【2025年10月21日】最新海外FX投資ニュース

おはようございます!FX編集部の田中です☀️

昨日(10月20日)の海外市場は、米中貿易摩擦の緩和期待を背景に、リスクオン相場が継続しました。NYダウは500ドル超の大幅高となり、投資家心理の改善が顕著に表れた一日となりました。

それでは、昨晩から本日早朝にかけての重要ニュースを確認していきましょう。


目次

重要ニュース

★★★【最重要】NYダウ500ドル超の大幅高、トランプ氏の対中融和発言で市場楽観ムード

トランプ大統領が中国との貿易協定締結に楽観的な見方を示し、NYダウは515ドル高の46,706ドルで大幅続伸しました。

20日の米国株式市場は、投資家のリスク選好姿勢が強まる展開となりました。ダウ工業株30種平均は前週末比515.97ドル(1.11%)高の46,706.58ドルで取引を終えています

注目すべきは、トランプ大統領が改めて中国との関係について「良好である」と発言し、貿易協定締結への期待感を高めた点です。長期化していた米中対立が和らぐ可能性が示されたことで、市場センチメントが大きく改善しました。

ナスダック総合も22,990.54と大幅上昇し、アップル株が最高値を更新するなど、ハイテク株を中心に買いが広がりました。この米株高の流れは、本日の東京市場にもプラスの影響を与えることが期待されます。

市場への影響
 世界的なリスクオン相場が継続し、日本株の上昇を後押しする材料となっています。また、為替市場では円安圧力が強まる要因にもなっています。


★★☆ カナダCPIが予想上回る2.4%に加速、カナダドルが急伸

カナダの9月消費者物価指数が予想を上回る前年比2.4%となり、カナダドルが対円・対ドルで急上昇しました。

日本時間21日21:30に発表されたカナダの9月消費者物価指数(CPI)は、市場予想の2.1~2.2%を上回る前年比2.4%となりました。前月8月の1.9%から大幅に加速し、2月以来で最大の伸びを記録しています。

カナダ統計局によると、食品価格や旅行費用の上昇が主な押し上げ要因とのことです。カナダ中銀(BOC)のインフレ目標レンジは1~3%ですので、目標内には収まっているものの、上限に近づいている状況です。

この発表を受けて、カナダドル円は108.20円から108.56円まで急上昇し、14日ぶりの高値を更新しました。市場では、BOCの利下げペースが鈍化するとの見方が広がっています。

市場への影響
カナダドルを取引されている方にとっては、今後の金融政策の方向性を見極める重要な指標となりました。利下げ観測の後退は、カナダドル買いの材料として意識されそうです。


★★☆ 原油価格が5ヶ月ぶり安値圏で推移、供給増加懸念が重石に

WTI原油先物が1バレル57ドル台で推移し、原油供給増加見通しと需給の緩みから2025年5月初旬以来の低水準となっています。

エネルギー市場では、原油価格の軟調な推移が続いています。WTI原油先物11月限は、時間外取引で1バレル57.22ドル付近と小反落し、前日比0.52%安で推移しました。

ブレント原油先物も28セント(0.46%)下落し、1バレル61.01ドルとなっています。原油供給の増加見通しと世界的な需給の緩みが、価格を押し下げる要因となっているようです。

原油価格の低迷は、エネルギー輸入国である日本にとってはプラス材料と言えます。ガソリン価格の低下やインフレ圧力の緩和につながる可能性があります。一方で、資源国通貨にとっては逆風となる可能性もあります。

市場への影響
原油安は今後のインフレ見通しに影響を与える重要な要素です。エネルギー関連銘柄や資源国通貨の取引をされている方は、引き続き需給動向に注目が必要です。


★☆☆ 金価格が3.47%高で急反発、押し目買いが優勢に

NY金先物が前日の急落から反発し、前日比3.47%高で取引を終え、押し目買い需要の強さを示しました。

貴金属市場では、金価格が大幅に反発しました。NY金先物は前日比3.47%高となり、4,355ドル付近で推移しています。前日に急落した反動で、押し目とみた買いが入った形です。

市場関係者の間では、米連邦準備理事会(FRB)が近い将来に利下げを決めるとの思惑が、金買いを支援している模様です。国内の金先物市場でも、中心限月の2026年8月物が前日比661円高の1グラム21,426円と大幅反発しています。

金は引き続きインフレヘッジや安全資産としての需要が根強く、価格の調整局面では買いが入りやすい状況が続いています。

市場への影響
金相場の変動は、市場のリスク選好度を測る重要なバロメーターです。今後のFRBの金融政策判断が、金価格の方向性を左右することになりそうです。


今後の注目ポイント

本日21日は、日本で歴史的な出来事がありました。自民党の高市早苗総裁が第104代首相に選出され、憲政史上初の女性首相が誕生します。高市新首相の経済政策「サナエノミクス」への期待から、日本株市場では買いが先行する可能性があります。

また、本日夕方以降は以下の経済指標に注目です:

  • カナダCPI(9月) 21:30発表予定 ※既に発表済み、予想上回る結果
  • ハンガリー中銀政策金利 21:00発表予定

週後半に向けては、米国の経済指標発表や、来週29~30日に予定されている日銀金融政策決定会合への思惑が、為替相場を動かす材料となりそうです。

特にドル円については、高市新政権の財政政策スタンスと日銀の金融政策のバランスが注目されます。円安圧力が継続するのか、それとも調整が入るのか、慎重に見極めていきたいところです。


編集部からのコメント

昨晩の市場を振り返ると、米中貿易摩擦への懸念が和らいだことで、投資家心理が大きく改善した一日となりました。ダウの500ドル超の上昇は、市場の楽観ムードを如実に表していますね。

ただし、トランプ大統領の発言は変わりやすいという特徴もありますので、油断は禁物です。突然の方針転換で市場が動揺する可能性も念頭に置いておく必要があります。

また、カナダのインフレ率が予想以上に加速したことは、サプライズでした。世界的にインフレが収束に向かっているとの見方もありましたが、地域によってはまだ予断を許さない状況が続いているようです。

本日は日本の政局も大きく動く日ですので、国内外のニュースをしっかりチェックしながら、慎重なトレードを心がけていただければと思います。


それでは、本日も良いトレードを

相場状況は刻々と変化しますので、最新情報のチェックをお忘れなく。何かご不明な点やご質問がございましたら、お気軽に編集部までお問い合わせください。

FX編集部 田中

 

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