【2025年10月28日】最新海外FX投資ニュース

おはようございます!FX編集部の田中です☕

週明けの海外市場は、米中貿易摩擦の緩和期待を背景に、米国株が3日連続で史上最高値を更新する展開となりました。日本株も前日27日に史上初の5万円台突破という歴史的な瞬間を迎えています。本日は、昨夜から今朝にかけての重要なニュースをしっかりお届けします。

それでは、今朝押さえておくべき5つのニュースをご紹介します!


目次

日経平均が史上初の5万円突破も反動で調整


前日27日に日経平均が史上初の5万円台到達(終値50,512円)も、28日は過熱感から293円安の50,219円に反落しました。

前日27日の東京株式市場で、日経平均株価が前週末比1,212.67円(2.46%)高の50,512.32円と、終値で史上初めて5万円台に到達しました。米国株高と高市政権への期待が上昇を後押しした形です。

しかし28日は、短期間での大幅上昇に対する過熱感から利益確定売りが先行し、前日比293円安の50,219円で取引を終えました。とはいえ、5万円の大台は維持しており、5日移動平均線(49,596円)にも届かなかったことから、下値は限定的でした。

市場関係者の間では、株価が5万円台を維持できればGDPを0.9兆円押し上げる効果があるとの試算も出ています。5万円という心理的な節目突破は、投資家心理に大きなインパクトを与えそうですね。

【市場への影響】
日本株市場の重要な節目突破により、海外投資家からの注目度がさらに上昇しています。ただし短期的には調整売りが出やすい局面ですので、慎重な見極めが必要です。


米国株主要3指数が連日で最高値更新


米中貿易摩擦緩和期待とFRB追加利下げ観測を背景に、27日の米株式市場で主要3指数がすべて史上最高値を更新しました。

27日のNYダウは前週末比337.47ドル(0.71%)高の47,544.59ドルで3日続伸しました。S&P500は83.47ポイント(1.23%)高の6,875.16ポイント、ナスダックは432.59ポイント(1.86%)高の23,637.46ポイントと、主要3指数がすべて最高値を更新する力強い展開となりました。

上昇の背景には、米中がマレーシアで閣僚級協議を実施し、中国がレアアース輸出規制を1年延期する一方、米国は100%追加関税を見送ることで合意したことがあります。30日に予定される米中首脳会談への期待も高まっています。

また、本日28日から29日にかけて開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)では、0.25%の追加利下げがほぼ確実視されており、これも株価上昇を支える要因となっています。

【市場への影響】
リスクオン相場が継続し、グローバルな株高を牽引しています。ドル安・円高圧力も高まっており、為替市場にも影響を及ぼしています。


ベッセント米財務長官発言で円高急進行


米財務省が「健全な金融政策が為替の過度な変動を防ぐ」との声明を公表し、日銀利上げ促進との解釈からドル円は152円台から151円台へ急落しました。

28日午後、米財務省がベッセント財務長官と片山財務相の会談内容を公表しました。その中で「健全な金融政策の策定とコミュニケーションが、インフレ期待の安定維持と為替レートの過剰な変動を防ぐ上で重要な役割を果たす」と強調されました。

この声明を受けて、市場では日銀への利上げ促進メッセージと解釈する動きが広がり、ドル円は152円88銭から151円76銭まで急落しました(最大1円12銭の円高)。ユーロ円も178円台から177円台、ポンド円は203円台から202円台に下落するなど、クロス円全般で円買いが優勢となりました。

片山財務相は会見で「日銀の利上げを促すものではなかった」「中央銀行の独立性を理解した一般論」と釈明しましたが、市場では「ベッセント・シーリング」として150円超えが円安の天井となる可能性が意識され始めています

【市場への影響】
為替市場での急変動により、29-30日の日銀金融政策決定会合での判断に注目が集まっています。12月の追加利上げ観測も強まっており、輸出企業の業績見通しにも影響を与えそうです。


FOMC開催目前、2会合連続利下げがコンセンサス


本日28日から29日にかけて開催されるFOMCで、労働市場悪化阻止のため0.25%ポイントの利下げがほぼ確実視されています。

米連邦準備理事会(FRB)は、本日28日から29日(日本時間29-30日)にかけてFOMCを開催します。市場では、政策金利(FF金利)を現在の4.00-4.25%から3.75-4.00%へ0.25%引き下げることがコンセンサスとなっています。

これは9月会合に続く2会合連続の利下げとなります。ただし、米政府閉鎖の影響で9月雇用統計など主要経済指標が未発表という異例の状況での判断となる点には注意が必要です。

特に注目されるのは、会合後のパウエル議長の記者会見です。今後の利下げペースに関する手がかりが示されるかどうか、市場は固唾を飲んで見守っています。

【市場への影響】
利下げ自体は織り込み済みですが、パウエル議長の会見内容次第では、ドル安が加速する可能性があります。また、量的引き締め(QT)の終了時期に関する言及があるかも注目点です。


原油・金が調整局面入り


原油はOPECプラス増産観測で需給緩和懸念から7営業日ぶり反落、金も米中緊張緩和を受けた安全資産需要減退で調整しています。

28日の商品市場では、原油が7営業日ぶりに反落しました。NY原油先物(WTI、12月限)は前日比0.19ドル(0.31%)安の61.31ドルで取引を終えました

ロイター通信が27日、OPECプラスの有志国が11月2日に開催する会合で、12月の生産量を日量13万7,000バレル増やす見通しだと報じたことが、需給緩和懸念につながりました。

一方、金価格は前日の大幅安から一部を取り戻し、1オンス=4,000ドル台を回復しましたが、米中貿易摩擦緩和期待で安全資産としての需要が後退しており、調整局面が続いています。

【市場への影響】
原油価格の下落は、エネルギー関連企業の収益見通しに影響を与える一方、インフレ率低下につながる可能性もあります。資源国通貨にとっては下押し圧力となりそうです。


今後の注目ポイント

  1. 本日28-29日のFOMC決定内容とパウエル議長会見
    利下げ幅よりも、今後の利下げペースに関する発言に注目が集まります。
  2. 29-30日の日銀金融政策決定会合
    ベッセント発言を受けて、12月利上げへの道筋が示されるかがポイントです。
  3. 30日の米中首脳会談
    レアアース・関税合意が正式に発表されるか、さらなる進展があるかに注目です。
  4. 11月2日のOPECプラス会合
    増産決定となれば、原油価格のさらなる下落も想定されます。
  5. 日経平均の5万円台定着
    心理的節目を安定的に維持できるかが、今後の日本株市場の方向性を左右します。

編集部からのコメント

昨日の日経平均5万円突破は、本当に歴史的な瞬間でしたね。私も朝からチャートに釘付けでした!ただ、短期間での急上昇には調整がつきものですので、冷静な判断が求められます。

また、ベッセント財務長官の発言は、市場に大きなインパクトを与えました。「150円超え=ベッセント・シーリング」という新しい用語まで生まれており、今後の円相場を見る上での重要な目安になりそうです。

本日から始まるFOMCと、明日からの日銀会合という「中銀ウィーク」は、為替・株式・商品すべての市場に大きな影響を及ぼします。特に、日米の金融政策の方向性が異なる可能性が高まっており、為替市場は大きく動く可能性があります。

ポジションをお持ちの方は、急な変動に備えてリスク管理を徹底していただければと思います。


それでは、本日も良いトレードを!
引き続き、重要な動きがあれば随時更新してまいります📊

FX編集部 田中

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