おはようございます!FX編集部の田中です☀️
週末の土曜日、いかがお過ごしでしょうか。本日は週末のため主要市場は休場となっておりますが、週後半に発表された重要なイベントが盛りだくさんでしたので、しっかり振り返っていきましょう。
前日(11月1日)の市場概況
- ドル円: 154円台前半で推移(前日比+0.61円)
- NYダウ: 47,562ドル(前日比+40ドル、+0.09%)
- 日経平均: 52,411円(前日比+1,085円、+2.12%)※10月31日終値
今週は米国のFOMC、日本の日銀金融政策決定会合、そして欧州のECB理事会と、主要中央銀行のイベントが集中しました。その結果、為替市場では大きな動きが見られています。
本日の重要ニュース
【最重要】日米金融政策会合でドル円154円台へ急伸
今週最大の注目イベントだったFOMC(連邦公開市場委員会)と日銀の金融政策決定会合が相次いで開催されました。
まず、米国のFRB(連邦準備理事会)は10月29-30日のFOMCで、政策金利を0.25%引き下げ、3.75-4.00%にすることを決定しました。これで2会合連続の利下げとなります。パウエルFRB議長は記者会見で、政府閉鎖によって十分な経済データが得られない中での利下げ継続には慎重にならざるを得ないと発言しました。
一方、日本銀行は同じく10月29-30日の会合で政策金利を0.5%に据え置きました。植田日銀総裁は会見で、12月の追加利上げについて慎重な姿勢を示しており、市場では「日銀は円安を容認している」との解釈が広がりました。
この結果、日米の金利差が当面縮小しないとの見方が強まり、ドル円は10月上旬につけた高値を突破。153円台から一気に154円台前半まで上昇しました。きれいな上昇トレンドを描いており、テクニカル的にも買い目線が強まっています。
今後の注目ポイント: 次の焦点は12月の日銀会合での追加利上げの有無です。また、155円を突破すると財務省による為替介入への警戒感が高まる可能性があります。
アマゾン好決算でNYダウ6カ月連続上昇を記録
10月31日のニューヨーク株式市場は、アマゾンの好決算を好感して上昇しました。NYダウは前日比+40ドルの47,562ドルで取引を終え、月間では1,164ドルの上昇。6カ月連続のプラスとなり、約7年ぶりの記録となりました。
アマゾンは2025年7-9月期決算で11四半期連続の増収増益を達成。売上高、純利益ともに市場予想を上回りました。特に注目されたのは、クラウド事業のAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の売上高が前年同期比20%増加したこと。生成AI向けの需要が非常に強いことが確認され、株価は9.58%上昇しました。
この好決算を受けて、AI関連銘柄全体に買いが波及。データ分析のパランティアが+3%、ソフトウェア大手のオラクルが+2%上昇するなど、ハイテクセクターが相場を牽引しました。
一方で、同じく決算を発表したメタは、設備投資計画の大幅引き上げを嫌気され月間で12%安となり、明暗が分かれる結果となりました。投資家はAI投資の「規模」だけでなく「収益性」も厳しく見ているようです。
今後の注目ポイント: 第4四半期の企業決算でAI投資の収益性が引き続き確認できるかが重要です。また、年末のサンクスギビング(感謝祭)前後は米国株が上昇しやすい傾向がありますので、こちらも注目ですね。
ECB、3会合連続で金利据え置き-利下げ局面終了か
欧州中央銀行(ECB)は10月30日の理事会で、主要政策金利である中銀預金金利を2.0%に据え置くことを決定しました。据え置きは3会合連続となります。
ECBは昨年6月から今年6月までの1年間で合計2.0%ポイントの利下げを実施してきましたが、7月以降は金利を動かしていません。ラガルド総裁は会見で「金融政策の観点から、われわれは良好な位置にある」と明言し、現在の政策スタンスに満足している様子を見せました。
背景には、ユーロ圏の経済が予想以上に底堅いことがあります。同日発表された第3四半期のGDP速報値は前期比+0.2%増と予想を上回りました。また、米中の通商交渉の進展やガザ停戦など、地政学リスクが和らいだことも評価しています。
市場では、来年半ばまでに追加利下げが行われる確率を40-50%程度と織り込んでいますが、ECBの姿勢からは「当面は様子見」というメッセージが伝わってきます。
