パーランマウムは淡々と
水曜日, 7 月 21st, 2010女子高生がバンドを作り、文化祭での演奏に向けて練習を重ねる。
こういう話だと、ふつうはバンド内部でのイザコザや友情、あるいは男の子との恋といったエピソードが強調されるものですが、「リンダ リンダ リンダ」はそうならない。
文化祭のワイワイした雰囲気の中、パーランマウムが部室や貸しスタジオで練習する様子が、淡々と描かれるのです。
いわゆる「青春映画」のノリを期待して観ると、ちょっとハズした気分になるかも。
しかしこの作品の場合、淡々としたスタイルがむしろ魅力になっています。
物語をドラマチックに盛り上げるのではなく、女子高生の日常をそのまま切り取り、素(す)の味わいを提示する。
これはこれで「あり」だと思うんですね。
文化祭で演奏するというのは、当事者にしてみればけっこう大きなイベントかも知れないけど、客観的に見れば別に大した意味があることじゃない。
たいていの青春映画は、前者の視点を取ることで、内容に起伏をつけようとするのですが、「リンダ リンダ リンダ」は後者に近い視点を取ることで、逆に女子高生のリアルを浮かび上がらせようとしているのです。
だからこれは、ちょっとしたディテールの豊かさを楽しむべき作品でしょう。
事実、パーランマウムの4人については、血液型までちゃんと決められています。
ボーカルのソン(例の韓国からの留学生)がB型で、ギターの恵がO型で・・・といった調子ですが、まさに血の通った人物造型というやつですね。
ではパーランマウムでもう一曲。
「僕の右手」です。

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