皆様、週末の朝はいかがお過ごしでしょうか?昨日の海外市場は、まさに「嵐の後の静けさ」といった展開でした。NYダウは最高値更新後の反落、一方で日経平均は3日連続の史上最高値更新と、市場によって明暗が分かれる結果となりました。
来週の重要イベントを控えて、投資家の皆様も戦略を練り直している頃かもしれませんね。それでは、昨日の主要ニュースを詳しく見ていきましょう!
重要ニュース
NYダウ反落273ドル安、利益確定売りが優勢
9月12日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比273ドル78セント(0.59%)安の45,834ドル22セントで取引を終了いたしました。前日に617ドルという大幅上昇で初の46,000ドル台に到達した反動から、利益確定の売りが広がった形です。
特に注目すべきは、ミシガン大学が発表した9月の消費者態度指数が55.4と、市場予想の58.1を下回ったことです。トランプ政権の関税政策による影響で、1年先の予想インフレ率が4.8%、長期予想インフレ率が3.9%(前月3.5%)まで上昇しており、消費者心理の悪化が懸念されています。
製薬関連株では、新型コロナワクチンを巡る報道の影響でモデルナが7.4%安、ファイザーが3.9%安と大きく下落しました。一方で、マイクロソフトはオープンAIとの提携延長発表を受けて1.7%上昇するなど、個別材料による格差も目立ちました。
日経平均44,768円で史上最高値を連日更新
国内株式市場では、日経平均株価が前日比395円62銭(0.89%)高の44,768円12銭で取引を終え、3日続伸で史上最高値を連日更新いたしました。TOPIXも3,160.49と最高値を更新し、市場全体の堅調さを示しています。
米株式市場での主要3指数の最高値更新を受けた好影響に加え、AI関連・半導体関連株への継続的な資金流入が相場を押し上げました。一時は上昇幅が500円を超える場面もありましたが、高値警戒感から午後は伸び悩む展開となりました。
売買高は21億4,014万株と活況を呈しており、外国人投資家の買い越し基調が続いていることも相場の支援材料となっています。45,000円の大台目前まで迫った今、投資家の皆様も次の展開に注目されていることと思います。
NY金価格が史上初の3,700ドル台突破
貴金属市場では、NY金先物(中心限月)が9月9日の取引で一時3,715.2ドルまで上昇し、史上初の3,700ドル台に到達いたしました。前日比37.8ドル(1%)の上昇で、ロンドン現物価格も3,673.95ドルまで最高値を更新しています。
この上昇の背景には、米雇用統計の年次基準改定で雇用者数が大幅に下方修正されたことがあります。労働市場の冷え込みを受けて、FRBが9月16-17日のFOMCで利下げに踏み切るとの観測が強まり、実質金利の低下期待が金価格を押し上げました。
ゴールドマン・サックスが4月に2025年末の金価格予想を3,700ドルに引き上げていましたが、予想より早い達成となりました。中央銀行の金購入継続や地政学的リスクの高まりも、安全資産としての金需要を支えている状況です。
今週の注目ポイント
来週は金融市場にとって極めて重要な週となります!
9月16-17日のFOMC会合では、利下げはほぼ確実視されていますが、0.25%か0.5%かの幅が焦点となります。また、今年末・来年末の政策金利見通しの修正内容も相場に大きな影響を与えそうです。
9月18-19日の日銀金融政策決定会合では、植田総裁の発言内容に注目が集まります。10月の追加利上げ観測が後退する中、どのような姿勢を示すかが円相場の方向性を左右するでしょう。
また、自民党総裁選(10月4日)の動向も市場の不確実性要因となっており、政治情勢の変化が金融政策にどう影響するかも見どころです。
編集部からのコメント
今週の市場を振り返ると、「期待と現実のギャップ」が鮮明になった週だったと感じています。
米国では史上最高値更新の勢いがある一方で、インフレ懸念や消費者心理の悪化など、楽観視できない要素も混在しています。日本でも株価は絶好調ですが、来週の金融政策イベントを前に、投資家の皆様は慎重な姿勢を崩せない状況かもしれません。
特に為替市場では、米国の利下げと日本の利上げ観測のバランスが微妙な局面を迎えています。FOMCと日銀会合の結果次第では、ドル円相場に大きな変動が生じる可能性もございますので、リスク管理を怠らないようにしたいですね。
金価格の史上最高値更新は、世界経済の不確実性を映した結果とも言えるでしょう。インフレヘッジや安全資産としての金の存在感が改めて注目されています。
本日もお疲れ様でした!
週末はゆっくりお休みいただき、来週の重要イベントに備えていただければと思います。月曜日のアジア市場開場時には、週末のニュースを織り込んだ動きが見られるかもしれません。
皆様の投資が実りあるものとなりますよう、編集部一同応援しております。また月曜日の朝にお会いしましょう!
FX編集部 田中
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