【2025年7月22日】最新海外FX投資ニュース

皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です☀️

7月22日の海外市場を振り返ってみますと、日本の参院選結果を受けた政治的な動きが各市場に大きな影響を与えた一日となりました。特に為替市場では、石破首相の続投表明を受けてドル円が一時的に円高に振れる場面もありましたが、その後は財政拡張への懸念から再び円安方向に動くなど、投資家の心理が複雑に入り組んだ展開となっています。

それでは、昨日の重要なニュースを詳しく見ていきましょう!


目次

参院選与党大敗でも石破首相続投、市場は複雑な反応

 参院選で与党が過半数を失ったものの石破首相の続投により政治混乱は回避、ドル円は一時円高も財政懸念は継続

20日に行われた参議院選挙では、自民・公明両党が47議席という結果で、非改選議席と合わせても過半数の125議席に届きませんでした。一方で、国民民主党が17議席、参政党が14議席と大幅に議席を伸ばし、両党とも法案提出権を確保する結果となっています。

石破首相は21日の記者会見で正式に続投を表明し、公明党との連立政権維持を確認いたしました。これを受けて22日のドル円相場は、参院選後の持ち高調整により一時147円台前半まで円高が進みましたが、その後は財政拡張への懸念から148円台への上昇も見られました。

債券市場では長期金利が1.500%まで低下しましたが、専門家からは年末に向けて10年債で1.8%、30年債で3.5%程度への上昇リスクが指摘されています。投資家の皆さまにとって、今後の政権運営や財政政策の方向性は注意深く見守る必要がありそうです。

ドル円149円台回復、投機筋の円売りスタンス鮮明

 参院選前にドル円が約3カ月ぶりの149円台に上昇、シカゴ市場では円のネットロングが3週連続で減少

シカゴIMM通貨先物市場の最新データによりますと、7月15日時点で円のネットロング(買い越し)ポジションは約10.4万枚となり、前週から約1.3万枚減少いたしました。これは3週連続の減少で、投機筋による円売りスタンスが鮮明になっています。

期間中のドル円相場は、トランプ政権の関税政策による米国のインフレ加速懸念を背景に、一時149.02円前後まで上昇(4月3日以来の高値)する場面もありました。149円台という水準は多くの市場参加者が注目する重要な節目であり、今後150円の心理的な節目に向かうかどうかが焦点となります。

投機筋の動向は相場の先行きを占う重要な指標の一つですので、引き続きポジションの変化には注目していきたいと思います。

長期金利1.5%台で推移、財政懸念は根強く

長期金利は一時1.500%に低下したものの、参院選結果を受けた財政拡張懸念により中長期的な上昇圧力が継続

22日の国内債券市場では、新発10年国債の利回りが前週末比0.025%低い1.500%で推移いたしました。参院選結果が市場の想定範囲内であったことや、石破首相の続投表明により過度な財政拡張懸念が和らいだことが要因です。

しかしながら、専門家の間では中長期的な債券市場の見通しについて慎重な見方が多く聞かれます。野党の躍進により消費税減税などの財政拡張的な政策への影響力が強まる可能性があり、これが国債の売り圧力につながる可能性があるためです。

また、日本銀行による「隠れQT(量的引き締め)」と呼ばれる1.5兆円規模の施策も、金利上昇圧力の一因として注目されています。住宅ローンをお考えの方には、今後の金利動向が重要な判断材料となりそうです。

原油価格67ドル台に下落、供給増加観測が重荷

WTI原油が67.20ドルに下落、欧州の対ロシア制裁とOPECプラス増産観測が価格を押し下げ

NY原油先物8月限は67.20ドルで取引を終了し、前日比0.14ドル安(-0.21%)となりました。欧州連合(EU)が対ロシア追加経済制裁を発表したものの、市場では効果への疑問視する声が聞かれ、原油価格への影響は限定的でした。

むしろ、OPECプラス(石油輸出国機構とその他産油国)による増産ペース加速の観測が売り材料として意識されています。米国の原油リグ稼働数は424基(前週比1基減)と420基台を維持しており、供給面での懸念が価格の下押し要因となっています。

エネルギー関連銘柄への投資をお考えの方は、今後のOPECプラスの生産方針や地政学リスクの変化に注意を払う必要がありそうです。


今後の注目ポイント

  1. 与党の政権運営 – 連立拡大の可能性や野党との協調姿勢
  2. 日米通商交渉 – 政権弱体化による交渉への影響
  3. FOMC結果(7月29-30日開催予定)- 米金融政策の方向性
  4. 8月1日関税協議期限 – トランプ政権の具体的な政策発表
  5. 日銀金融政策 – 追加利上げの可能性とタイミング

編集部からのコメント

昨日の市場動向を見ていますと、政治的な要因が金融市場に与える影響の大きさを改めて実感いたします。特に参院選の結果は、短期的には政治的混乱の回避として好材料視されましたが、中長期的な財政政策への懸念は払拭されていません。

投資家の皆さまには、こうした政治的な要因と経済的な要因の両方を総合的に判断していただくことが重要だと考えています。市場は常に変化しており、一つの要因だけで判断するのではなく、複数の観点から分析することをお勧めいたします。


本日も一日、安全で収益性の高い取引を心がけてくださいね! 何かご質問がございましたら、お気軽にお声がけください😊

FX編集部 田中

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