【2025年8月09日】最新海外FX投資ニュース

皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です🌅

昨夜の海外市場は、FRBの金融政策転換期待が市場全体を大きく動かす展開となりました。特に利下げ観測の急速な高まりが、株式・債券・為替の各市場に大きな影響を与えています。それでは、8月8日(米国時間)の重要なニュースを詳しく見ていきましょう。


目次

米FRB9月利下げ確率89%に急上昇!トランプ氏のハト派理事指名が市場を動かす

 7月雇用統計悪化とトランプ大統領のハト派FRB理事指名により、9月利下げ確率が89%まで急上昇し、金融市場全体が大きく反応

トランプ大統領が7日、ミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を空席のFRB理事に指名すると発表しました。この人事は暫定的な役割とはいえ、金融緩和を推進する上で重要な一手となります。

CMEフェドウオッチによると、9月FOMCで0.25%の利下げが実施される確率は89.4%まで上昇し、前週の80.3%から大幅に増加しました。JPモルガンも従来の12月予想から9月利下げに前倒しし、市場は年内に計58ベーシスポイントの利下げを織り込んでいます。

この動きを受けて、10年債利回りは4.283%まで上昇し、週間ベースでは7月上旬以来の大幅な上昇となりました。投資家の皆さまは、来週発表のCPIやPPIなどのインフレ指標に特に注目していただければと思います。


日米株式市場が同時上昇!日経平均4日続伸、ダウも堅調維持

日経平均が761円高の41,820円で4日続伸、ダウ平均も206ドル高で反発し、グローバル株式市場が同時上昇

日本市場では日経平均株価が前日比761.33円高(+1.85%)の41,820.48円で4日続伸となりました。一方、米国市場ではダウ工業株30種平均が206.97ドル高(+0.47%)の44,175.61ドルで反発し、ナスダック総合指数は2日連続で過去最高値を更新しています。

週間ベースで見ると、S&P500が2.4%、ダウが1.3%、ナスダックが3.9%の上昇となり、全体的に堅調な動きが続いています。特にアップル株は米国内への1000億ドル追加投資発表を受けて4.2%上昇するなど、ハイテク関連株中心に買いが集中しました。

ただし、8月は歴史的に変動性が高まりやすい月でもあります。投資判断の際は、この点もぜひ考慮に入れていただければと思います。


ドル/円147円台で推移、日銀年内利上げ観測も円安継続

 ドル/円は147.71円で推移し、日銀会合で年内利上げ示唆があったものの円安傾向が継続

ドル/円相場は147.71円(+0.41%)で取引され、一時147.77円まで上昇しました。日銀が公表した7月30-31日の金融政策決定会合議事録では「早ければ年内にも様子見モード解除」との意見が示されましたが、市場の反応は限定的でした。

これは、トランプ政権の関税政策により日銀が景気の先行き不透明感を理由に利上げに慎重になるとの見方が強いためです。主要通貨に対するドル指数は0.21%上昇の98.19となりましたが、週間では約0.5%の下落となる見込みです。

為替相場は日米金融政策の方向性の違いが鮮明になってきており、今後の動向に注目が集まります。147円台での推移が続く場合、為替介入の可能性についても意識しておく必要があります。


NY金先物が史上最高値更新!安全資産需要で3534ドル到達

 NY金先物12月物が3491.30ドルで続伸し、一時3534.10ドルの史上最高値を更新

ニューヨーク商品取引所の金先物12月物は、前日比37.60ドル(1.09%)高の3,491.30ドルで取引を終えました。取引時間中には3,534.10ドルと中心限月清算値ベースで史上最高値を更新し、4月下旬以来の新高値となりました。

上昇の背景には、英フィナンシャル・タイムズが報じた米税関による金地金への39%関税適用の可能性があります。ただし、その後米政権が金地金関税免除方針を明確化するとの報道も出て、上げ幅はやや縮小しました。

金価格の上昇は、利下げ期待の高まりとドル安傾向、そして地政学的リスクへの懸念が重なった結果です。投資家の皆さまにとって、インフレヘッジ手段としての金の重要性が改めて確認された形となります。


今後の注目ポイント

来週の重要イベント

  • 米消費者物価指数(CPI)・卸売物価指数(PPI)発表
  • FRB要人発言(利下げタイミングに関する追加情報)
  • 次期FRB議長候補に関する続報

中期的な注目材料

  • 9月FOMC会合での実際の政策決定
  • 日銀の追加利上げタイミング
  • トランプ政権の関税政策具体化
  • ウクライナ情勢の進展

編集部からのコメント

昨夜の市場動向を見ていて特に印象的だったのは、FRBの政策転換期待がこれほど迅速に市場全体に波及した点です。利下げ確率が89%まで上昇したことで、投資家心理が大きく改善し、株式市場の上昇と金価格の最高値更新が同時に起こるという珍しい展開となりました。

特に注目すべきは、日米の金融政策の方向性の違いが為替相場に与える影響です。FRBが利下げに向かう一方で、日銀は年内利上げの可能性を示唆しており、この政策格差がドル/円相場の今後の動向を大きく左右しそうです。

投資家の皆さまには、来週発表される米インフレ指標が9月利下げの確度を左右する重要な材料となりますので、ぜひご注目いただければと思います。


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました! 市場動向に変化がございましたら、速やかにお伝えいたします。良い投資判断ができる一日となりますように✨

FX編集部 田中

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