おはようございます!FX編集部の田中です💛
週明けの月曜日、いかがお過ごしでしょうか。週末にかけて大きなニュースが飛び込んできましたね!米国とEUの貿易協定合意により、市場は一時的にリスクオン姿勢となりましたが、日本市場では利益確定の動きも見られました。本日も注目すべき動向をしっかりとお伝えしていきます。
それでは、2025年7月28日(月)の海外FX・投資関連ニュースをお届けいたします。
重要ニュース
米・EU貿易協定合意でリスクオン相場に!
トランプ大統領と欧州委員会のフォンデアライエン委員長が7月27日、スコットランドで会談し、貿易協定の枠組みで合意に達しました。合意内容は、米国が自動車を含むEUからの大半の輸入品に対する関税率を15%に設定し、EUは米国に6000億ドル(約90兆円)の投資を実施するというものです。
この合意により、ユーロ/円は1年ぶりの高値となる173円台まで上昇し、市場全体でリスクオン姿勢が強まりました。投資家の皆さんには、不確実性の解消によるユーロ圏関連資産への資金流入が期待される状況です。
日経平均は利益確定売りで457円安
28日の東京株式市場では、米EU合意のポジティブ材料にもかかわらず、日経平均株価が前週末比457円96銭(1.10%)安の40,998円27銭で引けました。朝方は上昇して始まったものの、半導体関連株を中心とした利益確定売りが優勢となり、心理的節目の4万1000円台を下回りました。
特にアドバンテストなどの値がさ株が指数を押し下げる要因となりました。投資家の皆さんには、テクニカル的な節目での動向に注意していただければと思います。
日銀・FRB会合で据え置き濃厚
今週は重要な金融政策イベントが控えております。日銀は30日から2日間、FRBは29日から金融政策決定会合を開催いたします。日銀については、日米関税合意により不確実性は低下したものの、内田副総裁が「影響の確認にはハードデータが必要」と述べており、3会合連続の政策維持が見込まれます。
一方のFRBについては、関税措置によるインフレ再加速への懸念から、5会合連続の据え置きが予想されています。トランプ大統領からの利下げ圧力に対するパウエル議長の対応も注目ポイントです。
米国株式市場でS&P500・ナスダックが最高値更新
先週金曜日の米国株式市場では、S&P500とナスダック総合が引値ベースで最高値を更新いたしました。NYダウも前日比208ドル高の44,901ドルで終了し、米EU貿易協定合意への期待が投資家心理を大きく改善させました。
セクター別では素材(1.17%上昇)と工業(0.98%上昇)がけん引役となり、幅広い銘柄で買いが入りました。アジア市場への波及効果も期待されるところです。
原油価格は3日ぶり反落、需要懸念が台頭
28日の商品市場では原油価格が3営業日ぶりに反落しました。ドバイ原油スポット価格は1バレル71.30ドル前後と前週末比で下落しております。米EU合意により貿易戦争リスクは後退したものの、世界経済の減速懸念から原油需要の減少への警戒感が市場に広がりました。
金価格も3日続落となっており、商品市場全般で調整圧力がかかっている状況です。
今後の注目ポイント
今週の重要イベント
- 29日: FOMC金融政策決定会合開始
- 30日: 日銀金融政策決定会合開始、米EU貿易協定の詳細発表予定
- 31日: 日銀展望レポート発表、パウエルFRB議長記者会見
- 8月1日: 米雇用統計発表
特に注目していただきたいのは、両中央銀行の政策スタンスと、米中貿易交渉の今後の展開です。また、日本の4万円台での株価サポートレベルも重要な観察点となります。
編集部からのコメント
週明けから大きな材料が出揃いましたが、市場の反応は意外にも冷静でした。米EU合意は確実にポジティブ材料ですが、投資家の皆さんは既に次のリスク要因(中国との交渉、インフレ動向)に目を向けているようです。
今週は金融政策イベントが目白押しですので、短期的なボラティリティの高まりにご注意ください。特にFOMC後のドル円の動向と、日銀会合後の円安進行の可能性については慎重に見守っていく必要があります。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました! 皆さんの投資判断の一助となれば幸いです。明日も有益な情報をお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします✨
FX編集部 田中








