【2025年12月14日】最新海外FX投資ニュース

おはようございます!FX編集部の田中です。

昨日13日(金)の海外市場は、週末を控えて全体的に様子見ムードが強まる展開となりました。前日に急落したAI関連株への懸念が継続し、米国株は軟調な展開が続いています。また、英国からは予想外のマイナス成長という衝撃的なデータが発表され、ポンドが下落する場面もありました。為替市場では、ドル円が155円台後半で一進一退の動きを見せており、来週の日銀会合を前にトレーダーの皆様も慎重姿勢を強めているようです。

週末のニュースレターとなる本日は、昨日の重要な動きを中心にお伝えしていきます。


目次

本日の重要ニュース

英国GDP予想外のマイナス成長、ポンド下落で利下げ観測再燃

英国統計局が発表した2025年8~10月期GDPが前期比-0.1%と予想外のマイナス成長となり、ポンドが対ドルで下落、来週のBOE会合での利下げ観測が強まりました。

12日に発表された英国の経済指標が、市場に大きな衝撃を与えました。英国立統計局(ONS)が発表した2025年8~10月期の国内総生産(GDP)は、前期比-0.1%減少という結果でした。

市場予想は横ばい(0.0%)でしたので、この結果は完全なサプライズとなりました。さらに、10月単月のGDPも前月比-0.1%と、市場予想の+0.1%を大きく下回っています。これで2カ月連続のマイナス成長という厳しい状況です。

マイナス成長の主な要因

  • サービス部門での予想外の大幅な落ち込み
  • 建設部門の低迷
  • 自動車大手ジャガー・ランドローバーへのサイバー攻撃の影響が残存
  • レイチェル・リーブス財務相の秋季予算発表を前にした企業の投資控え

特に注目すべきは、企業が秋季予算発表を前に投資を控えたことで、経済活動全体が鈍化したという点です。増税への警戒感が経済の足を引っ張った形となりました。

📈市場の反応 この統計発表を受けて、ポンドは対ドルで即座に反応しました。ポンド/ドルは1.3375付近まで軟化し、ユーロ/ポンドは0.8775付近まで上昇しています。

さらに重要なのは、この結果が来週19日に予定されている英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)での判断に影響を与える可能性が高いことです。事前のエコノミスト調査では、12月会合での利下げ確率は約30%とされていましたが、今回のGDP統計を受けてこの確率が上昇すると予想されています。

英国経済は、インフレ抑制と経済成長のバランスという難しい舵取りを迫られています。BOEがどのような判断を下すのか、来週の会合が非常に注目されますね。

トレーダーの皆様は、ポンド関連の通貨ペアについて、来週の英中銀会合まではボラティリティが高まる可能性を念頭に置いておくことをお勧めします。

情報源: Reuters


米国株続落、AI関連株への懸念が継続中

12日の米国株式市場は、前日のブロードコム急落を受けてAI関連株に売りが継続し、NYダウは245ドル安、ナスダックは398ポイント安(-1.69%)と3日ぶりに反落しました。

米国株式市場では、AI関連株への警戒感が継続しています。12日(木)のニューヨーク市場では、主要3指数が揃って下落する展開となりました。

市場データ

  • NYダウ工業株30種平均:48,458.05ドル(前日比-245.96ドル、-0.51%)
  • ナスダック総合指数:23,195.17(前日比-398.69ポイント、-1.69%)
  • S&P500指数:6,827.41(前日比-73.59ポイント、-1.07%)

特にハイテク株比率の高いナスダックは、下落率が**1.69%**と大きく、一時は2%を超える下落率を記録する場面もありました。

下落の背景 前日11日夕に発表されたブロードコムの決算が、AI関連売上見通しで市場の高い期待に届かなかったことが、2日目も引き続き市場心理を冷やしています。ブロードコム自体は12日も11.4%安で終了し、2日間で約20%近い下落となりました。

この影響は、AI関連株全体に波及しています。エヌビディア、AMD、クアルコムといった主要な半導体株が軒並み下落し、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)も大幅安となりました。また、オラクルもデータセンター計画の延期を発表し、大きく売られています。

