FX編集部の田中です。今日も一日お疲れさまです。昨日(9月9日)の海外市場は、米雇用統計の年次改定による大幅下方修正が最大の話題となりました。市場では9月のFOMC利下げがほぼ確実視される中、投資家の皆様にとって重要な動きが相次いでおります。
それでは、昨日の主要なニュースを重要度順にお伝えいたします。
【最重要】米雇用統計年次改定で91.1万人の大幅下方修正
米労働統計局(BLS)が発表した年次基準改定により、2024年4月から2025年3月までの非農業部門雇用者数が91.1万人も下方修正されることが判明いたしました。市場予想の68.2万人を大幅に上回る修正となっており、米労働市場の減速がより鮮明になった形です。
この発表を受けて、9月16-17日のFOMC会合での利下げ観測が一気に強まり、NYダウとS&P500は史上最高値を更新いたしました。ドル円は一時146.31円まで下落しましたが、その後は米長期金利の上昇とともに買い戻される展開となっております。
投資家の皆様にとっては、今後のFRBの政策方針を占う非常に重要な材料となりそうですね。
【重要】日銀年内利上げ可能性報道で円急騰
昨日夜、一部報道機関が「日銀は国内政治情勢が混乱する中でも、年内利上げの可能性を排除しない姿勢」と伝えたことで、円買いが一気に強まりました。トランプ米大統領が日米合意履行の大統領令に署名したことで、関税政策の不確実性が低下し、金融政策判断の環境が整いつつあるとの分析が背景にあります。
この報道を受けてユーロ円は円高方向に172円台半ばまで下落し、主要円クロス通貨ペアも全面的に円高となっております。
円相場をお取引の皆様は、今後の日銀関係者の発言に注意が必要です。
【注目】日経平均が史上最高値更新
本日の東京株式市場では、米国株高を受けて日経平均株価が大幅反発し、終値は前日比378円38銭(0.87%)高の43,837円67銭で史上最高値を更新いたしました。9日の米国株式市場でNYダウとS&P500が史上最高値を更新した流れを受けた形です。
ただし、先ほどお伝えした日銀の利上げ観測による円高進行リスクが、今後の日本株にどのような影響を与えるかは注視が必要でございます。
【警戒】中国8月CPI予想以上の悪化でデフレ懸念再燃
中国国家統計局が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.4%下落となり、市場予想の0.2%下落を大幅に上回る結果となりました。7月は横ばいでしたが、3ヶ月ぶりのマイナスとなっております。
内需不足を背景とするデフレ圧力が続いている状況が改めて浮き彫りになり、中国経済減速懸念から豪ドルなど資源国通貨への下落圧力やアジア株式市場への警戒感が広がっております。
世界第二位の経済大国の動向は、グローバル市場全体に大きな影響を与えますので、引き続き注意深く見守りたいと思います。
今後の注目ポイント
- 9月10日夜(本日):米8月生産者物価指数(PPI)発表
- FOMC政策判断への重要な材料となります
- 9月11日:米8月消費者物価指数(CPI)発表
- インフレ動向が今後の利下げペースを左右する可能性があります
- 9月11日:ECB理事会
- 政策金利据え置きが予想されていますが、ユーロ相場への影響に注目です
- 9月16-17日:FOMC会合
- 利下げがほぼ確実視される中、その幅と今後の政策方針が焦点となります
編集部からのコメント
昨日は米雇用統計の年次改定という、やや専門的なニュースが市場を大きく動かす一日となりました。一見地味に見える統計の修正が、実は今後の金融政策に大きな影響を与えることがあります。
特にFX投資家の皆様にとっては、こうした基礎的な経済データの変化が通貨相場に与える影響を理解することが、成功への重要なカギとなります。今週は重要な経済指標の発表が続きますので、しっかりとチェックしていきましょう。
また、日銀の政策スタンスについても引き続き情報収集を怠らず、円相場の動向には十分ご注意ください。
最後に
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。今日一日、皆様にとって良いトレードとなりますように。何かご質問やご意見がございましたら、お気軽に編集部までお寄せください。
明日も有益な情報をお届けできるよう努めてまいります。それでは、良い一日をお過ごしください!
FX編集部 田中
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