皆さま、おはようございます。FX編集部の田中です。
昨日(8月12日)の海外市場は、米国の重要経済指標発表を受けて大きく動きました!特に投資家の皆さまには見逃せない展開となりましたので、しっかりとお伝えしていきますね。
全体的には「利下げ期待の高まり」がキーワードとなった一日で、株式市場は大幅上昇、為替市場ではドル安・円高が進行いたしました。
重要ニュース① 米CPI発表でFRB利下げ期待が一気に高まる
米労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI)が市場に大きなインパクトを与えました。前年同月比で2.7%の上昇となり、市場予想を下回る結果となりました。
特に注目すべきは、この結果を受けて金利先物市場では9月のFOMC会合での利下げ確率が一気に98%まで跳ね上がったことです。これまでの約89%から大幅な上昇ですので、投資家の期待がいかに高まったかが分かりますね。
コアCPI(食品・エネルギー除く)は前年比3.1%と予想をやや上回りましたが、全体的にはインフレ圧力の沈静化を示す内容となりました。FRBの政策転換への期待が一層強まる結果となっています。
重要ニュース② NY株式市場が大幅反発、S&P500は史上最高値更新
CPI発表後のNY株式市場は投資家心理の大幅改善を受けて急上昇いたしました。
ダウ工業株30種平均は前日比483ドル高と大幅な上昇を記録し、S&P500指数も史上最高値を更新いたしました。利下げ期待の高まりが企業業績への楽観的な見方を後押しした形です。
セクター別では、金利敏感株である不動産や公益事業セクターが特に大きく買われました。投資家の皆さまにとっては、金融緩和期待が株式市場全体を押し上げる構図が鮮明になったと言えるでしょう。
重要ニュース③ ドル円が147円台後半まで円高進行
為替市場では、米利下げ期待の高まりを受けてドル売り圧力が強まりました。
ドル円相場は一時147円台後半まで円高・ドル安が進行し、前日の149円台前半からは大幅な円高となりました。これは約1円50銭の値幅ですので、FXトレーダーの皆さまには大きな動きでしたね。
また、トランプ大統領がパウエルFRB議長に対して「今すぐ利下げを行うべき」と発言したことも、ドル売り要因として市場で意識されました。今後も要人発言には十分な注意が必要です。
今後の注目ポイント
1. ジャクソンホール会合(8月下旬予定) パウエルFRB議長の講演内容が9月利下げの確度を左右する重要なイベントです。
2. 9月FOMC会合 市場が98%の確率で織り込む利下げが実際に決定されるかが最大の焦点となります。
3. 日本の金融政策動向 米国の利下げ期待が高まる中、日銀の政策スタンスとの差に注目が集まります。
編集部からのコメント
昨日の動きは、まさに「経済指標一つで市場全体が大きく動く」典型例でした。特にCPIのような重要指標の発表日には、ポジション管理を慎重に行うことが大切ですね。
今回のように利下げ期待が高まると、株式には追い風、ドルには逆風となる傾向があります。投資家の皆さまには、このような市場の構図を理解した上で、冷静な判断を心がけていただければと思います。
本日もお疲れさまでした!
市場は常に変化しておりますので、引き続き最新情報をしっかりとチェックしてまいりましょう。何かご質問等ございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
明日も皆さまにとって良いトレード日となりますように!
FX編集部 田中