市場の懸念事項 投資家の間では「AIバブル」への懸念が再燃しています。AI関連株は今年大きく上昇してきただけに、期待値が非常に高くなっていました。少しでも予想を下回ると大きく売られるという、非常に神経質な状況が続いています。

加えて、前週のFOMCでのタカ派的な内容(2026年の利下げ見通しが1回のみ)も、依然として市場の重石となっています。

📈投資家の動き 機関投資家の間では、ハイテク株から伝統的な銘柄へ資金をシフトする動きも見られます。ただし、全体的には年末に向けたポジション調整の動きが強まっており、大きなトレンドとまでは言えない状況です。

AI関連株に多く投資されている方は、短期的なボラティリティの高まりに備えて、ポートフォリオのリスク管理を改めて見直す良いタイミングかもしれません。来週発表される米国の経済指標次第では、さらに調整が深まる可能性もありますので、注意深く市場を見守っていきたいと思います。

情報源: 日経新聞 / OANDA


ドル円155円台後半で膠着、来週のビッグイベント控え様子見

12日のNY外為市場でドル円は155円75~85銭と3営業日ぶりに反発しましたが、来週の日銀会合と米雇用統計を控えて様子見ムードが強まっています。

為替市場では、ドル円が155円台後半でのレンジ相場が続いています。12日(木)のニューヨーク外国為替市場で、円相場は3営業日ぶりに反落し、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=155円75~85銭で取引を終えました。

ドル円の動き 一時は156円台に上昇する場面もありましたが、その後は伸び悩み、結局155円台後半での推移となりました。今週のFOMC以降のドル安トレンドは一服したものの、新たなトレンドを形成するまでには至っていません。

ドル円を動かす要因 現在のドル円相場は、複数の要因が綱引きをしている状況です。

<ドル高要因>

  • 米長期金利の上昇(10年債利回りが上昇)
  • FOMCでのタカ派的内容の余韻
  • 株安によるリスクオフでの円買いが限定的

<円高要因>

  • 日銀利上げ観測(12月18~19日の会合で利上げ確率80~90%)
  • 日米金利差の縮小観測
  • 年末に向けた流動性低下

みずほ銀行のレポートでは「日米実質金利差の縮小が見込まれる中、ドル円は155円前後から大きく動いていない。日本の財政悪化懸念が円買い圧力を相殺している」との分析がなされています。

市場の見方 複数のアナリストは、年末までドル円が153~158円のレンジ内で推移すると予想しています。大きな材料が出ない限り、このレンジを大きく抜ける可能性は低いとの見方が大勢です。

📈今後の展開 来週は非常に重要なイベントが目白押しです。特に注目すべきは以下の3つです:

  1. 12月16日(月): 日銀短観(12月調査)発表
  2. 12月18~19日: 日銀金融政策決定会合
  3. 米国の雇用統計・CPI発表

特に日銀会合では、利上げそのものはほぼ織り込まれていますが、植田総裁の記者会見で示される「今後の利上げペース」が為替相場を大きく動かす可能性があります。「半年に1回」なのか「慎重に判断」なのかで、円の反応は大きく変わってくるでしょう。

トレーダーの皆様は、来週のイベントリスクを十分に意識したポジション管理をお勧めします。特に週末を跨ぐポジションについては、リスクを最小限に抑える工夫が必要かもしれませんね。

情報源: 日経新聞 / 時事通信


日経平均、夜間先物は760円安で週末入り

12月13日の夜間取引で日経225先物3月限は前日比760円安の5万円で終了し、現物終値50,836円に対して大幅なディスカウント状態となっています。

日本株については、少し気になる動きがありました。12日の東京市場では日経平均が687円高と好調だったのですが、その後の夜間取引では一転して売り優勢となっています。

先物の動き 12月13日6時00分時点で、大阪取引所の日経225先物期近2026年3月限は前日比760円安の5万円で夜間取引を終えました。

これは、12日の現物終値50,836円に対して-836円(-1.65%)の大幅ディスカウントです。通常、先物が現物に対してこれだけ大きくディスカウントするのは、海外投資家の売り圧力が強いことを示しています。

