皆さま、おはようございます。FX編集部の田中です。 昨日(9月30日)は米政府閉鎖懸念が市場全体を揺らした一日となりました。金価格は史上最高値を更新する一方で、ドル円は大きく下落するなど、投資家の皆さまにとって見逃せない動きが数多く見られました。本日も重要なニュースをしっかりとお届けいたします。
重要ニュース
米政府閉鎖懸念で市場に緊張感
2025会計年度末を迎えた昨日、米国では共和・民主両党のつなぎ予算案合意が成立せずに政府機関の一部閉鎖リスクが現実のものとなりました。特に注目されるのは、10月3日に予定されている9月雇用統計をはじめとする重要経済指標の発表が延期される可能性があることです。
過去の政府閉鎖では、同期間で実質GDPが前期比年率0.6%下振れした実績もあり、投資家の皆さまにとっては今後の経済データ取得に支障をきたす可能性があります。
市場への影響: 金価格がスポット3,865.73ドルの史上最高値を更新、ドル円は147円台まで下落
野口日銀審議委員のタカ派転換で円急伸
これまで最もハト派とされていた野口旭日銀審議委員が29日の講演で、2%の物価目標達成に向けた政策金利調整の必要性を強調されました。この発言により、10月30-31日の金融政策決定会合での追加利上げ観測が急速に高まりました。
ドル円は一時147.86まで下落し、約1円幅の円高となりました。投資家の皆さまにとって、日銀の政策スタンス変化は今後のポジション戦略を考える上で重要な転換点となりそうです。
市場への影響: ドル円147円台、ユーロ円174円台前半まで円高進行
豪中銀が慎重姿勢維持、利下げ期待後退
オーストラリア準備銀行は予想通り政策金利を3.60%に据え置きましたが、ブロック総裁が「第3四半期のインフレ率が予想より高くなる可能性」を示唆したことが市場の注目を集めました。
スワップ市場では11月理事会での利下げ確率が55%から36%に低下し、12月についても70%から50%に下がりました。豪ドル投資をお考えの皆さまにとって、利下げペースの鈍化は重要な判断材料となります。
市場への影響: 豪ドル0.4%高の0.66米ドル、金利先物は下落
ECB副総裁「現行金利水準は適切」
欧州中央銀行のデギンドス副総裁が、現在のユーロ圏金利水準について「適切」との認識を示されました。今後の金融政策については、世界の地政学的不確実性を考慮し、データ依存の姿勢を継続するとの方針を明確にしました。
ユーロ圏の投資をされている皆さまにとって、ECBの慎重なスタンスは安定した政策環境の継続を示唆するものといえるでしょう。
商品市場:金最高値更新、原油は続落
金相場は安全資産としての需要が高まり、第3四半期で約17%上昇となりました。UBSは2026年半ばまでに4,200ドル到達の強気予想を発表しており、インフレヘッジをお考えの投資家の皆さまには注目の動きです。
一方、原油市場では11月のOPECプラス会合での増産決定可能性が報じられ、WTI原油は約2%下落しました。
今後の注目ポイント
- 米政府閉鎖の実際の期間と経済指標発表への影響
- 10月30-31日日銀金融政策決定会合での利上げ判断
- 第3四半期各国インフレ指標の動向
- 11月OPECプラス会合での増産決定可否
編集部からのコメント
昨日は政治的要因が市場を大きく動かす一日となりました。特に、これまでハト派とされていた野口日銀審議委員の発言転換は、日本の金融政策正常化がいよいよ本格化する可能性を示唆しています。
投資家の皆さまにおかれましては、短期的な政治的混乱に惑わされることなく、各国中央銀行の基調的な政策スタンスの変化を見極めることが重要です。特に日銀の政策転換期においては、円相場の動向に十分ご注意ください。
それでは、本日も良いトレードを!
市場環境の変化が激しい時期ですが、冷静な判断で投資に臨んでいただければと思います。 何かご質問やご意見がございましたら、お気軽に編集部までお寄せください。
FX編集部 田中
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