【2025年11月1日】最新海外FX投資ニュース

おはようございます!FX編集部の田中です☀️

昨夜の海外市場は、日米の金融政策決定会合を通過して大きな動きが見られました。ドル円は154円台まで上昇し、NY株式市場は6カ月連続の上昇を記録しています。本日も引き続き、為替相場の動向には注意が必要な展開となりそうです。

それでは、昨夜から本日朝にかけての重要ニュースをお届けします!


目次

本日の重要ニュース

ドル円154円台へ急騰!日米金融政策の温度差が鮮明に


日銀とFRBがともに慎重姿勢を示したことで円売り・ドル買いが加速し、ドル円は154円台まで上昇、年内160円到達との見方も浮上しています。

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昨夜のドル円相場は、10月上旬の高値を一気に突破して154円台に到達しました。背景には、日米両中央銀行の金融政策スタンスの違いが改めて意識されたことがあります。

FOMCの決定内容(10月28-29日開催)

  • 政策金利を0.25%引き下げ、3.75-4.00%に決定
  • パウエルFRB議長は会見で「12月会合での追加利下げは既定路線ではない。そう呼ぶ状況からは程遠い」と発言
  • 反対票が2名(ミラン理事は0.5%利下げを主張、シュミッド・カンザスシティ連銀総裁は据え置きを主張)

日銀金融政策決定会合の結果(10月29-30日開催)

  • 政策金利を0.5%程度で据え置き(7対2の賛成多数で決定)
  • 田村審議委員と高田審議委員の2名が0.75%への利上げを提案し反対
  • 植田日銀総裁は記者会見で「見通しの確度は高まったが、緩和度合いを調整するにはもう少しデータを見たい」と発言
  • 6会合連続の据え置きとなりました

市場では、FRBの利下げペース鈍化観測と日銀の利上げ先送り姿勢が同時に意識され、日米金利差拡大への思惑から円売り・ドル買いが優勢となりました。外為どっとコム総合研究所の分析によれば、テクニカル面でもフィボナッチエクスパンションによる上値目標が156円、さらには160円付近に設定されているとのことです。

ただし、米国では政府機関の一部閉鎖が継続しており、11月7日に予定されている雇用統計の発表が延期される可能性が高い状況です。重要な経済指標が不在となることで、市場の不透明感が増す可能性もありますので、注意が必要ですね。


アマゾン株が10%超急騰!AI投資の成果が収益に


アマゾンの7-9月期決算が市場予想を大きく上回り、クラウド事業とAI投資の成果が顕在化したことで株価が急騰、NY株式市場全体を牽引しました。

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10月31日のニューヨーク株式市場では、アマゾン株が前日比9.6%高と大幅上昇し、市場全体を牽引しました。30日の取引終了後に発表された2025年7-9月期決算が、市場予想を大きく上回る内容だったことが要因です。

アマゾン決算のポイント

  • 売上高:1,802億ドル(前年同期比12%増、市場予想を上回る)
  • EPS(1株利益):1.95ドル(市場予想を25%上回る)
  • 第4四半期売上高見通し:2,060億〜2,130億ドル(市場予想を上回る)
  • クラウド事業(AWS)の成長が加速
  • AI投資の成果が収益に結びつき始めたことを確認

決算発表前の通常取引では222.86ドルで終えていましたが、発表後の時間外取引では一時247.83ドルまで上昇し、10%以上の急騰となりました。

市場全体への影響

この好決算を受けて、10月のNY株式市場は以下のような結果となりました。

  • NYダウ平均:前日比40ドル高の47,562ドル
  • S&P500:前日比17.86ポイント高の6,840.20
  • 10月全体でダウ平均は1,164ドル上昇し、6カ月連続の上昇を記録(2017年12月以来7年9カ月ぶり)

S&P500のセクター別では、IT(情報技術)が月間で最も大きく上昇しており、ハイテク大手企業への投資家の期待が高まっていることがうかがえます。アマゾンのAI投資が実際の収益に結びついたことで、他のハイテク企業の決算への期待も高まりそうですね。


ECB、3会合連続で金利据え置き―利下げ局面終了か


欧州中央銀行(ECB)は10月30日の理事会で3会合連続の金利据え置きを全会一致で決定、インフレ率が目標の2%近辺で推移していることから利下げサイクル終了の可能性が高まっています。

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欧州中央銀行(ECB)は10月30日に開催した理事会で、主要政策金利を据え置くことを全会一致で決定しました。

ECBの決定内容

  • 中銀預金金利:2.0%で据え置き
  • 主要リファイナンス・オペ金利:2.15%で据え置き
  • 限界貸出ファシリティー金利:2.4%で据え置き
  • 据え置きは7月、9月に続いて3会合連続

ECBは2024年6月に利下げを開始し、その後9月まで7会合連続で利下げを実施してきました。しかし、ユーロ圏のインフレ率がECBの目標とする2%近辺で推移するようになったため、7月以降は3会合連続で金利を据え置いています。

ラガルドECB総裁は会見で今後の金融政策の道筋について明確な示唆を避けましたが、市場では利下げ局面が終了したとの見方が優勢となっています。

為替市場への影響

ECBの金利据え置きを受けて、ユーロドルは1.15ドル台前半まで下落しました。これまで強いサポートラインとなっていた1.15ドル台半ばの水準をブレイクしており、下向きの流れが強まっています。

