こんにちは!FX編集部の田中です。今日もお疲れさまです☀️
昨日(8月30日)は金曜日で週末を控えた調整的な動きが目立ちましたが、重要な経済指標の発表もあり、なかなか見どころの多い一日となりました。本日は土曜日のため主要市場は休場ですが、来週に向けて押さえておきたいポイントをしっかりとお伝えしていきますね。
それでは、昨日の主要ニュースから見ていきましょう!
米PCEデフレーター発表、9月利下げ観測は継続
昨日の注目は何といっても米PCE(個人消費支出)価格指数の発表でした。7月のPCEデフレーターは前年比2.6%と前月と同水準、FRBが最も重視するコアPCEデフレーターは前年比2.9%と5ヶ月ぶりの高い伸びとなりました。
数字だけ見ると「あれ、インフレ再燃?」と心配になるかもしれませんが、市場予想とほぼ一致した内容だったため、大きなサプライズにはなりませんでした。フェデラルファンド金利先物では、9月の25bp利下げ確率が88%と高い水準を維持しています。
同時に発表された8月シカゴ購買部協会景気指数は41.5と予想の47.5を大幅に下回り、経済減速への懸念も根強いことが確認されました。
クックFRB理事解任問題、法廷判断は持ち越し
こちらも大変注目度の高いニュースです。トランプ大統領がクックFRB理事を住宅ローン疑惑を理由に解任したことを受け、クック理事側が仮差し止め令を求めて提訴していた件で、29日にワシントン連邦地裁で緊急審理が行われました。
2時間弱に及ぶ審理でしたが、コブ判事は最終的な判断を示さず、来週以降に持ち越しとなりました。この問題は単なる個人の疑惑を超えて、FRBの独立性という米国金融政策の根幹に関わる重要な争点となっています。
金融市場では不透明感の高まりを受けて、安全資産である金が4日続伸で最高値を更新する動きも見られました。
来週の米雇用統計に市場の視線集中
来週月曜日(日本時間火曜未明)には8月分の米雇用統計が発表されます。市場予想では非農業部門雇用者数が前月比+7.8万人、失業率は4.3%と、前月からやや悪化する見通しです。
7月の雇用統計では雇用者数の伸びが急激に鈍化し、市場に大きなショックを与えたことは記憶に新しいところです。今回の結果次第では、9月FOMCでの利下げ幅が25bpから50bpに拡大する可能性もあり、非常に注目度の高い指標となっています。
中国アリババAI半導体開発でハイテク株に売り
昨日の米株式市場では、中国のアリババ集団が新しいAI向け半導体を開発したとの報道が材料視され、ハイテク株を中心に売りが優勢となりました。ナスダック総合指数は249.61ポイント安の21455.55で終了しています。
AI分野での米中競争がさらに激化するとの見方から、米国のハイテク企業の競争優位性に対する懸念が広がった形です。地政学的リスクとしても今後注意が必要な動きですね。
今後の注目ポイント
来週の重要イベント:
- 9月2日(月):8月米雇用統計発表
- 9月5日(木):豪GDP、ECB理事会議事録
- 9月7日(土):OPECプラス会合
特に月曜日の雇用統計は、9月18日のFOMCでの利下げ幅を決める重要な材料となりそうです。失業率が4.3%を上回るような結果が出れば、一気に50bp利下げ観測が高まる可能性があります。
また、クックFRB理事の解任問題についても、来週中に何らかの司法判断が示される可能性があり、こちらも市場への影響が予想されます。
編集部からのコメント
今週は米国の金融政策を巡る材料が多く、市場参加者にとっては非常に重要な一週間となりました。PCEデフレーターの結果は市場予想の範囲内でしたが、来週の雇用統計次第では大きく流れが変わる可能性があります。
個人的には、FRB理事解任問題が長期化すれば、金融政策の不透明感が高まり、市場のボラティリティが上昇する要因になりそうだと感じています。投資家の皆様におかれましては、リスク管理を十分に行いながら、来週の重要指標に備えていただければと思います。
週末はゆっくりとお過ごしください。来週月曜日の朝にまたお会いしましょう!📈
FX編集部 田中








