皆さま、おはようございます!FX編集部の田中です。
昨日は「高市トレード」と呼ばれる円安の動きが市場を大きく動かした一日でした。朝方にドル円が8カ月ぶり高値を更新したものの、午後には調整売りも見られ、なかなかスリリングな展開でしたね。また、中東情勢にも大きな動きがあり、原油市場にも影響を与えました。
本日も重要なニュースをまとめてお届けいたします!
重要ニュース① ドル円153円台到達も調整売りで後退
自民党総裁選で勝利した高市早苗氏の政策期待から、ドル円は朝方に一時153.29円まで上昇し、2月13日以来約8カ月ぶりの高値を更新いたしました。
しかし、高市氏が夜のテレビ番組で「行き過ぎた円安を誘発するつもりはない」と発言したことが伝わると、相場は一転して152円前半まで下落。その後は152円後半での取引となっています。
市場関係者からは「一度の発言では真意が読みにくく、日銀利上げについても明言を避けたことで、反応が限定的だった」との声が聞かれました。今後の具体的な政策運営が注目されますね。
重要ニュース② イスラエル・ハマス和平合意で原油急落
昨夜、イスラエル内閣がガザ停戦・人質捕虜交換合意を承認したことを受け、原油市場では地政学リスクが大幅に後退いたしました。
WTI原油先物は前営業日に1%以上下落し、本日のアジア時間では61.63ドル(+0.2%)で小動きとなっています。24時間以内にガザ停戦が発効し、72時間以内に人質が解放される予定です。
ANZのアナリストは「OPECが減産解除を進める中、焦点は原油余剰に回帰した」と指摘しており、供給面での懸念が台頭する可能性があります。
重要ニュース③ 日本の長期金利、17年ぶり高水準に上昇
国内債券市場では、新発10年国債利回り(長期金利)が前営業日比1.0ベーシスポイント上昇の1.700%をつけました。これは実に17年ぶりの高水準となります。
政局や財政政策の不透明感が広がる中、投資家の手控えムードが強く、市場参加者は「ポジションを傾けにくい状況が続いている」と話しています。
5年債も1.240%と2008年7月以来の高水準を更新しており、金利上昇の影響が中期ゾーンにも波及していることがうかがえます。住宅ローン金利への影響も気になるところですね。
重要ニュース④ 金価格、8週連続上昇も一時調整
金現物は0.1%安の3971.43ドルで取引され、週間では2.2%上昇となっています。8日に初めて4000ドルを突破し、一時4059.05ドルの過去最高値を記録した後、利益確定売りが優勢となりました。
中東情勢の改善により一部の買い圧力が低下したものの、米国の追加利下げ観測や中央銀行による継続的な金購入が相場を下支えしています。
シティ・インデックスのアナリストは「金強気派が利益確定に動くには良い時期に見える」としながらも、「相場の下落は限定的になる可能性がある」と分析しています。
今後の注目ポイント
10月30日の日銀金融政策決定会合
高市政権下での日銀の利上げ判断に市場の関心が集まっています。
米政府機関閉鎖の行方
10日目に突入した政府閉鎖により、重要な経済統計の発表が遅れており、Fedの政策判断への影響が懸念されます。
中東情勢の安定継続
ガザ停戦合意の実効性と、原油市場への長期的な影響に注目が必要です。
編集部からのコメント
昨日の市場は政治要因が大きく影響した一日でした。高市氏の総裁就任により「高市トレード」と呼ばれる円安の動きが見られましたが、同氏の発言一つで相場が大きく反応するなど、政治リスクの高さも改めて感じられました。
一方で、中東和平合意は久しぶりの明るいニュースと言えるでしょう。地政学リスクの後退は市場全体にとってプラス材料ですが、原油価格への影響は今後も注視が必要です。
投資家の皆さまには、引き続き政治動向と地政学リスクの両面でのリスク管理を心がけていただければと思います。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました! 週末に向けて、良い取引を!
FX編集部 田中
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