Archive for 7 月 28th, 2010

花火シーンの撮影方法

水曜日, 7 月 28th, 2010

 今日も「ポンヌフの恋人」の話を。

 ポンヌフという橋は、パリに実在します。
 ならばそこを舞台にした映画を撮る際も、実際のポンヌフでロケすればいいようなものですが、じつはこの橋、交通量が非常に多いとか。

 こうしてフランスの田舎に、ポンヌフとその周辺を再現した巨大なオープンセットが作られ、映画の大部分はここで撮影されることになりました。

 花火のシーンも、このオープンセットで撮影されたのですけど、カメラマンのジャン=イブ・エスコフィエによると、いろいろ苦労があったそうです。

 撮影用のセットなので、橋のまわりの建物は、遠くにあるものほど小さく作られている。

 花火を打ち上げるときも、この点に留意しておかないと、建物との対比で「遠くの花火ほど高く上がる」ように見えてしまいます。

 結局、遠くの花火は低い場所で爆発するよう、わざと斜めに打ち上げたとか。

 さらに花火の光が、ひときわまぶしく輝く場面では、大量のマグネシウムを燃やして、それらしい効果を出したそうです。

 とはいえ本当に大変なのは、カメラを回すたびに、花火が燃えてなくなってしまうことではないでしょうか。

 かりにNGとなったら、花火も全部セットしなおす必要があるわけです。

 裏を返せば、撮影にあたっては、画面に登場した量をはるかに越える花火が用意されたはず。

 この場面では、本当に大量の花火が爆発しますから、NG分も考えると、現場にはどれだけ用意されていたのか想像もつきません。

 映画づくりって、大変なものです。

 

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