一方、ユーロ円については、日銀の早期利上げ観測が後退したことで、むしろ上昇する場面も見られました。主要中央銀行の金融政策が転換点を迎える中、通貨ペアごとに異なる動きが見られる点は興味深いですね。


原油価格3日続伸、ベネズエラへの軍事行動懸念で


米国のベネズエラへの軍事攻撃検討報道を受けて供給不安が意識され、WTI原油先物が3日続伸して1バレル60.98ドルとなりました。

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10月31日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、原油先物相場は3日続伸しました。

原油市場の動き

  • WTI原油先物(12月物):前日比0.41ドル(0.7%)高の1バレル60.98ドル
  • ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などが、トランプ政権がベネズエラの麻薬密輸に利用される軍事施設への攻撃目標を特定したと報道
  • トランプ大統領は記者団に「ノー」と答えたものの、今後の攻撃可能性については不明瞭

主要産油国であるベネズエラへの軍事行動の可能性が意識され、石油供給に影響を与えるとの見方から買いが広がりました。

上値を抑える要因も

一方で、中国が31日に発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が49.0と、前月から0.8ポイント低下し、7カ月連続で好不調の境目である50を下回りました。中国経済の減速懸念が原油需要の減退につながるとの見方が、相場の上値を抑える要因となっています。

金市場は反落

ニューヨーク金先物相場は3日ぶりに反落し、12月物は前日比19.4ドル(0.5%)安の1トロイオンス3,996.5ドルで取引を終えました。外国為替市場でドルが主要通貨に対して上昇したことや、FRBの追加利下げ慎重姿勢が金価格の重荷となりました。

商品市場では、地政学リスクと経済減速懸念のバランスを見極める展開が続きそうですね。


米政府閉鎖長期化、雇用統計など重要指標の発表延期続く


米国の予算不成立により10月1日から政府機関の一部閉鎖が継続しており、11月7日予定の雇用統計を含む重要経済指標の発表が延期される見通しです。

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9月30日までに予算が成立しなかったことを受け、10月1日から米政府機関の一部が閉鎖状態となっており、史上最長レベルの閉鎖が続いています。

影響を受ける経済指標

  • 雇用統計(11月7日発表予定の10月分):延期の可能性が高い
  • 企業物価指数:発表延期
  • 貿易統計:発表延期
  • 消費者物価指数(CPI):例外的に10月24日に遅延公表された

米労働省は、社会保障給付金の算定に必要な消費者物価指数については例外的に発表しましたが、その他の多くの統計は政府再開まで発表が見送られる見通しです。

市場への影響

ゴールドマン・サックスのアナリストは「過去の政府閉鎖時と同様、閉鎖期間よりもやや長めに統計発表が遅れると予想する」としています。

重要な経済指標が発表されないことで、以下のような影響が懸念されます。

  • FRBが12月のFOMCで政策判断を下す際のデータが不足
  • 市場参加者が経済の実態を把握しにくくなる
  • 不透明感の増大によるボラティリティ上昇の可能性

代替指標に注目

公的統計が発表されない中、民間のADP全国雇用者数(11月5日発表予定)やISM景況指数が、経済判断の代替的な材料として注目されています。いつもより民間データの重要性が高まりそうですね。


今後の注目ポイント

短期的な注目点(1週間以内)

  1. ドル円の155円突破の有無
    テクニカル的には上昇トレンドが継続中ですが、心理的節目の155円を突破できるかが焦点です。
  2. 民間雇用指標(ADP)の結果(11月5日予定)
    公的な雇用統計が延期される中、民間データがより重要な判断材料となります。
  3. 米政府閉鎖の解除時期
    与野党の予算協議の進展状況と、経済指標発表スケジュールへの影響を注視する必要があります。

中期的な注目点(1ヶ月以内)

  1. 日本の7-9月期GDP速報値(11月17日発表予定)
    日銀が12月に利上げを判断する際の重要なデータとなります。
  2. 12月のFOMC(12月17-18日予定)
    追加利下げの有無と、2026年の金融政策見通しが焦点です。
  3. 12月の日銀金融政策決定会合(12月18-19日予定)
    市場では利上げの可能性を織り込み始めています。

編集部からのコメント

昨夜の市場を見ていて感じたのは、主要中央銀行の金融政策が「転換点」を迎えているということです。

FRBは利下げを継続しているものの、そのペースを慎重に調整する姿勢を見せています。一方、日銀は利上げを検討しながらも、データの確認を優先して据え置きを選択しました。ECBに至っては、利下げ局面の終了が視野に入ってきています。

このような環境では、各国の金融政策の「相対的な違い」が為替相場を動かす重要な要因となります。ドル円が154円台まで上昇したのも、まさにこの「日米金融政策の温度差」が意識されたためです。

また、米政府閉鎖の長期化により経済指標が発表されない状況は、市場にとって「判断材料の不足」という新たな不確実性をもたらしています。こうした時期には、通常よりも相場が急変動しやすくなる可能性がありますので、ポジション管理やリスク管理をいつも以上に慎重に行うことをお勧めします。

12月の日米金融政策決定会合まで、まだ1ヶ月半ほどありますが、その間に発表される経済指標一つ一つが、政策判断を左右する重要な材料となりそうです。特に日本のGDP速報値や、米国の(発表されれば)雇用統計は要注目ですね。


締めの挨拶

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

週末を迎えますが、来週も重要なイベントが控えています。引き続き、皆様の投資判断に役立つ情報をお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

良い週末をお過ごしください😊


FX編集部 田中

 

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