朝から忙しい皆さまお疲れさまです!
昨日は久しぶりにドル円が150円台を突破するなど、なかなか動きの多い一日でしたね。日銀の植田総裁会見から始まった円安の流れが、夜の米国市場まで継続したのが印象的でした。本日も重要な経済指標の発表が控えているので、しっかりと情報をチェックしていきましょう!
昨日の主要ニュース
【最重要】日銀据え置きで円急落、ドル円150円台突入!
7月31日に開催された日銀の金融政策決定会合では、市場予想通り政策金利を0.5%で据え置きました。注目された植田総裁の記者会見では「インフレ率の上方修正だけで金融政策が左右されるものではない」との発言があり、早期利上げ期待が大きく後退することとなりました。
この発言を受けて外国為替市場では円売りが加速し、ドル円は一時150.84円まで上昇。約4カ月ぶりの高値水準となっています。展望レポートでは2025年度の物価見通しを上方修正したものの、米関税交渉の不確実性を理由に慎重な政策運営を継続する姿勢を示しました。
投資家の皆さまには、200日移動平均線を上抜けたチャート上のテクニカル面も注目していただきたいポイントです。
【重要】米雇用統計への期待高まる、予想は10.4万人増
市場が最も注目している7月の米雇用統計の発表が本日に迫っています。市場コンセンサスでは、非農業部門雇用者数が前月の20.6万人増から10.4万人増に減速し、失業率は4.1%から4.2%に上昇すると予想されています。
前日に発表された6月のPCE物価指数が市場予想を上回ったことで、インフレ懸念が再燃している状況下での重要指標となります。強い雇用統計が発表されれば、FRBの早期利下げ期待がさらに後退し、ドル高・円安が加速する可能性があります。
一方で、予想を下回る弱い結果となれば、9月のFOMCでの利下げ期待が高まり、ドル売り要因となることも考えられます。
【重要】ECB、8会合ぶり利下げ見送り決定
欧州中央銀行(ECB)は7月24日の政策理事会で、市場予想通り利下げを見送りました。中銀預金金利は2.0%で据え置かれ、利下げ見送りは2024年7月以来8会合ぶりとなります。
ラガルド総裁は記者会見で「ECBは様子見モードにある」と発言し、トランプ政権の関税政策による「極めて高い不確実性」を政策変更保留の理由として挙げました。ユーロ圏の物価上昇率は目標の2%まで鈍化していますが、政治的・経済的な不確実性を重視した慎重な判断となっています。
この決定を受けて、ユーロドルは1.15ドルを割り込み、ユーロ売りの流れが継続しています。
【注目】NYダウ4日続落、インフレ懸念で利下げ期待後退
前日の米国株式市場では、朝方に発表された6月のPCE物価指数が市場予想を上回ったことでインフレ懸念が再燃し、株式市場全体に売り圧力がかかりました。ダウ工業株30種平均は330ドル30セント安の44,130ドル98セントで終了し、4日続落となっています。
一方で、決算シーズンの好材料もありました。マイクロソフトが3.9%高、メタが11.2%高と大幅上昇し、AI関連への投資拡大への期待から買いが集まりました。ただし、ヘルスケア株の下落が市場全体の重荷となり、全体としては軟調な展開となりました。
今後の注目ポイント
1. 本日夜の米雇用統計(21時30分発表) 市場予想を上回れば更なるドル高要因、下回れば利下げ期待の復活でドル売りの可能性
2. ドル円の技術的水準 151.75円前後の週足一目均衡表雲上限が短期的な上値目途として注目
3. 来週の主要イベント 8月8日に公表される日銀金融政策決定会合の主な意見でタカ派発言の有無
4. 米関税交渉の行方 日米・米欧の関税協議の進展が今後の各国中央銀行の政策に影響
編集部からのコメント
昨日は日銀の植田総裁会見から始まった円安の流れが一日を通して継続し、久しぶりにドル円が150円台を回復する展開となりました。市場では早期利上げ期待の後退を受けて円売りが加速しましたが、本日の米雇用統計の結果次第では、さらなる相場変動の可能性もあります。
特に注目したいのは、前日のPCE物価指数が市場予想を上回ったことで、FRBの利下げ期待が後退している点です。この流れの中で発表される雇用統計は、今後の金融政策の方向性を占う重要な指標となるでしょう。
投資家の皆さまには、短期的な値動きに一喜一憂せず、中長期的な視点を持って相場に向き合っていただければと思います。
それでは、本日も良い一日をお過ごしください
何かご不明な点やご質問がございましたら、いつでもお気軽にお声かけください。明日の更新もお楽しみに!
FX編集部 田中








