Reborn-Art Festival Radio Supported by 木下グループ

6.29 SAT. 第2回放送

ジェローム・ワーグ×原川慎一郎×小林武史

体・五感を使って食・自然を感じてもらえるようなことが
できたらなと考えています

精鋭の料理人たちが地域の旬をダイレクトに表現するレストラン「Reborn-Art DINING」。

シンプルだからこそ感じられる地元食材の魅力を最大限に活かした一期一会の料理を食べられるこのプログラム。プレイベントでも大きな話題を呼びました。

ここからは今年の「Reborn-Art DINING」のディレクションを務める2人が登場。

登場するのは、カリフォルニア料理のパイオニア的存在のレストラン、シェパニーズのシェフを長年務めた、ジェローム・ワーグ。そして、ジェロームと共に神田で「the Blind Donkey」をオープンした原川慎一郎。

2人が地元、石巻の食材をつかって表現する料理とは?


小林「Reborn-Art Festival は『現代アートを中心としたアート』と『音楽』と『食』というものを一応僕は掲げているんです。その中で『牡鹿ビレッジ』という牡鹿半島の中腹にあるエリアで、そこに名和晃平君の6 mぐらいの鹿のアート作品『White Deer(Oshika)』がありまして、いまはほぼ常設になっているんですが、それを作った第1回目の本祭の時に『Reborn-Art DINING』と呼んでいる、拠点となるレストランを作りまして。レストランを作るということは、これからも人間は食べて、命をいただいて生き続けているっていう、そういう循環の根底だと思ってるんですよね、『食』というのは。レストランを作ることと、循環を体現してみんなと共有し、考えて楽しんでいくというムーブメントとしても、Reborn-Art DININGというのは存在していると思っているわけです。第2回目の本祭では、いま僕の目の前にいるんですけれども、ジェローム・ワーグと原川慎一郎君という2人がディレクターに立っています。今日も仲の良い漁師のトッチ君に船へ乗せてもらって牡蠣の養殖を見てきました。網を引き上げて牡蠣を食べたんだよね。どうでした?」

原川&ジェローム・ワーグ「すごく一つ大切なこと、食材というかそれをその場で食べる動物は、その究極でそこに生えてるもの・なってるものを直接食べる。そのエネルギーの取り込み方のダイレクトさってすごいよねってジェロームと話をしていて、まさに先ほどの牡蠣をいただいたのも、その場になってるものをダイレクトで体に取り込めたっていう、エネルギーを取り込んだ感じがやっぱりすごいことだなって、それで一気に目が覚めました、感覚にすごく直接的に訴えるものがありますよね」

小林「都市で暮らしていると、もちろん僕らは食べ物を体に入れているから、リアリティや実感みたいなものって当たり前なんだけど、そんなにクリアではないんだよね。美味しいし、出来立てでありがたいなと思うけど、実際に食材ができている場所の近くで食べるっていうのは、本来はほとんどそういうものだったもんね。輸送機関もおそらく冷蔵庫とか保存期間もそんなになかった。僕も千葉県の木更津で農場をやっているので、その感覚はすごく分かるし、2人も神田で「the Blind Donkey」というお店を始めていて、「シェ・パニーズ」という料理の専門家・プロフェッショナルばかりが集まって、例えばそれまでフレンチやイタリアンの技法を学ぶとか、学んできた人とかそういうんじゃなくて、食材が持っている豊かさみたいなものにちゃんと反応して、シンプルな機材で皆で知恵を出し合って作っていくというところから始まっているんだって。ジェロームもアリス・ウォータース(シェ・パニーズの創設者)も多分そうで。元々すごいテクニカルなシェフというわけではなくて、時々すごい天才的なシェフもやってきて、新たなケミストリーが起こったりしてるみたいだけど、そういうあり方っていいなと思うよね。ややもすると職人や技術って壁を作っちゃうところがあるから「こういうやり方なのだ」みたいに。そういうことがすごくオープン、僕も2回シェパニーズに客として行ってるけど、すごくオープンだもんね、お客さんをキッチンにいれてくれたりね」

原川&ジェローム・ワーグ「ジェロームと大きく分けて二つの内容を考えています、1つはReborn-Art DININGで食事を提供するメニューとその全体のコンセプトを考えているんですけども、ちょっとまだ仮の名前なんですけどビーチ居酒屋みたいなことで、あのレストランに来られるお客さん達に、牡鹿半島・石巻の食材を味わっていただきたい、その食材を使って僕たちなりに一手間加えた料理をお出して、ダイレクトにこの土地の味を味わって欲しいっていうのが一つ。もう1つがフードアドベンチャーと呼ばせていただいてるんですけど、その期間中にいくつかの食、もしくは自然という切り口で牡鹿半島・石巻を参加者の皆さんとアドベンチャーをしようと、今朝僕らが体験したように、牡蠣の養殖を見に行ったりボートに乗って風を感じて波を感じて、ちょっと潜って牡蠣に触ってみたりするようなイベントだったり、山に入ってその山に詳しい方と一緒にその山に生えてるいろんなものに触れてみたり、とにかくこの地域の自然を体・五感で感じてもらえるようなアドベンチャーをしていただく、それを経てそのダイニングで実際に食べて味わってもらう、体・五感を使って食・自然を通して感じてもらえるようなことができたらなと考えています。ジェローム・ワーグはこの土地のランドスケープ・風景・景色を味わってほしい、僕も同じでこの場所を本当に体感してほしい、それを皆さんの経験の中に1つ重ねていただいて日々の暮らしにが豊かになったりすれば嬉しいなと、それをきっかけに期間中じゃなくても、またこの地域に行きたいなぁなんて思ってくれる人達もいたりしたらさらに嬉しいかなと思います」

SONG LIST

  1. Stevie Wonder - As
  2. Todd Rundgren - It Wouldn't Have Made Any Difference
  3. Ben Folds Five - Brick
  4. Keith Jarrett - Country
  5. Joni Mitchell - Coyote

©InterFM897