下落の背景 夜間取引での売りは、主に以下の要因が考えられます:

  1. 米国株の大幅安(NYダウ245ドル安、ナスダック1.69%安)
  2. AI関連株への懸念による日本の半導体関連株への売り予想
  3. 来週18~19日の日銀会合での利上げが株式市場の重石との見方
  4. 年末に向けた機関投資家の利益確定売り

12日の現物市場の動き(参考)

  • 日経平均:50,836.55円(前日比+687.73円、+1.37%)
  • TOPIX:3,423.83(+66.59ポイント、+1.98%で最高値更新

12日の東京市場では、前日の米株高を受けて幅広い銘柄に買いが入り、特にTOPIXが最高値を更新するなど好調でした。しかし、夜間取引では一転して売り優勢となった形です。

📈週明けの見通し この夜間先物の動きを見ると、週明け12月16日(月)の東京市場は大幅安でスタートする可能性が高くなっています。特に、5万円の大台を維持できるかどうかが焦点となりそうです。

ただし、16日朝に発表される日銀短観の内容次第では、市場のセンチメントが変わる可能性もあります。短観で企業の景況感が改善していれば、下げ幅は限定的となるかもしれません。

日本株に投資されている方は、週明けの動きに注意が必要です。特に半導体関連株を保有されている方は、米国のAI関連株の動向を引き続きチェックしておくことをお勧めします。

情報源: みんかぶ


原油は小幅続落、金は安全資産需要で小幅高

12日のNY商品市場で、WTI原油先物は前日比0.16ドル安の57.44ドルと小幅続落、金先物は0.35%高と小幅上昇しました。

商品市場では、エネルギーと貴金属が対照的な動きを見せました。

原油市場 WTI原油先物1月限は57.44ドル/バレル(前日比-0.16ドル、-0.28%)で終了し、2日連続の下落となりました。

原油価格が下落している主な理由は、2026年の供給過剰観測です。OPECプラスによる減産解除の見通しと、米国でのシェールオイル増産観測が重なり、需給が緩むとの見方が強まっています。加えて、世界経済の減速懸念による需要不安も価格を押し下げています。

原油価格は年初から大きく下落しており、現在の57ドル台という水準は、エネルギー関連企業にとっては厳しい状況です。トランプ次期政権が国内エネルギー増産を推進する方針を示していることも、長期的な価格下落圧力となっています。

金市場 一方、NY金先物は0.35%高で終了し、10月下旬以来の高値圏を維持しています。

金が堅調な理由は複数あります:

  • 地政学的リスクの高まり(特に中東情勢)
  • FRBの利下げ継続観測(金利低下は金にプラス)
  • 米ドル安トレンドの継続
  • 株式市場の不安定さによる安全資産需要
  • 世界の中央銀行による金買いの継続

興味深いのは、銀1オンスの価値が原油1バレルより高くなったという45年ぶりの現象です。これは原油の下落と貴金属の上昇が同時に進んでいることを象徴しています。

📈市場への影響 原油安は、インフレ鈍化要因として作用するため、金融政策にもプラスの影響を与える可能性があります。一方で、エネルギー株やカナダドル、豪ドルなどの資源国通貨には下押し圧力となります。

金については、2026年も中央銀行の金買いが継続すると予想されており、長期的には堅調な展開が見込まれています。ポートフォリオの一部に金を組み入れることで、リスクヘッジ効果が期待できるかもしれませんね。

情報源: 日経新聞


今後の注目ポイント

週末を迎えましたが、来週は今年最大級の重要イベントウィークとなります。トレーダーの皆様は、しっかりと準備をしておいてください。

📅 来週の超重要イベント

12月16日(月)8:50

  • 日銀短観(12月調査)発表 → 日銀の利上げ判断を占う最重要指標です → 企業の業況判断DIと設備投資計画に注目

12月18日(水)~19日(木)

