川井憲次のギター演奏
金曜日, 7 月 16th, 2010川井憲次の音楽というと、切れ味のいいビートに、シンセサイザーのメロディがかぶさり、曲が盛り上がってくるにつれて幻想的なコーラスが・・・というイメージがあります。
しかし「ケルベロス・地獄の番犬」のスコアはあくまでギター中心。
しかも川井さん、なんと自分で弾いているそうです。
ギターのフレーズは、ほとんどがアドリブだったとかで、そのためレコーディングが始まるまで、どんな感じになるか、川井さん自身にも分からなかったとか。
とはいえ素晴らしい出来になっているのは、曲を聴けばお分かりでしょう。
ちなみに同じギターでも、曲の内容にあわせて、フォーク・ギターとクラシック・ギターを使い分けているそうです。
ところで監督の押井守が、サントラ盤の解説で書いているところによると、「ケルベロス・地獄の番犬」、当初はかなり違った雰囲気の作品として構想されていました。
監督いわく、「いかがわしいハードボイルド映画」にするつもりだったのだそうです。
それがいかなる過程を経て、現在の形に落ち着いたのかは、あまりはっきりとは書かれていませんが、押井監督、「これだけのコンセプトの変化に耐えて、今回の作品がなんとか<映画>になっているとするなら、それはひとえに川井君の力に拠るところが大きい」と、スコアを称賛しています。
音楽の力によって、映画が<映画>になる。
なかなか意味深な表現だと思いませんか?