おはようございます!
FX編集部の田中です。2026年最初の市場レポートをお届けします。
昨日1月1日はニューイヤーズデーで多くの市場が休場でしたが、本日から本格的に年始の取引がスタートしています。日本市場は正月三が日のため本日も休場ですが、欧米市場は動き始めており、年末から続く市場のトレンドがどう展開するか注目が集まっています。
前日の市場概況(12月31日NY市場終値)
- ドル円:156円台後半で推移(前営業日比ほぼ横ばい)
- ユーロドル:1.17台で小動き
- NYダウ:4日続落、年末の利益確定売りが優勢
- 米10年債利回り:4.1%台で推移
それでは、本日注目すべき海外ニュースをお伝えしていきます。
本日の重要ニュース
日銀が30年ぶり0.75%利上げ、2026年も追加利上げ継続へ
日本銀行は2025年12月18-19日に開催した金融政策決定会合で、政策金利を0.50%から0.75%へ0.25%引き上げることを決定しました。これは2025年1月以来7会合ぶりの利上げとなります。
注目すべきは、0.75%という金利水準が1995年9月以来約30年ぶりの高水準であるという点です。植田和男総裁は会見で「実質金利は極めて低い水準にある」と述べ、金融正常化を進める姿勢を明確にしています。
市場への影響については、日本の長期金利(10年国債利回り)が節目の2%に到達し、為替市場では日米金利差縮小による円高圧力が潜在的に強まる展開となっています。また、変動金利型住宅ローンをご利用の方は、今後の金利上昇を念頭に置いた資金計画の見直しが必要になるかもしれません。
市場では次回1月23-24日の金融政策決定会合での追加利上げを100%織り込む動きが出ており、2026年は日本の金融政策が大きな転換点を迎える年になりそうです。
トレーダーへの影響
円高リスクが高まる局面では、ドル円の売りポジションやクロス円通貨ペアの調整局面に注意が必要です。ただし、短期的には米国との金利差が依然として大きいため、急激な円高は限定的との見方もあります。
ドル円156円台後半で推移、日本休場で薄商い続く
本日の東京外国為替市場では、日本が正月三が日のため休場となる中、ドル円は156円台後半で推移しています。午前中には一時156円89銭まで買われた後、156円52銭まで下落しましたが、顧客筋の米ドル買い注文が156円台前半以下に残されているため、下値は限定的な展開となっています。
ユーロ円は184円29銭から184円03銭まで下落し、ユーロドルは1.1746ドルから1.1762ドルまでやや強含みとなりました。
年始相場の特徴として、市場参加者が少なく流動性が低下しているため、通常よりも値動きが荒くなる可能性があります。1月の月初め要因(月初め・四半期初め・半期初め・年初め)による資金フローの変化も意識されており、慎重な取引が求められます。
興味深いのは、1月から為替相場の流れが大きく変わることが多いという市場のアノマリーです。2025年も4月に「リベレーション・デー関税」の発表でドル円が139円台まで急落するなど、年初の流れが年間のトレンドを決定づけました。
トレーダーへのアドバイス
薄商いの環境では、突発的な値動きに巻き込まれるリスクが高まります。ポジションサイズを通常より小さくし、ストップロスを適切に設定することをお勧めします。
米国株2025年は3年連続上昇も、FRB利下げ慎重姿勢が2026年の懸念材料
2025年12月31日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は前日比303ドル安の4日続落となりました。年末の利益確定売りが優勢となりましたが、2025年通年では、ダウ平均が12.9%上昇、S&P500が約17%上昇し、3年連続の2桁上昇で終了しました。
この上昇を牽引したのは、やはりAI関連株です。人工知能への投資熱が衰えることなく、ハイテク企業の業績拡大期待が株価を押し上げました。
しかし、2026年に向けては注意すべき点があります。12月のFOMCで示された政策金利見通し(ドットプロット)では年1回の利下げしか示唆されていないのに対し、短期金融市場は2回の利下げを織り込んでおり、当局と市場の見通しに乖離が生じています。
さらに、11月の米雇用統計では失業率が4.6%に悪化しており、労働市場の冷え込みが鮮明になってきています。この労働市場の動向が、FRBの金融政策を左右する重要な要素となるでしょう。
主要金融機関の予想では、2026年末のS&P500は7,200~7,700を目指すとの見通しが多く、引き続き堅調な展開を予想する声が主流です。ただし、11月の中間選挙など政治的イベントにも注意が必要です。
原油価格、2026年は供給過剰で下落圧力継続の見通し
ゴールドマン・サックスは、世界的な大幅増産により日量約200万バレルの供給過剰になるため、2026年の原油相場は下落圧力が続くとの見方を示しています。2026年ブレント原油平均価格を1バレル=56ドル、WTI原油平均価格を52ドルと予測しました。
