テネシー・ワルツあれこれ
木曜日, 9 月 9th, 2010失敗作とされる「砂丘」ですが、映像の美しさと並んで、音楽の良さは評価されるべきでしょう。
実際、公開から27年たった1997年には、未発表曲を多数集めた完全版のサントラが発売されたくらいです。
「砂丘」の音楽は、ロックを中心としたさまざまな曲のコンピレーションなのですが、ここで重要な役割を果たしたのが、ドン・ホールという人。
ホールは当時、ロサンゼルスのFM局でDJをしていたのですが、アントニオーニ監督に頼まれて、映画の選曲を担当することになりました。
その際、ホールが考えたのは、ロックを中心としながらも、「当時のFMラジオで聴けそうな曲」を幅広く盛りこむこと。
つまり「砂丘」のサントラを聴けば、1970年前後のアメリカのFMラジオがどんな感じだったか、その雰囲気をつかめるというわけです。
ロック系のアーティストとしては、ピンク・フロイドやジェリー・ガルシアあたりが目立つところですが、その中で異彩を放っているのが「テネシー・ワルツ」。
アントニオーニ監督が気に入って使ったらしいのですけど、使用許可を取るのは大変だったそうです。
というのも「テネシー・ワルツ」、テネシー州の州歌に定められているんですね。
反体制運動を描いた映画の中でこの曲が流れたら、テネシーのイメージに傷がつく・・・と、反対の声があがったのだとか。
でも、やっぱりいい歌です。
どうぞ。