  • 日銀金融政策決定会合 → 利上げ確率80~90%、政策金利0.50%→0.75%へ → 植田総裁の記者会見が最大の注目点 → 今後の利上げペース(半年に1回 or 1年に1回)の示唆がカギ

12月19日(木)

  • 英中銀(BOE)金融政策委員会 → 予想外のGDP悪化を受けて利下げの可能性浮上 → 当初の据え置き予想から変化する可能性
  • ECB理事会 → ユーロ圏の金融政策にも注目

12月中旬

  • 米11月雇用統計発表 → FRBの今後の政策を占う重要指標
  • 米11月CPI(消費者物価指数)発表 → インフレ動向の確認

💡 市場の主要テーマ

来週の相場を動かすテーマは、以下の4つになると予想されます:

  1. 日銀は本当に利上げするのか?そしてその後は?
    • 利上げそのものはほぼ確実ですが、問題はその先です
    • 植田総裁が「半年に1回ペース」を示唆すれば円高圧力
    • 「慎重に判断」と濁せば円安方向の可能性
  2. ドル円はレンジブレイクするか?
    • 現在の153~158円のレンジを抜けるか
    • 日米金利差の動向次第で大きく動く可能性
    • ただし日本の財政懸念が円買いを抑制する要因に
  3. AI関連株の調整はどこまで続くか?
    • ブロードコムショックが一時的なものか、トレンド転換の始まりか
    • 他のAI関連大手の決算内容と株価反応に注目
    • 年末ラリーの可能性 vs 調整継続の可能性
  4. 英国経済の減速と英中銀の対応
    • 予想外のGDP悪化をBOEがどう判断するか
    • 利下げ実施ならポンド安圧力、据え置きなら経済懸念継続

⚠️ リスク要因

年末に向けて、以下のリスク要因にも注意が必要です:

  • 流動性の低下: クリスマス休暇に向けて市場参加者が減少
  • ポジション調整: 機関投資家の年末のリバランス
  • 突発的なニュース: 地政学的リスクへの警戒
  • ボラティリティの上昇: イベント前後の急激な値動き

編集部からのコメント

今週も本当に目まぐるしい1週間でしたね。FOMCのタカ派サプライズに始まり、ブロードコムショック、そして英国のGDP悪化と、投資家の神経を逆撫でするニュースが続きました。

個人的に最も気になっているのは、やはり来週の日銀会合です。市場では利上げがほぼ織り込まれていますが、問題は植田総裁が会見でどこまで踏み込んだ発言をするかです。もし「中立金利1.5%を目指して半年に1回ペースで利上げを継続」といった具体的な道筋を示せば、ドル円は一気に150円台を目指す展開もあり得ます。

一方で、日本の財政状況への懸念は根強く、利上げをしても円高が進みにくい構造的な問題があります。これは日本経済にとって喜ばしいことではありませんが、輸出企業にとっては追い風となる側面もあります。

また、英国のGDP悪化は予想外でしたが、これは他の先進国にとっても対岸の火事ではありません。緊縮財政と経済成長のバランスは、多くの国が直面している課題です。BOEがどのような判断を下すのか、金融政策の教科書的な事例として注目しています。

AI関連株については、今年大きく上昇してきた反動が出ている印象です。ただし、AI技術そのものの将来性が否定されたわけではありません。短期的な調整を経て、より持続可能な成長軌道に戻ることを期待しています。

来週は本当に重要なイベントが目白押しですので、このニュースレターも毎朝気合を入れて更新していきます!年末の忙しい時期ですが、一緒に市場を乗り切っていきましょう。


締めの挨拶

本日の海外FX・投資関連ニュースは以上です。

今日は土曜日ですので、ゆっくりとこの1週間を振り返り、来週の戦略を練る時間にしてください。特に来週は重要イベントが集中していますので、各イベントの想定シナリオを複数用意しておくことをお勧めします。

「こうなったらこう動く」というシミュレーションをしておくことで、実際の相場でも冷静に対応できるはずです。

それでは、良い週末をお過ごしください。 来週月曜日の朝10時、また元気にお会いしましょう!


FX編集部 田中

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