現在、WTI原油は70ドル前後で推移していますが、2025年の年間下落率は5年ぶりの大きさとなる見通しです。原油価格の下落は、インフレ抑制にはプラスに働く一方、産油国経済や石油関連企業の収益には逆風となります。
FRBが利下げに慎重な姿勢を示したことでドル高が進行していることも、ドル建てで取引される原油価格の重石となっています。
投資家の皆様へ
原油価格の下落は、エネルギー関連株への投資には慎重な姿勢が求められますが、航空会社や運輸業界など燃料コストの負担が軽減される業種にはプラス材料となります。
金価格、8年連続上昇目指す、年末4900ドル予想
ゴールドマン・サックスは、2026年12月までに金価格が14%上昇し1オンス=4900ドルに達するとの予想を示しました。2025年末時点で金価格は4300ドル台で推移しており、これが実現すれば8年連続の上昇となります。
金価格上昇の背景には、以下の要因があります:
- 各国中央銀行による金購入の継続
- 地政学的リスクの高まり(ウクライナ情勢、中東情勢など)
- インフレヘッジ需要の増加
- 米ドル安への期待
興味深いことに、原油は下落、金は上昇という対照的な展開が予想されています。これは、金が「安全資産」としての性格を強めていることを示しています。
2025年、国内の金小売価格は1979年以来の上昇となっており、日本の投資家の間でも金への関心が高まっています。
ポートフォリオのヒント
不確実性の高い2026年において、金は分散投資の重要な選択肢となります。ただし、既に高値圏にあることを考慮し、一括投資ではなく積立投資を検討するのも一案です。
今後の注目ポイント
2026年年始の市場で特に注目すべきイベントをまとめました:
📅 1月23-24日:日銀金融政策決定会合
追加利上げ(0.75%→1.0%)の可能性に注目が集まります。市場は100%織り込んでいますが、植田総裁の会見内容次第で為替相場が大きく動く可能性があります。
📅 1月28-29日:FOMC(米連邦公開市場委員会)
FRBの利下げペースと経済見通しが焦点です。労働市場の悪化がどこまで政策に反映されるかがカギとなります。
📅 1月30日:米国つなぎ予算期限
政府機関閉鎖のリスクが再燃する可能性があります。共和党と民主党の対立が解消されていないため、政治的な不確実性に注意が必要です。
📅 2月以降:米雇用統計に注目
労働市場の動向がFRBの政策を左右します。失業率の推移を継続的にチェックしましょう。
📅 5月:パウエルFRB議長の任期満了
後任人事がハト派(利下げ積極派)になるとの期待から、年後半にかけてドル安圧力が強まる可能性があります。
編集部からのコメント
2026年は、日米の金融政策が正反対の方向を向くという、非常に興味深い年になりそうです。
日本では30年ぶりの利上げサイクルが始まり、「ゼロ金利の国」というイメージが徐々に変わろうとしています。一方、米国ではインフレとの戦いが一段落し、利下げ局面に入っています。この金利差の縮小が、長年続いた円安トレンドの転換点となるのか、それとも一時的な調整に留まるのか、2026年の大きなテーマとなるでしょう。
個人的には、1月の動きが年間のトレンドを決定づけるという市場のアノマリーを意識しています。2025年も年初のドル高から始まり、4月の関税発表で一気に円高へ転換しました。今年はどんな展開が待っているのでしょうか。
また、AI関連株への期待は依然として高いものの、バリュエーション(株価の割高・割安度)の面では慎重な見方も出始めています。「期待先行」から「実績重視」へと市場の視点が変わる可能性にも注意が必要です。
トレーダーの皆様には、薄商いの年始相場で無理なポジションを取らず、主要な経済イベントを待って戦略を立てることをお勧めします。特に1月下旬の日銀会合とFOMCは、2026年の相場の方向性を決める重要な分岐点となるはずです。
締めの挨拶
2026年最初のマーケットレポート、いかがでしたでしょうか。
新年早々、日銀の利上げという大きなニュースからスタートした2026年の金融市場。これから日本市場も本格的に動き出しますので、引き続き最新情報をお届けしてまいります。
本日も、皆様にとって良い取引となりますように。次回の更新は1月5日(月)10:00を予定しております。それでは、良い一日をお過ごしください!
【免責事項】
本レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘を意図したものではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。為替取引にはリスクが伴いますので、十分にご理解の上でお取引ください。
FX編集部 田中
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