【2025年11月28日】最新海外FX投資ニュース

皆さま、おはようございます!

FX編集部の田中です。いよいよ11月も最終週となりましたね。昨日27日は米国が感謝祭(サンクスギビング)で休場だったため、市場全体が静かな一日となりました。本日28日も短縮取引が続きますが、来週に向けて重要なイベントが控えていますので、しっかりチェックしていきましょう!

昨日の市場概況: ドル円は156円台前半で小動き、原油は続伸、金価格も堅調に推移しました。

それでは、本日注目のニュースをお届けします。


目次

本日の重要ニュース

来週の植田日銀総裁講演に注目集まる、12月利上げ観測でドル円は様子見ムード

米感謝祭で薄商いの中、ドル円は156円台で膠着、来週月曜の植田日銀総裁講演でのタカ派転換を市場は警戒しています。

昨日27日から本日28日にかけて、ドル円相場は動意に乏しい展開が続いております。米国が感謝祭で休場だったこと、そして本日も短縮取引となることから、市場参加者が限定的で取引が薄くなっているためです。

具体的な動きをご説明しますと、本日の仲値にかけて156.60円付近まで上昇した後、156.10円まで下落する場面がありましたが、全体的には156円台前半で横ばいとなっています。

市場が注目しているのは、来週12月1日(月)に予定されている植田日銀総裁の講演です。午前10時から金融経済懇談会に出席し、午後14時からは記者会見も予定されております。

最近の日銀内部では、小枝委員と増委員が利上げに前向きな姿勢を示しており、12月の金融政策決定会合で利上げを主張する可能性が高まってきています。一方、最もハト派とされる野口委員でさえ、拙速な引き上げには慎重としつつも利上げに前向きな姿勢を示しました。

植田総裁は今月、「米関税政策を巡る不確実性は低下しており、見通し実現の確度は少しずつ高まっている」との認識を示していたことから、来週の講演でタカ派に転換するのではないかとの見方が広がっています。

投資家の皆さまへのポイント: もし植田総裁が従来のハト派姿勢を堅持するなら円が急落する可能性もありますので、来週月曜日の発言内容には十分ご注意ください。


原油市場が続伸、円安背景にOPECプラス会合控え買い優勢

国内原油先物は円安を背景に420円高で続伸、30日のOPECプラス閣僚級会合での減産延長観測が価格を押し上げています。

本日朝方の国内商品先物市場で、原油は続伸してスタートしました。中心限月の2026年4月物は1キロリットル6万800円と、前日の清算値に比べて420円高い水準で寄り付いております

価格上昇の背景には、主に2つの要因があります。

まず1つ目は、このところの円安・ドル高基調です。円建てで取引される国内原油先物の割安感が増したことで、買いが入りやすい状況となりました。

2つ目は、11月30日(土)に予定されているOPECプラスの閣僚級会合です。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成されるこの組織が、現行の減産措置を延長する可能性が注目されています。

さらに、ロシアのプーチン大統領がウクライナとの和平案について「最終草案は存在しない」と発言したことで、停戦期待が後退し、地政学リスクが意識される展開となっています。

市場への影響: 原油高は輸入コストの増加につながり、日本国内のインフレ圧力を高める可能性があります。ガソリン価格への影響も気になるところですね。


金価格が東京市場で上昇、NY市場高を受けて買い優勢の展開

金先物は前日のNY市場上昇を受けて東京市場でも上げ幅を拡大、中心限月が1グラム2万1421円まで上昇しました。

本日午前11時30分時点の国内商品先物市場で、金が上げ幅を拡大しております。中心限月の2026年10月物は、前日の清算値に比べて194円高い1グラム2万1421円で取引されました。

前日のNY金先物市場で価格が上昇したことが波及し、東京市場でも買いが優勢となっています。感謝祭の影響で取引は薄かったものの、ドル安傾向や地政学リスクの高まりが、金の安全資産としての需要を支えている状況です。

投資のヒント: 金価格の上昇は、市場がリスクを警戒していることの表れとも言えます。ポートフォリオのリスクヘッジとして金の保有を検討される方も増えているようですね。


米国株は続伸、ダウ314ドル高でハイテク株主導の上昇続く

26日のNY市場でダウ平均が314ドル高、ナスダックが189ポイント高と続伸、12月のFRB利下げ期待が株価を支えました。

一昨日26日(水)の米国株式市場は続伸となりました。ダウ平均は314.67ドル高の47,427.12ドル、ナスダック総合指数は189.10ポイント高の23,214.69で取引を終了しております。

上昇の背景は、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが実施されるとの期待が高まったことです。この期待を受けて、特にハイテク株を中心に買いが広がりました。

東京市場でもこの流れを受けて、ハイテク株を中心に買いが波及しています。ただし、本日は短縮取引となるため、市場参加者が限定的で流動性が低下する点にはご注意ください。

年末に向けた株価上昇、いわゆる「年末ラリー」への期待も根強く残っていますので、今後の動向にも注目していきたいですね。


CME商品先物取引が一時停止、システムトラブルも近く復旧へ

CMEグループがデータセンターの冷却問題で商品先物取引を一時停止しましたが、近く復旧する見込みです。

本日日本時間11時40分頃、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがデータセンターで冷却システムの問題が発生したため、商品先物とオプション取引を一時停止しました。

原油、金、株価指数、債券などの取引に影響が出ましたが、CMEは近いうちに問題を解決する見通しを示しております。短時間の停止により流動性が一時的に低下しましたが、影響は限定的と見られています。

このようなシステムトラブルは稀ですが、万が一の際には冷静に対応することが大切ですね。


今後の注目ポイント

今後、特に注目していただきたいのは以下の3点です。

  1. 12月1日(月)の植田日銀総裁の講演・会見 – 日銀のスタンス変化を確認する重要な機会となります。
  2. 11月30日(土)のOPECプラス閣僚級会合 – 減産措置の延長有無が原油価格に大きく影響します。
  3. 12月18日(水)のFOMC – 年内最後の金融政策決定会合で、利下げの有無が焦点です。

感謝祭明けの来週からは、本格的に市場が動き始めますので、週末はしっかり情報整理をしておきましょう。


編集部からのコメント

本日は感謝祭明けの短縮取引ということもあり、全体的に静かな相場展開となりました。ただ、来週に向けては植田日銀総裁の講演やOPECプラス会合など、重要なイベントが控えています。

特に日銀の政策スタンスは、円相場に大きな影響を与える可能性がありますので、週明けの動きには十分ご注意いただければと思います。年末に向けて市場のボラティリティ(変動性)が高まる時期でもありますので、リスク管理をしっかり行いながら取引していきましょう。

また、原油価格の上昇傾向が続いていることから、エネルギー関連のコストにも影響が出てくる可能性があります。インフレ動向にも引き続き注意が必要ですね。


締めの挨拶

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

今週も一週間お疲れさまでした。週末はゆっくり休んで、来週からの相場に備えていただければと思います。月曜日の朝にまた元気にお会いしましょう。

それでは、良い週末をお過ごしください!


FX編集部 田中

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