ケルベロス・地獄の番犬
木曜日, 7 月 15th, 2010次は日本映画「ケルベロス・地獄の番犬」。
「イノセンス」や「スカイ・クロラ」などのアニメで有名な押井守監督が、実写で撮った作品です。
題名の「ケルベロス」とは、凶悪犯罪の取り締まりを目的として、警察内部に設けられた特殊な機動隊の名前。
精鋭ぞろいのエリート部隊だったのですが、時代の流れとともにその役割を終え、ついには解散となります。
押井監督、1987年の実写映画「紅い眼鏡」いらい、ケルベロス隊が登場する作品をさまざまな形で発表しつづけていますが、「ケルベロス・地獄の番犬」もその一つ。
物語の舞台となるのは台湾。
ケルベロス隊員という経歴を持つ青年・乾(いぬい)が、部隊解散の三年後、ある男を捜してこの地を訪れます。
彼が捜しているのは、都々目紅一(とどめ・こういち)という名の男。
ケルベロス隊のエースだった人物ですが、解散の際に日本を離れ、さまざまな国をさすらっていました。
そんな紅一が、今では台湾で暮らしていると聞いたのです。
紅一を捜して、迷宮のような街並みを歩き回る乾。
いったい紅一を見つけてどうしようというのか。
彼に何を求めているのか。
もしかしたら乾自身、本当にはその答が分かっていないのかも知れません。
この映画、「地獄の番犬」という派手なサブタイトルとは裏腹に、内省的な自問自答を繰り返すような内容になっていました。
だからでしょうか、川井憲次の音楽も、キーボードを中心にしたいつものスタイルではなく、ギターをメインに据えたものになっています。
川井さんの作品の中では異色作といえるでしょうが、仕上がりはとても素晴らしい。
お楽しみ下さい。

ケルベロス隊、集合