おはようございます!FX編集部の田中です☀️
週明けの9月1日、海外市場では米レーバーデー休場を控えた薄商いの中、重要な動きがありました。特にFRBの独立性を巡る政治的混乱が市場に大きな影響を与えています。本日も投資家の皆様にとって有益な情報をお届けいたします!
【最重要】ラガルドECB総裁、米金融政策の独立性に懸念表明
ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が現地時間9月1日、「米金融政策がもはや独立性を失い、特定の人物の意向に左右される可能性がある」と発言いたしました。この発言は、トランプ大統領がFRBのクック理事を即時解任したことを受けたものとみられます。
同総裁は同時に「フランス銀行システム自体はリスク要因ではない」とも述べ、フランスの政治不安と金融政策を明確に切り分ける姿勢を示しました。
この発言を受けて、ドル売り圧力が一気に強まり、ユーロ円は午後に172円44銭まで上昇(15時比35銭高)しました。金融政策の信頼性は通貨の根幹に関わる問題だけに、今後の展開が注目されます。
【重要】日本の長期金利1.625%に上昇、債券市場で売り優勢
9月1日の国内債券市場では、指標となる新発10年物国債の利回りが前週末比0.025%高い1.625%で取引されました。午後には一時1.620%まで上昇幅を拡大し、中期債にも売りが波及いたしました。
市場関係者によると、日銀の金利見通しが上方修正されたことが背景にあるとのことです。25年度末予想が1.65%(前回1.50%)、26年度末予想が1.75%(同1.60%)と、いずれも引き上げられています。
金利上昇は住宅ローンや企業の資金調達コストに直結するため、今後の経済活動への影響も気になるところですね。
日経平均355円安でスタート、米株安の影響受ける
9月1日の日経平均株価は、前週末比355円76銭安の42,362円71銭と大幅続落でスタートいたしました。これは現地8月29日の米国市場で、9月1日のレーバーデー休場を控えたポジション調整売りが優勢となったことが影響しています。
NYダウは92.02ドル安の45,544.88ドル、ナスダック総合指数は249ポイント安の21,455ポイントで取引を終了しており、特にハイテク株中心の売りが目立ちました。
シカゴ日経平均先物は610円安の42,080円となっており、東京市場でも調整局面が続く可能性があります。
金価格4日連続上昇、1オンス3516ドルの高値更新
COMEX金先物12月限は前日から41.80ドル(1.20%)上昇し、1オンス当たり3516.10ドルで取引を終了いたしました。これで4日連続の上昇となります。
FRBの独立性を巡る懸念が広がる中、安全資産としての金への需要が高まっています。国内でも田中貴金属工業の小売価格が前営業日比314円(1.8%)高となり、1グラム当たりの最高値を更新いたしました。
政治的不確実性が続く限り、金への投資需要は当面継続する可能性が高いでしょう。
今後の注目ポイント
今週の重要経済指標
- 9月2日: ISM製造業景況指数(米国)
- 9月5日: 8月雇用統計(米国)
- 各国PMI指標: 製造業・サービス業の動向確認
市場の焦点
- FRB人事問題の行方: 裁判所の判断と政治的混乱の長期化リスク
- 日銀の追加利上げ観測: 長期金利上昇の持続性
- 9月相場のアノマリー: 歴史的に軟調な傾向への警戒
編集部からのコメント
今回のFRB独立性を巡る問題は、単なる人事の話を超えて通貨制度の根幹に関わる重要な局面です。中央銀行の独立性は通貨の信頼性そのものであり、これが政治的圧力により揺らぐことは、長期的なドル離れにつながる可能性があります。
一方で、日本の長期金利上昇は正常化の一環として捉えることもできますが、急激な変化は市場の混乱を招きかねません。投資家の皆様には、リスク管理を徹底していただきたいと思います。
金価格の上昇は、現在の不確実性を如実に表していますね。分散投資の重要性を改めて感じる局面です。
今週も市場の動きから目が離せません!皆様の投資活動が実り多いものとなりますよう、引き続き有益な情報をお届けしてまいります。💪
本日もよろしくお願いいたします!
FX編集部 田中








