皆さま、おはようございます。FX編集部の田中です。 9月9日月曜日の朝、いかがお過ごしでしょうか。前営業日の海外市場では、米雇用統計の年次改定発表への警戒感と、国内政局の動きが市場を大きく揺さぶりました。ドル円は147円台での攻防が続き、金価格は史上最高値を連日更新する展開となっています。
それでは、前日の重要なニュースを順番に見ていきましょう。
重要ニュース
1. 米雇用統計年次改定で大幅下方修正観測、50bp利下げ期待拡大
米労働省が本日23時に発表予定の非農業部門雇用者数年次改定について、市場では70万人から最大100万人の大幅な下方修正が予想されています。ベッセント財務長官も80万人の下方修正可能性に言及しており、前回の81.8万人減を上回る修正となる可能性があります。
この観測を受けて、ドル円は一時147.16円まで下落し、ドル指数は7月24日以来の低水準まで売り込まれました。ユーロドルは7月28日以来、ポンドドルは8月15日以来の高値を更新しています。
市場では9月FOMCでの50bp大幅利下げの可能性が約10%織り込まれており、大幅な下方修正が確認されれば、この確率がさらに高まることが予想されます。投資家の皆さまには、本日の発表時刻での値動きに十分ご注意ください。
2. 石破首相退陣表明で円安・株高、政局不透明感が市場を揺さぶる
石破茂首相が正式に退陣を表明したことで、日本の政局に不透明感が広がりました。市場では当初、金融政策の変更遅延や財政拡張期待から円売りが先行し、ドル円は一時148.58円前後まで上昇しました。
日経平均株価も政策期待から史上初の44,000円台を突破しましたが、その後は利食い売りに押され、最終的には184円安の43,459円で取引を終えています。高値圏での利益確定売りが入りやすい状況が確認されました。
次期総裁選では高市氏、小泉氏、河野氏らの名前が挙がっており、それぞれの政策スタンスが今後の相場動向を左右しそうです。特に金融政策に対する考え方の違いに注目が集まっています。
3. 金価格が連日最高値更新、米利下げ観測とドル安で買い継続
国内金先物の中心限月である2026年8月物は、一時1グラム当たり1万7,479円の最高値を記録しました。小売価格も1万8,915円と過去最高を更新し、投資家の関心の高さがうかがえます。
NY金相場も2日続伸で最高値を更新しており、米長期金利の低下により金利の付かない金の相対的な魅力が高まっています。地政学的リスクの継続や、各国中央銀行による金準備増加の動きも、価格上昇を後押ししているようです。
ただし、高値圏での調整リスクもありますので、ポジション管理には十分お気をつけください。
4. 日経平均が44,000円初突破も反落、高値警戒感が表面化
前営業日の米国株高(ナスダックが最高値更新)の流れを受けて、日経平均は朝方から買いが先行しました。石破首相退陣による次期政権への政策期待も加わり、一時44,076円まで上昇し、44,000円の大台を史上初めて突破しました。
しかし、高値圏では利益確定売りが優勢となり、結局は前営業日比184円安で取引を終えています。出来高は19億7,000万株と活発な取引が続きました。
44,000円台の定着には時間がかかりそうですが、次期政権の経済政策次第では再び上昇する可能性もあります。
今後の注目ポイント
- 本日23時の米雇用統計年次改定発表 – 市場予想を大幅に下回る結果となるか
- 9月18日のFOMC – 25bpか50bpかの利下げ幅に注目
- 9月下旬の自民党総裁選 – 次期首相の金融・財政政策スタンス
- ドル円の146円台半ば – 重要な下値支持レベルの攻防
編集部からのコメント
今週は特に材料が豊富で、相場の変動が大きくなる可能性があります。米国の雇用統計年次改定、国内政局、そして来週のFOMCと、投資家の皆さまには慌ただしい1週間となりそうです。
特に本日の米雇用統計年次改定は、過去のデータとはいえ、FRBの今後の政策判断に大きな影響を与える可能性があります。大幅な下方修正が確認されれば、ドル安圧力がさらに強まることも予想されますので、リスク管理を徹底していただければと思います。
また、金価格の連日高値更新は、投資家の不安心理の表れでもあります。多様な資産への分散投資を心がけ、一つの相場に依存しすぎないよう注意が必要ですね。
締めの挨拶
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。 相場環境が目まぐるしく変化する中ですが、冷静な判断を心がけて、素敵な投資ライフをお過ごしください。また明日の朝、新しいニュースでお会いしましょう!
FX編集部 田中
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