皆さま、おはようございます！FX編集部の田中です。
昨日（9月25日）の海外市場は、米経済指標の堅調さが際立つ一日となりました。特に注目すべきは、ドル円相場が149円台後半まで上昇し、重要な節目である150円突破への期待が高まっていることです。一方で、米国株式市場は3日続落となり、利下げペースを巡る不透明感が投資家心理を慎重にさせています。
本日は日本時間21時30分に8月米PCE価格指数の発表が控えており、市場の注目が集まっています。
重要ニュース一覧
【最重要】ドル円149円台後半、150円突破への期待高まる
昨日のNY市場でドル円相場は一時149円96銭まで上昇し、米国市場での高値を更新いたしました。これは米経済指標の堅調さを背景としたドル高基調の継続によるものです。
市場では重要な節目である150円の突破が現実味を帯びており、さらに151円への上昇も視野に入ってきています。本日21時30分発表予定の8月米個人消費支出（PCE）価格指数が市場予想通りまたはそれを上回る結果となれば、一気に150円台乗せの可能性があります。
輸出企業にとっては業績改善の追い風となる一方、輸入コストの増加を懸念する声も聞かれます。トレーダーの皆さまは、本日の重要指標発表時の急激な値動きにご注意ください。
【重要】米国株3日続落、ダウ173ドル安で経済指標堅調も警戒感
25日の米株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比173ドル96セント（0.37%）安の45,947ドル32セントで取引を終えました。これで3日続落となります。
注目すべきは、米第2四半期GDP確定値が前期比年率2.9%増に上方修正されたことです。また、新規失業保険申請件数も予想の22.4万件を下回る21.8万件となり、労働市場の堅調さが確認されました。
皮肉なことに、経済指標の好調さが逆に株式市場の重しとなっています。これは市場がFRBの積極的な利下げペースに疑問符を付け始めたためです。特にハイテク株には割高感への警戒が強まっており、慎重な投資姿勢が求められる局面と言えるでしょう。
【国内】東京消費者物価9月は2.5%上昇、エネルギーがプラス転換
本日朝に発表された9月の東京都区部消費者物価指数（生鮮食品除く）は、前年同月比2.5%上昇となりました。上昇率は前月と同水準で、49カ月連続のプラスを記録しています。
特筆すべきは、エネルギー価格が2.7%上昇と3カ月ぶりにプラス転換したことです。電気代が3.4%、都市ガス代が2.0%それぞれ上昇しました。政府の料金補助は継続していますが、前年の補助再開効果との比較でプラスとなっています。
一方で、米類は46.8%の大幅上昇が続いているものの、伸び率は5カ月連続で縮小しており、ピークアウトの兆しも見え始めています。日銀の今後の金融政策判断に重要な材料となりそうです。
【商品】原油価格週間で3カ月ぶり大幅上昇、ロシア輸出制限が支援
26日のロンドン時間午前の取引で、北海ブレント先物は69.57ドル（前日比0.2%高）、米WTI先物は65.21ドル（同0.4%高）で推移しています。
上昇の背景には、ロシアが燃料輸出制限を実施したことによる供給懸念があります。週初からの上昇基調が続いており、両指標とも週間ベースでは3カ月ぶりの大幅な上昇となる見通しです。
エネルギー関連株にとっては好材料となる一方、インフレ圧力の高まりへの懸念も生じています。世界経済の減速懸念や中国需要の鈍化への警戒は残っており、上昇には限界があるとの見方も多いのが現状です。
今後の注目ポイント
本日（9月26日）
- 21:30 米8月個人消費支出（PCE）価格指数 – ドル円150円突破の鍵
- 翌日未明 ボウマンFRB副議長講演
来週以降
- 米9月雇用統計（10月第1週）
- 日銀金融政策決定会合議事録公表
- 各国中央銀行高官発言
特に本日のPCE価格指数は、FRBの金融政策見通しを左右する重要な指標です。市場予想は前年比で約3%の上昇が見込まれており、この結果次第で為替相場が大きく動く可能性があります。
編集部からのコメント
昨日の市場を振り返ると、「良いニュースが悪いニュース」という典型的なパターンが見られました。米経済指標の堅調さが示される一方で、それがかえって利下げ期待の後退につながり、株式市場の重しとなったのです。
ドル円相場については、いよいよ150円という大台が視野に入ってきました。この水準は心理的にも技術的にも重要な節目となりますので、突破した場合の勢いには要注意です。一方で、急激な円安進行に対する日銀の動向も気になるところです。
投資家の皆さまにおかれましては、本日のPCE価格指数発表時の値動きに十分ご注意いただき、リスク管理を徹底されることをお勧めいたします。
本日も良い取引を！
以上、本日の海外FX・投資関連ニュースをお届けいたしました。
市場は常に変化し続けています。最新の情報をしっかりとキャッチしながら、冷静な判断で取引に臨んでくださいね。何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
それでは、本日も素晴らしい一日をお過ごしください！
FX編集部 田中
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