今後の注目ポイント: 12月の次回理事会で発表される経済見通しがカギとなります。初めて2028年までの予測が含まれる予定で、インフレ率が目標の2%近辺で推移し続けるかが焦点です。
米中通商交渉が進展、対中関税10%引き下げで合意
10月30日、韓国で開催された米中首脳会談で、貿易問題に関する重要な合意が発表されました。
合意内容は以下の通りです:
- 中国が合成麻薬フェンタニルの対策を強化
- 米国は対中関税を10%引き下げ
- 中国はレアアース(希土類)の新たな輸出規制導入を1年延期
市場関係者からは「大幅な関税引き上げという差し迫った脅威がなくなり、短期的なマイナス要因が排除された」との声が上がっています。両国の緊張緩和は、グローバル経済にとって明るい材料です。
この合意を受けて、米株式市場ではリスクオンムードが広がり、特にハイテク・製造業セクターに買いが入りました。また、貿易関連企業や中国関連銘柄にもプラスの影響が見られました。
今後の注目ポイント: 合意内容が具体的にどのようなスケジュールで実施されるかが重要です。また、この合意が「第一歩」なのか、今後さらなる関税引き下げにつながるのかも注視したいところです。
日経平均は大幅高も週末は休場
10月31日(木)の東京株式市場では、日経平均株価が前日比+1,085.73円(+2.12%)の52,411.34円で取引を終えました。
この大幅上昇の背景には、ドル円が154円台に進んだことで、自動車や電機などの輸出関連企業に買いが集中したことがあります。また、前日の米国株高も投資心理を改善させました。
11月2日(土)は週末のため国内市場は休場です。週明け11月4日(月)の取引再開に向けて、米国で発表される経済指標などに注目が集まります。
今後の注目ポイント: 11月7日(木)には米国の雇用統計が発表される予定です(通常は第1金曜日ですが、政府閉鎖の影響で延期されています)。この結果次第では為替相場が大きく動く可能性があります。
今週の注目ポイント
週明けからの相場で特に注目すべきポイントをまとめました:
重要な経済イベント・指標
- 11月7日(木): 米国雇用統計(10月分)※政府閉鎖により延期されていたもの
- 11月6-7日: FOMC(次回の連邦公開市場委員会)
- 12月18-19日: 日銀金融政策決定会合(追加利上げの有無が焦点)
為替相場の注目水準
- ドル円155円: 心理的な節目であり、突破すれば為替介入への警戒感が高まる可能性
- ドル円150円: 下値サポートラインとして機能するか
- ユーロ円180円: ユーロ高円安の節目として意識されている水準
企業決算シーズン
米国企業の第3四半期決算が引き続き発表されます。特にAI関連企業の設備投資と収益性のバランスが注目されています。
編集部からのコメント
今週は本当に盛りだくさんの1週間でした。日米欧の主要中央銀行が揃って金融政策を発表し、それぞれの金融政策スタンスの違いが明確になりましたね。
特に印象的だったのは、日銀の慎重姿勢です。植田総裁は12月の追加利上げについて明言を避けましたが、これが市場では「円安容認」と受け取られました。財務大臣も円安について強いけん制発言をしていないため、当面は円安トレンドが続く可能性があります。
ただし、155円を超えてくると為替介入のリスクが高まります。2022年の円安局面では財務省が複数回の為替介入を実施した経緯がありますので、ポジションをお持ちの方は注意が必要です。
一方、米国株市場はアマゾンの決算が示したように、AI投資の収益化が進んでいることが確認されました。これは非常にポジティブな材料です。ただし、メタのように投資規模だけを拡大しても市場は評価しないという厳しい面も見えてきました。今後の決算発表では、「どれだけAIに投資しているか」よりも「その投資がどう収益につながっているか」が重視されるでしょう。
週明けは米雇用統計を控えているため、月曜日の相場は比較的落ち着いた動きになるかもしれません。大きな動きに備えて、週末はしっかり休養を取りつつ、来週の戦略を練っておくのも良いですね。
締めの挨拶
本日の海外FX・投資関連ニュースは以上となります。
週末はゆっくりお過ごしいただき、来週の相場に備えていただければと思います。為替相場は大きく動く可能性がありますので、リスク管理を徹底しながら取引を行ってください。
また月曜日の朝10時にお会いしましょう!良い週末をお過ごしください💐
FX編集部 田中
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