皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です☀️
週末のジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の重要発言があり、金曜日の海外市場は大きく動きました。9月利下げへの期待が高まり、NYダウは史上最高値を更新するなど、リスクオン地合いが鮮明となっています。
本日も皆さまのトレードにお役立ていただけるよう、前日の重要ニュースをお届けいたします。
パウエルFRB議長、9月利下げを強く示唆!史上最高値ラッシュ
ジャクソンホール経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演が、金融市場に大きなインパクトを与えました。
議長は「雇用への下振れリスクの高まり」を指摘し、「政策スタンスの調整が正当化される可能性」と発言。これは事実上の9月利下げ示唆と市場が受け止め、FedWatchによる9月利下げ確率は大幅に上昇しています。
主な市場反応:
- NYダウ:+846.24ドル(+1.89%)の45,631.74ドルで史上最高値更新
- ドル円:急落で147円台前半まで円高進行
- 金価格:3,371.23ドル(+32.52ドル)で史上最高値圏を維持
- 米長期金利:4.24%台まで低下
投資家の皆さまには、9月18日のFOMC会合での実際の利下げ幅(0.25%か0.5%か)が次の大きな注目ポイントとなります。
ドイツ経済に明るい兆し!Ifo指数が予想外の改善
本日17時に発表されたドイツIfo景況感指数で、サプライズな結果が出ました。
期待指数は91.6と前月の90.8から上昇し、2022年以来の高水準を記録。市場予想では悪化が見込まれていただけに、予想外の改善となりました。
背景には、EU・米国の貿易合意により関税引き上げ懸念が後退したことがあります。ただし、現状指数はわずかに悪化しており、足元の経済状況は依然として慎重な見方が必要です。
ユーロドル、ユーロ円での取引を検討されている方は、この指標改善がユーロ買い材料として意識される可能性があります。
日本の長期金利は横ばい、日米金利差縮小の思惑
国内債券市場では、複雑な綱引きが続いています。
パウエル議長の利下げ示唆を受けた米長期金利の低下により、国内長期債にも買いが入る一方、日銀の利上げ継続観測による売りも発生し、新発10年債利回りは1.615%で横ばいとなりました。
日米金利差の縮小は円高要因となるため、ドル円取引では引き続き注意が必要です。9月20日の日銀会合での政策判断も重要なポイントとなりそうです。
金価格、利下げ期待で史上最高値圏をキープ
貴金属投資をされている方には朗報です。
金(XAU)価格は、パウエル議長の利下げ示唆を受けて3,371.23ドル(+0.97%)まで上昇し、史上最高値圏での推移を継続しています。
米実質金利の低下期待が金にとって強力な支援材料となっており、インフレヘッジとしての需要も高まっています。3,400ドル台への上昇も視野に入ってきました。
今後の注目ポイント
今週の重要イベント:
- 8月26日(火) 米消費者信頼感指数(23:00)
- 8月28日(木) 米GDP改定値、エヌビディア決算発表
- 8月29日(金) 米PCEデフレーター、東京都区部CPI
中期的な注目材料:
- 9月18日 FOMC会合(利下げ幅に注目)
- 9月20日 日銀政策決定会合
- トランプ政権の関税政策の具体化
編集部からのコメント
パウエル議長の発言により、いよいよ利下げサイクルの開始が現実味を帯びてきました。ただし、トランプ政権の関税政策によるインフレリスクも依然として存在するため、利下げペースは緩やかになる可能性があります。
投資家の皆さまには、短期的なボラティリティの高まりに備えつつ、中長期的な政策転換の流れを見極めることが重要だと考えております。
特にドル円については、日米金利差縮小による円高圧力と、日本経済の相対的な弱さによる円安圧力が拮抗する局面が続きそうです。
本日も一日、安全なトレードを心がけてくださいね! 何かご質問がございましたら、いつでもお気軽にお声かけください😊
FX編集部 田中








