アメリカを描いた寓話
水曜日, 9 月 8th, 2010「砂丘」の主人公は、ロサンゼルスに住むマークという青年。
彼は反体制運動に関わっており、大学キャンパスで開かれたデモに参加します。
デモ隊は警察と激しくぶつかりあうのですが、このとき、警官の一人が何者かに撃たれて死んでしまう。
ところがマーク、たまたまピストルを持っていたんですね。
警官殺しの犯人と疑われ、逃走することになったマークですが、その方法がちょっと普通じゃない。
空港にしのびこみ、そこにあったセスナ機を盗んで飛び立つのです!!
自動車ならともかく、軽飛行機の操縦免許を持っている青年なんて、あまりいないと思うのですが、それはともかく。
セスナ機で砂漠を飛行しているマークは、車を運転している若い娘・ダリアと出会います。
ダリアはある不動産会社に勤めており、今はちょうど、社長の別荘に向かうところ。
はっきりとは説明されませんが、もしかしたら愛人なのかも知れません。
マークとダリアは行きずりの恋に落ち、砂漠の真ん中で愛し合います。
すると二人の周囲に裸の男女が何人も現れ、みんなで抱き合う・・・
シュールな寓話を思わせるストーリーです。
「激動する当時のアメリカを真っ正面からとらえる」というのは、ちょっと違う気もしますし、マークがセスナ機を使って逃亡するように、いささか不自然な点もあるのですが(だから不評だったのでしょう)、独特の不思議な味わいを持っているのも事実。
それから映像はとてもキレイです。
ちなみにマークを演じたマーク・フレチェットと、ダリアを演じたダリア・ハルプリン(ともに役名と本名が同じなのに注意)は、どちらもまったくの素人だったとか。
なお映画には、まだ無名だったころのハリソン・フォードも、デモに参加して逮捕される学生の役で、チラリと顔を見せているそうです。

マークのセスナ機