皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です。
本日も10時になりましたので、昨日(2025年8月17日)の海外FX・投資関連ニュースをお届けいたします。週末明けの市場は非常に活発な動きを見せており、特に日本株の史上最高値更新と米ロ首脳会談の結果が注目を集めました。
日経平均が史上最高値を更新、4万3714円で終了
18日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅続伸となりました。終値は前週末比336円00銭(0.77%)高の4万3714円31銭となり、15日に続いて史上最高値を更新いたしました。
取引時間中には一時400円以上の上昇を見せる場面もあり、市場の強気姿勢が鮮明に表れています。主な上昇要因として、円安進行による輸出関連株への期待感、前週末発表された米小売指標の堅調さ、そして売り方の買い戻しが挙げられます。
テクニカル面では、日経平均の25日移動平均線からのかい離率がプラス6.4%となっており、過熱感を示す8%に近づいているため、今後は一時的な調整にも注意が必要です。
ドル円147円台で推移、日銀利上げ観測が支援材料に
18日の外国為替市場では、ドル円が147円台半ばで小幅な値動きとなりました。前週末に米国の長期金利が上昇したことでドルが支えられたほか、15日発表の日本の4-6月期GDP速報値が市場予想を上回ったことで、日本銀行の早期利上げ観測が高まっています。
市場関係者の間では、22日にワイオミング州で開催されるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演が注目されており、9月利下げに関する発言次第では相場が大きく動く可能性があります。現在、米金利先物市場では9月の25ベーシスポイント利下げが85%程度織り込まれています。
原油価格が下落、米ロ首脳会談で供給懸念和らぐ
15日に実施された4年ぶりの米ロ首脳会談を受けて、原油市場では供給懸念の後退が価格下落要因となりました。会談では具体的な停戦合意には至らなかったものの、トランプ大統領が予告していたロシア産原油を購入する第三国への「二次関税」発動が見送られたことで、市場は安心感を示しています。
18日の国内商品先物市場でも原油は反落しており、ドバイ原油のスポット価格は68.10ドル前後まで下落いたしました。ただし、地政学的リスクは完全には解消されておらず、今後の動向には引き続き注意が必要です。
日本国債が下落、日銀利上げ観測で長期金利上昇
18日の債券市場では、長期国債先物9月物が前週末比33銭安まで下落する場面がありました。新発10年債利回り(長期金利)は一時1.58%まで上昇し、約3週間ぶりの高水準となっています。
この動きの背景には、15日発表の4-6月期実質GDPが5四半期連続のプラス成長となったことで、日本銀行の利上げ環境が整いつつあるとの見方が広がっていることがあります。また、前週末の米長期金利上昇も日本国債の売り圧力となりました。
今後の注目ポイント
今週は何と言っても22日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演が最大の注目イベントです。9月利下げの可能性について、どの程度踏み込んだ発言をするかが市場の方向性を決めることになりそうです。
また、日本では19日に20年債入札が予定されており、超長期債の需給動向も金利市場には重要な材料となります。円相場については、146円台のサポートラインがどこまで維持できるかがポイントとなりそうです。
編集部からのコメント
昨日の市場は全体的にリスクオン(リスク選好)の流れが強く、株高・円安・債券安の動きが目立ちました。特に日経平均の連日の最高値更新は印象的でしたが、テクニカル指標を見ると過熱感も高まってきているため、短期的な調整にも備えておきたいところです。
米ロ首脳会談については、大きな進展がなかったものの、極端な悪化も避けられたということで、市場は「悪くない結果」として受け止めているようですね。今後は22日のパウエル議長講演に市場の関心が集中することになりそうです。
皆さまも相場の急変には十分お気をつけて、今日も良い一日をお過ごしください!
FX編集部 田中








