おはようございます!FX編集部の田中です♪
2025年7月28日、月曜日の朝をいかがお過ごしでしょうか?
昨日(7月27日)の海外市場は、米EU間の関税交渉で重要な合意があり、市場全体にポジティブな雰囲気が広がりました。週明けの今日も重要なニュースが目白押しですので、まずは昨日の主要ニュースをチェックして、今週の相場に備えましょう!
米EU関税交渉が合意、自動車含む輸入品に15%の関税適用へ
トランプ大統領と欧州連合(EU)のフォンデアライエン委員長は7月27日、英国スコットランドのターンベリーで会談し、貿易問題で合意に達しました。この合意により、8月1日から適用予定だった30%の関税が15%に引き下げられ、自動車を含むEUからの大半の輸入品に適用されることになります。
EUは見返りとして6,000億ドル(約90兆円)規模の対米投資を行うほか、米国産の天然ガスや農産物の購入を増やすことで合意しました。ただし、EUの鉄鋼とアルミニウムに対する関税は50%のままで、ワインやスピリッツなど一部の品目は協定の対象外となっています。
フォンデアライエン委員長は「極めて重要な合意で、安定と予測可能性をもたらす」と評価しており、この合意は世界経済に打撃を与えかねない米EU間の貿易戦争を回避する重要な一歩となりました。皆さんの資産運用にも良いニュースですね!
米国株式市場、S&P500とナスダックが連日で最高値更新
7月25日の米国株式市場では、S&P500とナスダック総合指数が連日で最高値を更新しました。特にS&P500は5営業日連続の上昇となりました。
これは主に米国がEUとの貿易交渉で合意する公算が強まったことや、大手ハイテク企業の堅調な決算が好感されたことが要因です。NYダウは前日比208ドル01セント(0.47%)高の44,901ドル92セントで取引を終えました。S&P500は前日比で0.40%上昇、ナスダック総合は0.24%上昇しています。セクター別では素材セクターが1.17%上昇し最も堅調でした。
株式市場全体のリスク選好ムードが高まり、グローバルな株高の流れを形成したことで、日本市場にも好影響が期待できそうです。特に株式投資をされている方は、今週の動向にも注目したいところですね。
金価格、米EU関税合意を受けて下落も高水準を維持
金価格は米国とEUの貿易交渉合意観測を受けて下落傾向にあります。7月中旬に一時3,360ドルを突破した後、リスク選好ムードの広がりで安全資産としての需要が後退し、トロイオンスあたり約3,336米ドルで推移しています。
ただし、中東情勢の緊張や経済の不確実性、各国の中央銀行による金購入の継続などを背景に、引き続き歴史的な高水準を維持している状態です。国内小売価格は7月25日時点で1グラムあたり17,629円(税込)となっています。
金価格が高水準を維持していることは、市場参加者が地政学的リスクや経済の不確実性に対する警戒感を捨てきれていないことを示唆しています。資産分散を考えている投資家の皆さんは、金の動向も引き続きチェックしておくとよいでしょう。
米中関税交渉、28-29日にスウェーデンで開催へ
米国のベッセント財務長官と中国の何立峰副首相は、本日7月28日から29日にかけて、スウェーデンのストックホルムで閣僚級協議を行う予定です。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道によると、両国は相互関税の上乗せ分(いずれも24%)の適用を90日間停止する措置をさらに3ヶ月延長する見通しです。
米中は5月にスイスで開いた閣僚級協議の合意に基づき、8月12日を期限としていた追加関税の一時停止期間を11月中旬まで延長することで合意する見込みです。また、米国は中国に対してロシア制裁への協力も要請する見通しです。
米中間の貿易戦争激化の懸念が後退することは市場にポジティブですが、あくまで暫定的な措置であることには注意が必要です。アジア通貨やエマージング市場に投資されている方は、特に結果に注目したいところです。
今後の注目ポイント
今週は重要イベントが目白押しです!特に以下の点に注目しましょう:
- 米FOMC(7月29-30日): 政策金利の据え置きが予想されていますが、パウエル議長の発言内容が市場の方向性を左右します。
- 日銀金融政策決定会合(7月31日): 追加利上げの可能性や今後の政策スタンスに注目です。
- 米中関税交渉の結果(7月28-29日): 一時停止措置の延長が正式決定されるか、その他の合意内容も重要です。
- 米雇用統計(8月2日): 雇用市場の状況がFRBの今後の金融政策に影響を与えます。
- 8月1日の米国関税政策の最終発表: トランプ政権が最終的にどのような関税政策を打ち出すかが注目されます。
編集部からのコメント
米EU関税交渉の合意は、トランプ政権の関税政策に対する市場の懸念を一部和らげる結果となりました。日本も先週、米国との関税交渉で15%での合意に至っており、EUも同水準での合意となったことで、各国との交渉における一つの基準点が見えてきた印象です。
ただし、今週の米中関税交渉や米FOMC、日銀金融政策決定会合など重要イベントが控えており、これらの結果次第では相場が大きく動く可能性があります。特にFOMCでのパウエル議長の発言内容は、為替市場や株式市場に大きな影響を与えるでしょう。
リスク管理をしっかり行いながら、これらの重要イベントに備えることをお勧めします。
それでは、今週も素晴らしい投資ライフをお過ごしください!また明日の更新でお会いしましょう!
FX編集部 田中








