【2025年7月24日】最新海外FX投資ニュース

皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です。

昨日の海外市場は、まさに「電撃合意」の一日でした。日米関税交渉の予想外の好条件での合意が発表され、世界の投資家が一斉に反応する展開となりました。日経平均は4万2千円台を回復し、NYダウも年初来高値を更新するなど、「サマーラリー」の様相を強めています。

それでは、昨夜の重要なニュースを詳しく見ていきましょう。


目次

重要ニュース

【最重要】日米関税15%で電撃合意!日経平均4万2千円台回復

トランプ米大統領が日本への関税を15%に設定する合意を発表、市場予想を大幅に下回る好条件で株式市場が急騰

トランプ米大統領が23日夜、自身のSNSで「日本との大規模な取引が完了した」と発表しました。関税税率は15%に設定され、市場が警戒していた20-30%を大幅に下回る好条件での合意となりました。

合意内容を詳しく見ますと、日本は米国に5500億ドル(約80兆円)の投資を約束し、利益の90%は米国が受け取るという条件が含まれています。また、自動車やコメなどを含む貿易での市場開放も盛り込まれました。

この発表を受けて、日経平均株価は前日比655円高の41,826円で取引を終了し、取引時間中には1年ぶりに4万2千円台を回復する場面もありました。NYダウも507ドル高と大幅上昇し、年初来高値を更新しています。

投資家の皆さまにとって、この合意は貿易戦争への懸念が大幅に後退することを意味しており、リスクオンの流れが加速する可能性があります。

【重要】ECB政策金利据え置き予想、ユーロ相場に注目

 欧州中央銀行が1年ぶりに政策金利を据え置く見通し、ラガルド総裁の追加利下げに対するスタンス表明が焦点

本日21時15分に発表予定のECB理事会では、2024年7月以来1年ぶりとなる政策金利の据え置きが予想されています。市場の関心は、21時45分から開始されるラガルド総裁の記者会見に集まっています。

特に注目すべきは、総裁が追加利下げを急がない姿勢を示すかどうかという点です。もしそのような発言があれば、ユーロが買われる可能性が高まります。

また、米EU関税交渉の進展報道も相まって、ユーロ円は172円台半ばで推移しており、円安傾向が継続しています。ユーロドルについても、関税合意への期待から上昇圧力がかかっている状況です。

欧州の投資家にとって、ECBの今後の金融政策の方向性を占う重要な会合となりそうです。

【注意】石破首相退陣報道と否定で政局混乱

複数メディアが石破首相の8月末退陣を報道するも本人が否定、政治的不透明感により国債市場に売り圧力

昨日、毎日新聞と読売新聞が相次いで石破首相の8月末退陣を報道しましたが、首相本人は菅氏、麻生氏、岸田氏との会談後に「報道されている事実は全くない」と明確に否定しました。

この政局をめぐる混乱は債券市場にも影響を与えており、新発10年国債の利回りは前日比0.005%上昇の1.595%まで上昇しています。政治的不透明感により、財政拡大への懸念が再燃している状況です。

参院選での自公過半数割れという厳しい結果を受けての報道でしたが、関税合意という重要懸案の解決により、政権運営への影響がどの程度になるかが注目されます。

政治情勢の変化は為替相場にも影響を与えやすいため、今後の動向を慎重に見守る必要があります。

【参考】原油・金価格が軟調、安全資産需要後退

 WTI原油は4営業日続落、金価格は関税合意による安全資産需要後退で4営業日ぶり反落

商品市場では、WTI原油が66.42ドル(前日比0.077ドル安)と4営業日続落となりました。EIA週間在庫統計では市場予想を上回る在庫減少が確認されましたが、相場への影響は限定的でした。

NY金先物は3397.60ドル(前日比46.10ドル安、1.34%下落)と4営業日ぶりに反落しています。日米関税合意により貿易戦争への懸念が後退し、安全資産としての金への需要が減少したことが要因です。

原油については、米国のリグ稼働数が422基(前週比2基減)と5月以降減少が継続していることも、供給面での注目材料となっています。


今後の注目ポイント

  1. 他国との関税交渉への波及効果
    日米合意を受けて、EU、中国などとの交渉がどのように進展するか
  2. 日銀金融政策会合(7月30-31日)
    関税合意により利上げ観測が高まる中、日銀の判断に注目
  3. 米経済指標の発表
    本日22時45分発表の製造業・サービス業PMIが米国経済の現状を示す
  4. 石破政権の今後
    政局混乱が経済政策や市場にどのような影響を与えるか

編集部からのコメント

昨夜の日米関税合意は、多くの投資家が想定していたよりもはるかに好条件での決着となりました。15%という税率は、当初懸念されていた水準を大幅に下回っており、「合意ドミノ」への期待が高まっています。

ただし、日本が約束した5500億ドルの投資や利益配分については、今後の具体的な実行計画が重要になってきます。また、政局の不透明感も残っており、短期的には材料出尽くし感からの調整にも注意が必要かもしれません。

本日のECB理事会やラガルド総裁の会見は、ユーロ圏の金融政策の方向性を占う上で重要な手がかりとなりそうです。利下げサイクルの終了が確認されれば、ユーロにとって追い風となる可能性があります。


最後に

本日も相場の動きには十分ご注意ください。特に、ECB関連のイベントや米経済指標の発表時間帯は値動きが活発になる可能性があります。

引き続き、皆さまの投資判断のお役に立てるよう、最新情報をお届けしてまいります。それでは、本日も良い一日をお過ごしください!


FX編集部 田中

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