスコな名曲「シェガ・マイス=また来なよ」。

 

M3: Não Quero Dinheiro (Só Quero Amar) / Tim Maia

世界的に人気のあるブラジルのブラックミュージック。その始祖的存在のチン・マイアの同曲「お金はいらない~愛だけが欲しい」は、時を経た今でもブラジル人が大合唱する永遠のアンセム。人として大切な事を尊重するブラジル人気質が表れた名曲。

 

M4: Show das Poderosas / Anitta

今、最もブラジルで人気のある若干21歳のポップアーティスト=アニッタ。ブラジル人なら老若男女が誰もが振り付けして歌えちゃう最新の全国的大ヒット曲。PVもぜひ!

 

M5: Balada Boa (Tchê Tchê Rere) / Gusttavo Lima

あのネイマールもライヴに出演させてもらったほど、ブラジルのみならず欧州各国でのチャート一位となったグスタヴォ・リマの大ヒット曲。やはり振り付けもPVで観てみてください。

 

M6: Ela Tá Doida Pra Rebola / Mc pé de Pano e Mc Rael

マイアミベースのダンスミュージック系譜をリオ独自の打込&ラップスタイルへと進化させた音楽ジャンル「ファンキ・カリオカ」。この曲はブラック・アイド・ピーズの紅一点♡ファーギーのヒット曲「ファーガリシャス」をサンプリング・ネタにした痛快なヒット曲。

 

M7: Daqui Pra Frente 0.2 / NX Zero, Flora Mattos, Xis, Ya Boy

ロック大国として知られるブラジル。サンパウロのエモコアシーンをリードする大人気バンドNX Zeroが自身の大ヒット曲をサンフランシスコのラッパーYa Boy
やサンパウロのヒップホップ勢とコラボレーションした話題作。

 

M8: Hino Vira-Lata / Emicida (Part: Quinteto em Branco e Preto)

エミシーダはブラジルのヒップホップシーンをリードする新世代のカリスマ。2013年リリースの大ヒットアルバム~同じくサンパウロの実力派サンババンド、キンテート・エン・ブランコ・イ・プレトをフィーチャリングして作った最新のサンバ・ヒップホップ。

 

M9: Samba do Balanço / Roberta Sá & Marcelo D2

新世代サンバの大人気歌手、ホベルタ・サーとラッパー、マルセロ・デー・ドイスのコラボレーション曲。清楚な歌姫とワイルドなラッパーの共演は「リオ独自の抑揚、バランス」を表す名曲。

 

M10: Chineilo de Rosinha / Trio Nordestino

世界中からの移民による混成文化が特徴のブラジル。中でも「ノルデスチ(北東部)」はブラジル音楽の故郷として知られる。様々なノルデスチのフォルクローレを含んだダンスミュージック“Forró”フォホーを演奏するリオの名バンドによる名曲。リオはノルデスチからの移民が多いことでも知られる。

 

M11: Pimenta Com Sal / Gaby Amarantos (Part. Fernanda Takai)

ブラジル北部はアマゾン川流域。下流最大の都市ベレーンは先住民文化をはじめ、大アマゾン圏~ラテン・カリブ圏の文化を混成集積する要所。カリンボー、ブレーガと呼ばれる音楽が名物。日本でもおなじみの世界的名曲「ランバダ」もこの系譜から生まれた音楽。テクノ・ブレーガを名乗り全国的成功をおさめた新世代ガビ・アマラントスがブラジルや世界各地で知られる日系ブラジル人歌手、フェルナンダ・タカイをフィーチャーした一曲。タイトルは「辛子と塩」。

 

M12: Ai Se Eu Te Pego / Michel Teló

ポルトガル代表のエース、ご存知クリスティアーノ・ロナウドがゴールを決めた時に同曲の振り付けをした事で欧州でも大流行。近年世界のチャートでNo.1ヒットしたブラジルの曲といえばコレ。次いでM5。「セルタネージョ」と呼ばれるブラジル全国区で最も人気と売上げのある音楽ジャンルは、日本では殆ど紹介されていない。新世代による最新アレンジ、ポップ化で人気は世界的なものに。様々なジャンル、言語でカヴァーされた。

 

M13: Você de Mim Não Sai / Luan Santana

同じく新世代セルタネージョのヒット曲。昨年の来日公演も記憶に新しい。同国最大のセルタネージョのフェス“Festeja”でのライヴ音源より。ブラジルはとにかく皆で歌って踊って楽しむのがポピュラー。

 

M14: Eu Precisava Disso / Sérgio Loroza

巨体かつ太い歌声で人気のタレントでシンガーソングライターのセルジオ・ロロザ。来日もしたW杯アンセムも歌うグループのモノブロコの顔でもあった彼のソロアルバムより。リオ北部「サンバの首都」と呼ばれる街=マドゥレイラ出身。ブラジルのフリークなブラックミュージックの継承者。

 

M15: Tristeza / DJ AMIGA(Gira Mundo+KTa☆brasil)

日本でも古くから人気のあるサンバの名曲トリステーザをハウスでカヴァー。打楽器SAMBAパートは全ての楽器をKTa☆brasilが演奏しています。

 

M16: 燃えてヒーロー~ブラジルへの道!(Samba Version)/ KTa☆brasil(ケイタブラジル)

世界中のサッカー選手に影響を与え続けている日本のサッカー漫画・アニメ「キャプテン翼」。ブラジルではSuper Campeões:スーペル・カンピオンィスとして大人気。「蝶々サンバ♬ ジグザグサンバ♬」の歌詞でおなじみのオリジナル主題歌を世界初のサンバ・ポルトガル語ヴァージョンで公式にカヴァー。日本とブラジルがもっと本質的に深く繋がり、互いの長所で短所を補って行く事を願い制作しました。よろしくおねがいします!

 

M17: De Gama a Vasco, a Epopéia da Tijuca / Unidos da Tijuca 1998

ブラジルを知るには「ポルトガル大航海時代」から紐解く必要がある。リオのカルナヴァルで行われるパレードの音楽=Samba de Enredoは、世界につながるブラジルのダイナミックかつ複雑な歴史を知る最大の教科書。これは古豪サンバチーム(エスコーラ・ヂ・サンバ)ウニドス・ダ・チジューカの1998年パレードテーマ曲。ポルトガル大航海時代の系譜と精神、その歴史を今日に継承し、リオを代表する世界的名門クラブ・サッカーチーム=Clube de Regatas VASCO DA GAMAの創設100周年を記念した名曲。

 

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最後まで読んで下さってありがとうございます! KTa☆brasil(ケイタブラジル)

Selector(8/28)

2014年8月27日 / Category:Entry

The Real Music StationInterFM が、
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The Selectorさまざまな職業の音楽好きの方が日替わりで登場し、
それぞれ独自の選曲で1時間を演出していきます。

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 ● 8/28(木) KTa☆brasil

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