皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です。
昨日(9月10日)の海外市場は、米生産者物価指数(PPI)の予想外の低下を受けて利下げ期待が再燃し、ハイテク株を中心に上昇する展開となりました。本日は日本株が史上最高値を更新し、為替市場では円安が一段と進行しています。それでは、重要なニュースから順番に見ていきましょう。
ニュース1:日経平均が史上最高値4万4372円を記録!初の4万4000円突破
11日の東京株式市場では、AI関連銘柄への買いが集中し、日経平均株価が前日比534円83銭(1.22%)高の4万4372円50銭で引けました。これは終値として初めて4万4000円を上回る歴史的な水準です。
前日のニューヨーク市場でナスダック総合指数とS&P500が最高値を更新したことを受け、国内のハイテク関連銘柄に資金が流入しました。東証株価指数(TOPIX)も6.79ポイント上昇の3147.76と、こちらも史上最高値を更新しています。
出来高は19億929万株と活発な取引が続いており、海外投資家の日本株への関心の高さがうかがえます。ただし、市場関係者からは「過熱感も指摘されている」との声も聞かれており、今夜発表される米消費者物価指数の結果が今後の方向性を左右しそうです。
ニュース2:ドル円147.96レベルまで上昇、円安が一段と進行
本日のロンドン為替市場では、ドル円が一時147.96レベルまで上昇し、円安の動きが加速しています。この背景には、高市早苗前経済安全保障担当相が自民党総裁選への出馬意向を表明したとの報道があり、これが円売りの材料として反応されました。
クロス円も全面的に買われており、ユーロ円は172.94近辺、ポンド円は199.87近辺まで上昇しています。米10年債利回りが4.04%台後半とやや低下している中での円安進行は、日本の政治情勢への懸念が影響していると考えられます。
市場では150円の節目に近づいていることから、日銀や財務省による為替介入への警戒感も高まっており、今後の動向に注目が必要です。
ニュース3:ECB理事会で2会合連続利下げ見送りが確実視
本日21時15分に発表される欧州中央銀行(ECB)の政策金利は、市場では預金ファシリティ金利2.0%の据え置きが確実視されています。これは7月会合に続く2会合連続の見送りとなります。
ECBはこれまで2024年6月から計8回の利下げを実施してきましたが、インフレ率が目標水準に近づいていることから、利下げサイクルの終了を検討している模様です。21時45分から予定されているラガルド総裁の記者会見では、今後の政策方針について重要な発言が期待されます。
もし利下げサイクルの終了が明確に示唆されれば、ユーロ買いが強まる可能性があります。現在のユーロドルは1.1690台で推移しており、ECBの政策スタンス次第では大きな動きとなる可能性があります。
ニュース4:金価格が最高値更新、地政学リスクで安全資産需要高まる
大阪取引所の金先物(中心限月)は、前日比55円(0.3%)高の1グラム17,496円と、2日ぶりに最高値を更新しました。この上昇の背景には、ロシアのドローンがポーランド領空に侵入し、多数が撃墜されるという地政学的な緊張の高まりがあります。
NY金も3,640ドル台で推移しており、米生産者物価指数の予想外の低下による利下げ期待と地政学リスクが二重に金価格を押し上げています。安全資産としての金への需要が高まる中、3,700ドルの節目突破も視野に入ってきました。
金利低下による機会コストの縮小も金価格の上昇要因となっており、今後の地政学リスクの推移とFRBの利下げ幅が重要なポイントとなります。
今後の注目ポイント
本日夜(日本時間22時30分) – 米8月消費者物価指数(CPI)発表
前日の生産者物価指数が予想外の低下となったことで、CPIの結果が来週のFOMCでの利下げ幅を左右する重要な指標となります。
来週 – FOMC(9月16-17日)、日銀金融政策決定会合(9月18-19日)
両中央銀行の政策決定が今後の相場の方向性を決定づけることになりそうです。
自民党総裁選の行方
10月4日の投開票に向けて、候補者の政策スタンスが為替相場に与える影響に注意が必要です。
編集部からのコメント
本日は日本株の史上最高値更新という歴史的な瞬間に立ち会うことができました。一方で、円安の進行は150円という節目が近づいており、当局の動向にも注意が必要な局面です。
海外では米CPIとECB理事会という2つの重要イベントが控えており、今夜は為替市場が大きく動く可能性があります。特に米CPIの結果次第では、FRBの利下げ幅に対する思惑が大きく変わる可能性もありますので、しっかりとリスク管理を行いながら取引に臨んでいただければと思います。
地政学リスクも継続しており、安全資産への需要が高まっていることも見逃せないポイントです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
皆さまの投資判断の一助となれば幸いです。明日も有益な情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
良い一日をお過ごしください!
FX編集部 田中
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