おはようございます!FX編集部の田中です。 今朝も皆さまに最新の海外FX・投資関連ニュースをお届けいたします。
昨日(10月12日)の海外市場は、前週末のトランプ発言ショックから立ち直りを見せる展開となりました。米株先物が500ドル超の大幅反発となり、リスクオフからリスクオンへと市場のムードが一転。ドル円相場も151円台から152円台へと急回復を見せました。まさに「市場は生き物」ということを実感させる一日でしたね。
それでは、重要度順に主要ニュースをお伝えしてまいります。
米株先物大反発でドル円152円台回復!リスクオン相場が復活
昨日の市場は、まさに「反転攻勢」の一日となりました。前週末にトランプ大統領の対中警告発言で151円台まで急落していたドル円相場が、一気に152円台を回復したのです。
東京時間17時時点でドル円は152.30円と、15時時点の151.85円から45銭も上昇。ロンドン時間序盤には152.44円まで買い進まれ、本日の高値を更新しました。
この急反発の背景にあるのは、ダウ先物の500ドル超という大幅な上昇です。前週末の大幅安から一転して買い戻しが優勢となり、リスク選好の円売り・ドル買いが強まりました。
クロス円も全面的に上昇し、ユーロ円は176.91円、ポンド円は203.24円、豪ドル円は99.38円まで高値を更新。市場参加者の皆さまには、相場の変化の速さを改めて感じていただけたのではないでしょうか。
なお、米国はコロンバスデーのため債券市場が休場となっており、株式市場の動向により注目が集まりました。
IMF国際金融安定性報告書、明日発表でAI株バブル警告が焦点
投資家の皆さまにとって、明日は重要な日となりそうです。IMF(国際通貨基金)が米東部時間午前10時15分に国際金融安定性報告書(GFSR)を発表する予定となっており、AI関連株への警告が正式に示される見込みです。
IMFのゲオルギエワ専務理事は事前に「バリュエーションは25年前のインターネット熱狂期の水準に向かっている」と警告しており、この内容がどの程度詳細に報告書に反映されるかが注目されています。
2000年のドットコムバブルとの比較は、特にテクノロジー株に投資されている方々にとって見過ごせない指摘です。併せて世界経済見通し(WEO)の最新版も発表されるため、グローバル経済の現状認識についても新たな情報が得られそうです。
ワシントンで開催中のIMF・世界銀行年次総会では、この金融安定性がメインテーマの一つとなっており、各国の政策当局者の発言にも注目が集まっています。
金価格8週連続上昇で4060ドル超!原油も反発基調
商品市場では、貴金属の堅調さが際立っています。NY金先物は4070.10ドルと前日比94.20ドル(2.37%)上昇し、8週連続での上昇を記録しました。週間ベースでは3.2%の上昇となっており、4060ドルを超える水準で取引を終えています。
金価格上昇の背景には、FRB(米連邦準備制度理事会)の追加利下げ期待、各国中央銀行による金購入継続、そして米中貿易摩擦への懸念といった複数の要因が働いています。インフレヘッジ資産としての金の魅力が改めて注目されているということですね。
一方、原油市場ではWTI先物が59.77ドルと前日比0.87ドル(1.48%)上昇しました。前週末に58.90ドルまで急落していただけに、自律反発の動きと捉えられています。
投資家の皆さまには、こうした商品市場の動向も分散投資の観点から重要な情報となるでしょう。
本日は経済指標発表少なく、材料不足で様子見ムード
本日の経済指標カレンダーを見ますと、大きな市場インパクトが期待される発表は限定的となっています。主なものとしては、16時にトルコの8月経常収支(予想50.0億ドル、前回17.7億ドル)、そしてインド関連の指標発表が予定されています。
また、今週は主要国の金融政策決定会合の予定がないため、中央銀行関連の材料も乏しい状況です。来週にはパウエルFRB議長の金融政策に関する講演や、田村日銀委員(タカ派として知られる)の発言が予定されており、こちらの方が注目度は高そうです。
中国・香港の株式市場が弱含みで推移していることも、アジア市場への影響要因として留意が必要でしょう。
材料不足の日は、市場が方向感を欠きやすくなりますので、投資家の皆さまには慎重な姿勢でお取引いただければと思います。
今後の注目ポイント
- 明日のIMF報告書発表: AI株バブル警告の具体的内容と市場への影響
- 米中貿易摩擦の実際の展開: トランプ発言が政策に反映されるかどうか
- ドル円の153円台回復: リスクオン継続の持続性
- 来週のパウエル議長講演: FRBの政策スタンス確認
- 日本の政局動向: 高市政権の経済政策詳細発表
編集部からのコメント
昨日の市場動向を見ていますと、前週末のトランプ発言による急落がいかに「過度な反応」だったかを物語っているように感じます。ダウ先物の500ドル超という大幅反発は、市場参加者の「売られすぎ」との判断を反映しているのでしょう。
特にドル円相場については、151円台から152円台への急回復が印象的でした。ただし、これで安定したというわけではなく、米中関係の実際の展開や、明日のIMF報告書の内容次第では、再び変動が拡大する可能性もあります。
投資家の皆さまには、こうした短期的な変動に一喜一憂することなく、中長期的な視点を持ちながら、リスク管理を徹底していただければと思います。特に明日のIMF発表は、今後の投資戦略を考える上で重要な材料となりそうです。
相場の変化についていくのは大変ですが、冷静な判断を心がけていきましょう。
本日の海外FX・投資関連ニュースは以上となります。 明日のIMF発表を控え、市場がどのような反応を示すか注目されます。 皆さまの投資活動が成功されることを心よりお祈りしております。
それでは、今日も良い一日をお過ごしください!
FX編集部 田中
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