皆さん、おはようございます!FX編集部の田中です。
昨日の海外市場は、まさに「FOMC祭り」といった様相でした。米FRBが9カ月ぶりの利下げに踏み切り、市場は一時大きく動きましたが、パウエル議長の記者会見後には落ち着きを取り戻しています。ドル円は145円台から147円台まで激しく上下する展開となりました。
本日は日銀の金融政策決定会合も控えており、引き続き中央銀行の動向に注目が集まりそうです。
重要ニュース
🇺🇸 FRB、0.25%利下げを決定!年内追加緩和も示唆
米連邦準備制度理事会(FRB)は17日のFOMCで、政策金利を0.25%引き下げ、4.00-4.25%とすることを決定いたしました。これは9カ月ぶりの利下げとなります。
注目すべきは、同時に公表された政策金利見通し(ドットチャート)で、年内にあと2回(計0.5%)の追加利下げが示唆されたことです。パウエル議長は記者会見で「雇用の下振れリスクが高まっている」と述べ、労働市場の悪化を防ぐ必要性を強調いたしました。
ただし、「今回の決定はリスク管理のための利下げ」とも発言し、性急な金融緩和には慎重な姿勢も示しています。市場では、この発言を受けてドルが買い戻される場面も見られました。
日銀会合開始、政策金利据え置きの公算大
本日から2日間の日程で日銀の金融政策決定会合が開催されております。市場では、政策金利0.5%を据え置く可能性が高いと予想されています。
日銀内では、トランプ政権の関税政策による経済への影響を見極めるには、来月の企業短期経済観測調査(短観)や支店長会議の報告を待つ必要があるとの意見が多数を占めているようです。
米FRBが利下げに転じる中、日銀の政策スタンスがより注目される状況となっており、明日の植田総裁の記者会見での発言内容が市場の関心を集めそうです。
豪州雇用統計で就業者数大幅減、労働市場に軟化の兆し
オーストラリア統計局が発表した8月の雇用統計では、就業者数が前月比5400人減少いたしました。市場予想の21800人増を大幅に下回る結果となり、労働市場の軟化を示唆する内容でした。
失業率は4.2%と前月から横ばいでしたが、労働参加率は66.8%に小幅低下し、労働時間も0.4%減少するなど、全体的に弱い内容となっています。
この結果を受けて、豪ドル円は円高方向に動いており、豪中銀(RBA)の今後の金融政策判断にも影響を与える可能性があります。
商品市場:金価格続落、原油も反落で調整局面
国内商品先物市場では、金が続落しております。米FRBの利下げ決定を受けて一時的に上昇したものの、その後は利益確定の売りが優勢となりました。
WTI原油価格も4営業日ぶりに下落し、米国の消費需要に対する懸念が背景にあるとみられます。
一方で、ドイツ銀行が2026年の金価格予想を1オンス4000ドルに上方修正するなど、中長期的な上昇期待は根強く残っております。
今後の注目ポイント
今日:
- 日銀金融政策決定会合(1日目)
- 英BOE政策金利発表(20:00)
- 米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
明日:
- 日銀金融政策決定会合結果発表・植田総裁記者会見
- 米新規失業保険申請件数
今週後半:
- 各国PMI(製造業・サービス業)
- 米PCEデフレーター
編集部からのコメント
昨日のFOMCは、まさに「織り込み済み」の内容でしたが、パウエル議長の記者会見での発言が市場を大きく動かしました。「リスク管理のための利下げ」という表現は、今後の利下げペースが必ずしも積極的ではないことを示唆しており、ドル買い戻しにつながったと思われます。
本日から始まった日銀会合では、米国との金融政策の方向性の違いが改めて浮き彫りになりそうです。日米金利差の動向は、今後のドル円相場を左右する重要な要素となりますので、植田総裁の明日の会見には特に注目していきたいと思います。
また、豪州雇用統計の予想外の悪化は、グローバルな労働市場の変化を示すシグナルかもしれません。各国の雇用情勢の変化にも引き続き注意を払う必要がありそうです。
それでは、本日も良いトレードを!何かご質問やご意見がございましたら、お気軽にお声かけください。
FX編集部 田中
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