皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です☀️
昨夜の海外市場は、注目のエヌビディア決算発表を受けて大きく動きました。業績自体は好調だったものの、株価は時間外取引で下落するという複雑な展開となっています。また、日本の長期金利が17年ぶりの高水準を記録するなど、金利動向にも注目が集まっています。
それでは、昨日から本日にかけての重要なニュースを確認していきましょう!
エヌビディア決算発表、好業績も株価は下落
米半導体大手エヌビディアが27日に発表した2025年5~7月期決算は、売上高が467億4300万ドル(約6兆8900億円)となり、前年同期比で驚異の56%増を記録しました。純利益も59%増の264億2200万ドルと、市場予想を上回る好調な結果となっています。
特に注目されていた第3四半期(8~10月)の売上高見通しは540億ドル(±2%)と、市場予想の534.6億ドルを上回りました。
しかし、中国向けの「H20」チップの販売がゼロだったことや、今後の中国市場での事業展開に不透明感があることから、株価は時間外取引で約3%下落しています。エヌビディアはS&P500の8.1%を占める巨大企業のため、米国株全体への影響も心配されますね。
日本の長期金利、17年ぶり高水準の1.625%に上昇
27日の国内債券市場では、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが前日比0.005%上昇し、1.625%で取引されました。これは2008年10月以来、実に約17年ぶりの高水準です。
上昇の背景には、トランプ米大統領が25日にFRBのクック理事解任を表明したことで、FRBの独立性への懸念が高まったことがあります。また、日銀の利上げ観測も金利上昇の要因となっています。
長期金利の上昇は、住宅ローン金利の上昇要因となる一方で、銀行の収益改善には追い風となります。ドル円相場にも影響を与える可能性があるため、FXトレーダーの皆さまは今後の動向にご注意ください。
ECB議事録発表、本日20:30に注目
本日20:30(日本時間)に、ECBの7月24日政策理事会の議事録が発表されます。7月の理事会では8会合ぶりに政策金利の据え置きが決定され、一連の利下げサイクルの終了が示唆されました。
議事録では、理事会メンバーがどのような議論を行ったのか、今後の金融政策の方向性についてどのような見解を示したのかが明らかになります。特に、ユーロ圏経済の軟化が続いた場合の追加利下げの可能性について、どのような議論があったかが注目されます。
ユーロ/ドル、ユーロ/円の動向に大きく影響する可能性があるため、発表時刻前後の値動きには十分ご注意ください。
WTI原油、在庫減少で上昇
27日のWTI原油先物価格は、前日比0.522ドル(0.82%)上昇の64.447ドルで取引を終えました。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計で、原油在庫が市場予想を上回る減少を示したことが価格上昇の要因となっています。
原油価格の上昇は、エネルギー関連株には追い風となる一方で、燃料コストが上昇する運輸・航空関連株には重荷となる可能性があります。また、インフレ率への上方圧力となることも懸念されます。
今後の注目ポイント
本日の重要イベント:
- 20:30 ECB議事録(7月24日分)発表
- エヌビディア決算を受けた東京市場の反応
来週以降の注目材料:
- 8月29日 ウォラーFRB理事講演
- 8月30日 米第2四半期GDP確定値
- 9月6日 米雇用統計(8月分)
特に、エヌビディアの決算を受けて、AI関連株がどのような動きを見せるかは重要なポイントです。また、ECB議事録の内容次第では、ユーロ相場が大きく動く可能性もあります。
編集部からのコメント
昨夜のエヌビディア決算は、改めて市場の期待値の高さを実感させる結果となりました。業績は申し分ないものの、株価が下落したということは、投資家の期待がいかに高かったかを物語っています。
また、日本の長期金利が17年ぶりの高水準となったことで、これまでの超低金利環境から徐々に変化が生じている可能性があります。FXトレーダーの皆さまにとっては、金利差を意識した取引戦略がより重要になってくるかもしれません。
本日のECB議事録発表も含め、中央銀行の政策動向には引き続き注目していく必要がありそうです。
今日も一日、安全な取引を心がけて、良い投資ライフをお過ごしください! 何かご質問やご意見がございましたら、いつでもお気軽にお声かけくださいね📧
FX編集部 田中








