皆さん、おはようございます!FX編集部の田中です✨
今朝も新鮮な海外市場の情報をお届けします。昨日の海外市場は、米経済指標の悪化を受けて少し波乱含みの展開となりました。特にハイテク株の動きが注目を集めましたね。それでは早速、重要なニュースから見ていきましょう!
米ナスダック100続落、景気懸念でハイテク株に売り
米国時間8月5日のナスダック100指数は、前日比170.05ポイント安(-0.73%)の23,018.56ポイントで取引を終了いたしました。
下落の主な要因となったのは、7月ISM非製造業景況指数の悪化です。同指数は50.1と市場予想の51.5を大幅に下回り、前月の50.8からも低下しております。特に「企業活動・生産」や「新規受注」の項目で鈍化が目立ち、実質的な経済活動の停滞が示唆される結果となりました。
個別銘柄では、エヌビディア、マイクロソフト、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、テスラ、ネットフリックスなど主要ハイテク株が軒並み下落しました。一方で、アマゾンやショッピファイなど小売関連株は上昇を見せており、セクター間での明暗が分かれる展開となっております。
市場では、この経済指標悪化を受けて連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が9割超まで上昇し、年内2-3回の利下げ観測が一段と強まっています。金融緩和期待は引き続き市場の下支え要因となりそうですね。
WTI原油4日続落、関税懸念と景気減速で65ドル台
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)でのWTI原油先物9月物は、前日比1.13ドル(1.7%)安の1バレル65.16ドルで取引を終了いたしました。これで4営業日連続の下落となります。
売り材料の一つは、前述の米経済指標悪化による需要減少懸念です。加えて、トランプ米大統領が早ければ来週にも半導体に対する新たな関税措置を発表する考えを示したことで、世界経済への影響が改めて意識されました。
特に注目されたのは、インドに対する関税引き上げ方針です。大統領は「24時間以内にインドに課す関税を大幅に引き上げるだろう」と述べ、これを受けてインド政府は「国益と経済安全保障を守るためにあらゆる必要な手段をとる」との強い姿勢を示しています。
また、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国で構成する「OPECプラス」の有志国が前週末に決定した増産計画も、需給緩和要因として引き続き相場の重荷となっております。
NY金先物3日続伸、利下げ期待で安全資産需要
ニューヨーク商品取引所(COMEX)での金先物12月物は、前日比8.3ドル(0.2%)高の1トロイオンス3434.7ドルで取引を終了いたしました。
金価格の上昇要因は、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測の強まりです。金利のつかない資産である金にとって、実質金利の低下は追い風となります。前述のISM指標悪化により、市場では9月のFOMCでの利下げ実施がほぼ確実視される状況となっており、金への資金流入が続いています。
世界的な地政学リスクや経済の不透明感も、安全資産としての金の需要を下支えしている要因の一つですね。投資家の皆さんにとって、リスクヘッジの観点からも注目すべき動きといえるでしょう。
今後の注目ポイント
来週にかけて、以下の点に注目が集まりそうです:
🔸 8月13日発表予定の米7月消費者物価指数(CPI)
FRBの金融政策を左右する重要指標として、市場の関心は既に来週のCPI発表に向いています。
🔸 トランプ政権の関税政策の具体化
半導体やインドに対する関税措置の詳細発表が、世界経済や為替相場に大きな影響を与える可能性があります。
🔸 主要ハイテク企業の業績動向
ナスダック市場の今後の方向性を占う上で、個別企業の決算発表や業績見通しが重要な判断材料となりそうです。
編集部からのコメント
昨日の海外市場を見ていて感じたのは、経済指標一つで市場の方向性が大きく変わる現在の相場環境の特徴です。特にISM指標の予想外の悪化が、ハイテク株から原油まで幅広い資産クラスに影響を与えました。
投資家の皆さんにとっては、このような環境下では分散投資の重要性がより高まっているといえるでしょう。また、金のような安全資産への注目も今後続きそうですね。
来週のCPI発表までは、市場は神経質な展開が続く可能性があります。急激な相場変動にも備えて、リスク管理を怠らないようにしたいところです。
今日も一日、安全で収益性の高いトレードを心がけてくださいね!
何かご質問やご意見がございましたら、いつでもお気軽にお声がけください💪
FX編集部 田中








